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カテゴリー「神曲奏界ポリフォニカ」の記事一覧

神曲奏界ポリフォニカ 第3話「ポルカ 海の底の忘れ物」

作画のことは置いといて(後で書くけど)今回は待望(ちょっと嘘)の築地俊彦の脚本回。
彼はノベルで通称「青ポリ」の「ぶるうシリーズ」(イラストは兎塚エイジ)を書いているが、軽い筆致で彼らしさが出ていた。
他のアニメ作品では「いぬかみっ!」でも書いていたが、さて今回は?

南の島でツゲ事務所のバカンスと甘い話ではなく、沈没船から大切なものを引き揚げるように依頼を受けている。大企業の経営者の跡取り兄弟の争い。
しかし、話が軽い・・・
ぶるうの精霊ルーファなどは登場せず。
オープニングでは出ていたが、キャラ原案の問題もあって本編では無理か。
とすると、黒や白も出ないか。
赤(クリムゾンシリーズ)舞台で、各作家が脚本を書き下ろす形だろうか。

コーティカルテ使うまでも無い。相手も精霊を使った場合に保険かける意味はわかるが、沈没船からの引き揚げ作業は下級精霊を使うレンバルトのほうが得意そう。
なんと言っても、紅の殲滅姫(クリムゾン・アニヒレイタ)=コーティカルテに細かい作業は向いていないはず。

相手の闇の神曲楽士アカツキ・ディーレン(CV:小野大輔)も上級精霊メイルリート(CV:能登麻美子)を繰り出す。
フォロンとペルセルテの潜水艇が爆破され、コーティカルテの精霊雷シールドに守られる。
フォロンじゃないけど「だったら最初から潜水艇など無くてもいいじゃん」と突っ込みたくもなるが「疲れる・・・」ってコーティに言わせているのは、制作陣のホンネが出ているんじゃないか。
逆にいえば薄いシナリオを沈没船やら潜水艇やら精霊同士の戦闘でデコレートしているだけ。
しかも回収した依頼品は、ブリーフケースの幼い頃の仲の良い兄弟の写真とは。
他力本願で金だけかけて回収した写真見て仲直りできるなら、なんと安っぽい兄弟愛。それを競わせる父親の自作自演の偏愛。
コーティが撃破した相手は一体どうなったのか、そこまでの戦闘の意味付けも薄くカタルシス無き結末。

前回は「ちょっと良い話」って感じはあったのだが、今回は「ちょっとちょっとな話」
絵コンテでキャラの動機付け、尺の中での緩急や振幅を補強できれば良いのだが、今回は小林孝志絵コンテ。
特にAパートの止め絵で間延びした水着シーン。サービスカットにしては頭身変だし、キャラの眼が死んでいるのでちっとも萌えないし、尺稼ぎのよう。街の描写も長回し。
動画が多少弱くても、萌えキャラは止め絵でピシッと決めないと(これが上手いのが ZEXCSとかfeel.)
コーティ(小)などは原作画よりもバスト増量だが、何を勘違いしたか。コーティ(大)との差別化しないと、せっかくの変身も映えない。
見せ方ってあるはずなのだが、どうも全体的に時間が無い事を隠れ蓑に、機械的に仕事しているとしか思えないし、作品への情熱・愛情が感じられない。
制作も製作も、ものづくりの大切なところを忘れているとしか思えない。

世の中では「水着回は作画が悪い」法則や「テコ入れの水着回」法則があるようだが、この作品も例に漏れない。まあ、これ以上崩れなければ良しだが、脚本と絵コンテが足を引っ張ると、全体がすぐにダメダメになる。音響と演技もそれをカバーできない(していない)
キャストは新人の戸松遥も悪くないし、他は実力揃いなのに全然演技が出来ていない(させてもらえない、させる演出が無い)
これでは誰がキャストでも同じ事。今回のゲストキャラも、この内容なら他の若手でもいいじゃないかと思う。明田川仁っぽいキャスティングだから仕方ない感じだが、制作費は原画・動画にもっと割いてくれと思う。

