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カテゴリー「大正野球娘。」の記事一覧

大正野球娘。 第12話「土と埃にまみれます」(最終話)

晶子の投げる変化球には手を出さず、ストレートを狙い打ちする朝香中学が逆転。狙い打ちは晶子の投球動作の癖にあることに気付いたのは試合も終盤。
その間には捕球動作でお雪が右腕を怪我して主審から放棄試合を提案されたり、合唱部の大口先生が妙な応援をしてくれたりとドラマはある。
巴の大振りも妹が解禁して、ラッキーにもホームランになって点差も縮まって終盤のメークドラマに伏線をつないだ。

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9回表では晶子の「揺れる魔球」も成功したが、この短期間で多彩な変化球を身につけたのは出来すぎだ。9回裏の2アウトで打席は小梅。1塁に巴が出ている。
ここで「簡単にあきらめるな、根性を見せろ」と外野から喚く小梅の親父がクラナドの秋生さんに重なったのは気のせいだ。
小梅も出塁して、ランナー1塁3塁でバッターは晶子。セーフティー気味のスクイズで巴が還って、小梅も本塁突入して同点狙いのところを惜しくもタッチアウト。
健闘したが勝たせない、無難な試合内容で最終話を終わらせた。急激な進歩には違和感もあるが、大正と女子野球の組み合わせはそんなに悪いものでもなかった。あまり褒められた出来ではなかったが、美少女野球アニメの可能性は見せてくれた作品だと思う。

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大正野球娘。 第11話「そゞろに胸の打ち騒ぐ」

女子が野球をすることなど認めない親や先生とのわだかまりを引きずりつつ、いよいよ朝香中との試合。
試合当日になっても小梅は父から勘当、晶子は部屋に監禁と波乱の幕開けで前半を進める「大正野球娘。」は第11話。
晶子を迎えに行った小梅もなかなか戻らず、12時プレーボールを厳守する慶応のアンパイアは厳格すぎる気もするが、時代を考えると朝香中の部員が軟派すぎるのかもしれない。
屋敷から晶子を連れ出す手引きをする運転手の松坂にようやく見せ場が。晶子を慕い仕える割には恵まれない気もしたが、晶子の言葉に少しは救いがあっただろうか。

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試合は制球力の良い晶子がストライク先行で打者を追い込み、際どいコースへ「魔球」で打ち損じを誘う作戦が上手くいっている。最初は女子を甘く見ている朝香中に先制して逃げ切る展開。
桜花會メンバーのプレーも生き生きと描かれて悪くはないのだが、プレーの流れに従っているだけなので、プレー中の思いや心境を個々に掘り下げる場面があっても良いと思う。最終回のピンチシーンでは見ることができるかもしれないが、尺に余裕がある今回に意気込みを描いても良かったと思う。

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大正野球娘。 第10話「私は何をする人ぞ」

この作品、もう少し演出を派手目にして30分2話構成でまとめたほうが締まると思うのだが、今の形ではどの話数もゆったりしたシナリオ(現代離れした時代の空気を伝えて、これはこれで悪くない)に釣られてコンテも間延びしてしまうのはどうかと思う。
練習シーンなどはキャラクター同士の視線とか練習による成長の様子とか感じられて重要ではあるのだが、既視感が強い。ゆっくりと成長を続ける女学生たちの一瞬を切り取った作品だから、これでも良いのだろう。

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第10話は夏休みの合宿回に、野球部の戦力としては微妙な鏡子の当番回を充ててきた。
巴に口説かれ、巴目当てで野球を始めた鏡子だが、勉強はじめ何事にも不器用で落ち込む彼女に対し、結局は努力が大事だと立ち直らせたのは大きい。ただ全体の構成の中で、このタイミングで鏡子のフィーチャーが重要だったかと言うと、それほどでもないような気がする。
演出にけれんみは無いから、合宿の定番の入浴シーンもおとなしい。長湯の巴に付き合いのぼせる鏡子のネタの舞台になっている程度だ。大正のお嬢様方の入浴の恥じらいに想いを馳せ、希望が膨らむ余地が無いのは遺憾な演出だ。
練習に明け暮れた2週間の合宿で、次回は再び練習試合だろうか。残り2話で野球娘と達成感を共有できるか、多少期待して待つことにする。
制作はA.C.G.Tのグロスだった。

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大正野球娘。 第9話「誤解の多い料理店」

もう少し面白くなっても良いと思うのだが、キャラの構図がいつも同じに見える「大正野球娘。」は第9話。
試合相手の高原の写真を母親に見つけられ、三郎という親が決めた許婚がいるのに尻が軽いと誤解されたままの小梅。その不貞さを問うたのに、秘密にしている野球のことがバレたと思い開き直りの小梅。誤解の繰り返しをコミカルに描けばとも思うのだが、池端隆史は派手なことはしない。ケレン味たっぷりでも作品には馴染まないが、もう少し抑揚があったほうが良いと思う。
試合や練習風景など、キャラクターが集団でいるシーンは似通った絵と芝居ばかりで、もうひと工夫欲しい。

