聖杯戦争の監督役を演じながら裏では時臣を葬り、そして今回はアイリを手に掛けた綺礼。
アイリの口から切嗣が聖杯に望む願いを聞いた時の綺礼の失望がアイリの命を奪うことになってしまったようだが、そもそも綺礼は切嗣に何を感じていたのだろう。その野望が己と同質であるかのような勘違いこそが綺礼の誤算。
永遠の平和などという子供だましのような、これまでの切嗣の軌跡を振り返ると噴飯物のような願い、それ自体にと言うよりも一時でも自分と同質の匂いを感じてしまった自分自身に綺礼は腹を立てたに違いない。
何はともあれ、綺礼の聖杯戦争への覚悟がようやく固まった「Fate/Zero」の第22話。