桜花会メンバーの上達や、当面の目標である朝香中学野球部との試合への布石など、少女たちの成長物語はまずまずなのだが、その目標が高いものではなく頭打ち感も漂う。
朝香中学に正攻法で挑んで断られる正式試合も、大倉老人の自発的な調整活動でOKになってしまうという、お嬢様のためにハードルを下げた設定が成長物語部分を帳消しにしている。この伏線に、泥棒から大倉老人を助けた桜花会辻討ちメンバーの活躍があったことは承知しているが、それでも彼女たちの自立物語を阻害しているように感じてしまう。
最近流行の部活モノとも似ていない。部員同士の関係が紋切り型で、視線も一方通行のままでキャッチボールが無い。たくさんのキャラクターはいても、瞬間で一人一人が芝居してお仕舞いのような寂しさがある。
原作を知らないまま書くが、アニメならではの魅力の引き出し方が足りない。忠実になぞったままで面白い原作は限られている。時には原作を大きくはみ出す構成を見せて欲しいところだ。

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大正野球娘。 第8話「麻布の星」

魔球(ナックルのようだ)を身に着けた晶子だが、パスボールのリスクとランナーの位置を考えると投げるべき場面ではなかった練習試合。他の変化球も覚えると言う晶子の決意もサラッと先送りにされた「大正野球娘。」の第8話。野球よりも小梅の活動デビューの珍騒動がメインのお話。活動写真から映画と呼ばれ始めた時代。

映画の主役の代役で小梅が見込まれて女優デビューへの騒動は、小梅自身が話の中心ではない。もちろん台本読みや、その過程で三郎が相手役をすることで、少し止まっていた許婚関係が動き始めた部分ではメインだ。
だが、スター誕生に沸く町の人たちや、拗ねたり驚いたりするチームメイトたちを追い切り取ってゆく描写が中心。突然の事態に、隠れていたものが見えてくる。
小梅が遠い存在になってしまうと拗ねる巴、素直に喜び花を贈る鏡子と胡蝶、自分を選ばなかった活動屋を睨む晶子等々、登場人物の個性が現れて面白い。

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今回の裏ヒロインは普段は地味な戦略家川島乃枝。活動屋からの小梅の出演依頼に、小梅の家と学院長たちに根回しして承諾を取ると同時に、活動屋に裏取引を持ちかけていた。
ただ川島も詰めが甘いところがあって、良さげな話に食いつくダボハゼ並みの節操のなさは否めない。主演女優の代役といっても実際は主演女優のスタント吹き替え役の代役。小梅も現場で衣装着せられて喜んだのもつかの間、町内の期待も大きかった分、橋から無念のダイブ。
川島が活動屋とのバーターの裏取引は、他校の野球映像を見せてもらうこと。オマケに活動屋とフラグも立ってご同慶の至りだが、小梅の犠牲と裏工作の後味の悪さが残るエピソードだった。

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大正野球娘。 第7話「麻布八景娘戯」

「大正野球娘。」の第7話。内容の8割は野球と関係がない気もするが、一応は桜花会の夜の自主活動と小梅を巡るトライアングルに話を膨らませている。
サブタイは上方の「地獄八景亡者戯」がネタらしいが、今回は「辻撃ち(辻打ち)女」「変化球」「麻布」の三題噺の落語のオマージュ構成だと思えば良いと思う。活劇調に演出すれば講談っぽくすることも出来る。今までの練習と人間関係一本やりの話から、少し目先を変えた面白い試みだ。

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夫婦のように添い遂げているようなバッテリーの小梅と晶子。小梅の何処に魅力を感じたのかイマイチわかりにくいが、巴がご執心。毎晩小梅を誘って練習代わりに男子野球部員を夜の街で待ち伏せ。対抗して晶子も参戦するのは流れからわかるが、他のメンバーたちまで辻斬りに加わるのが不思議な展開。
巡査に見つかり逃走途中に泥棒2人組と鉢合わせ、今度は泥棒を追いかける展開。晶子のすっぽ抜けを巴が打ち返して一人ノックアウト。晶子の2球目はフォークが決まってもう一人の股間をノックアウト。
晶子が挑戦した「変化球」。懸命に練習したフォークボールも、泥棒にはまぐれで決まったものの、バッター相手には落ちなかったというオチで話を締めた。
でも、前回の小梅と三郎の縁組の話はスルーですか。

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大正野球娘。 第6話「球は広野を飛び回る」

基礎トレーニングの繰り返しの日々から、今度は実戦形式での練習へ進む「大正野球娘。」の第6話。アンナ先生が不在の間、渡された学校名簿を基に自分たちで練習相手を見つけるという、意外とハードルが高い課題。軒並みお断りされた末に、練習場所がなくて困っている小学生の野球小僧たちを逆ナンして練習相手に引き込んでスタート。
しかも練習相手ではなく、「練習試合」の相手になっている。実戦形式の練習の最終形態ではあるが、結果オーライの展開。悪くはないけれども、繰り返しが眠く、勢いに欠けるのが惜しい。もう少し躍動感あるコンテにならないかと思う。演出は良くついて行っているとは思うけれども、絵も躍動感がない。

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川島の観察眼と戦術に頼った面は大きいものの、3回にわたる練習試合で、まずまずの実力は付いたようだ。バッテリー同士の阿吽の呼吸、夫婦の域まではまだまだ。次の伏線だから理解はするけれども、晶子がお泊りに来た小梅との初夜に何のドラマも生まれず。小梅と三郎のフラグを確認しただけとは解せない。余韻を残したいのか池端隆史監督の作風なのかわからないが、語りきらずに寸止めオチの多さが歯がゆい。
未通女の小梅に対してバッテリーの関係から夫婦を意識させておいて、家では使用人の三郎との縁組・許婚が決まるという、絵に描いたような流れで締めた。それで今度は小梅の悩みが野球部に影響を与える展開と読んでみる。

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