アニメ作品は画だけでも脚本だけでも音響だけでもなく、それぞれのバランスの産物だと思うから、弱いところは指揮者である監督が調整しないといけないが、下田監督でもダメか。
時間と予算の無いなりにも戦い方はあると思うのだが。

1話完結形式で、原作未読者にはわかりづらい始まりだったが、ようやく第4話で学院時代のフォロンとコーティの出会いを補完するようだ(キネティック版の第1話相当か)
エンディングアニメーションは、背景と効果が少しついた。
オープニング曲は、微かな緊張感を持つ旋律を柔らかいriyaのヴォーカルに乗せて、この作品のテーマに良く合っている。
きちんと仕事の成果が見えるのはオープニング曲のeufoniusと、エンディング曲のkukuiだけ、今のところは。

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神曲奏界ポリフォニカ 第2話「オペレッタ 見つめる精霊」

原作キネティック版・ノベル版クリムゾンシリーズに準拠したオープニング。
「フォ〜ロ〜ン」は良かったが、ベッドのフォロンに跨る無邪気なコーティの尺が少ない。
物質化を解いたコーティの全裸風サービスカットはいらないから、尺調整のつもりならばタマゴサンドを食べるところが欲しかった。

シリーズ構成的には、今話が第1話に相応しくなかっただろうか?
「善き隣人」と言われる精霊と人間との関係、精霊の起こす犯罪(今回は軽微だが)、ツゲ事務所が受ける細々とした依頼、レンバルトの神曲楽士としての特徴など、つかみがわかりやすいと思う。
前話は解体現場の救出のため、大仰にもフォロンの単身楽団展開で、原作読者にもいきなり超展開的ではあった。
救出したお嬢様と城の主が今後絡むかもしれないが、2話以降への伏線がほとんど無かった。

今回の脚本も榊一郎だが、アニメ的に絵と音で語らせようとせずに、案外と説明的に書いている気がする。そういえば、今回は神曲演奏が無いぞ!
話の構成自体は悪くない。
しかし、これを生かすには絵コンテと演出・音響は苦労させられる事になると思うが、案の定ついて行けずに、そこそこのレベルで収まっている。
精霊に部屋を覗かれていると訴える女性依頼者、マウラ役は渡辺明乃。
やたらと部屋の椅子や家具のカットが多いので、何か意味を持っているらしい事は伝わる。

アニメ版は基本的には1話完結形式で、脚本はアニメオリジナル。
いささか乱暴にビル解体工事をするコーティカルテとか、エピソードは少しづつ原作から拾ってきている。
年老いて亡くなった契約楽士の部屋に、猛獣型の精霊が名残を探して訪れるエピソードは「トライアングル・ブラック」に登場する精霊レオンがイメージされる。
この猛獣型精霊の念が、部屋の新しい主に覗きと勘違いさせられた原因。
しかし、屋根裏には真の覗き魔(これも精霊)が隠れていた二段オチ。
真犯人に気付いたのは双子ちゃんの妹の紫銀髪のプリネシカだが、彼女が気配を察した理由はネタバレっぽいので控える。

でもヘンタイっぽい覗き精霊の話は、入れないほうが良かったんじゃないかなあ。
亡き契約楽士への忠義を見せる精霊と、二柱の精霊を対比する意図はわかるけれど、覗き魔をキザ男に仕立てるのは中途半端。
ヘンタイ的に徹底的にギャグ入れて、ドタバタで締めないと後味すっきりしない。

双子ちゃんとユフィンリー所長の活躍は控えめ。
ペルセルテとコーティカルテの舌戦は見ものだと思うが、待ち遠しい。
フォロン:神谷浩史、レンバルト:小西克幸、出番があるかわからないが学院長レイトス:石田彰(PS2版キャスト)、ユフィンリーの契約精霊ヤーディオ:(私の脳内キャスティングでは)谷山紀章が揃うと別方面にスピンアウトできそうな気がする。パープル・シリーズとか。

堀内博之の描くアイキャッチ2枚は、雰囲気が出ていて悪くなかった。
作画が心配されたが、早々にstudio T&B にグロス出ししていた。第1話より良いんじゃないか?
口パクと声が合わない箇所があるから、制作は遅れているのは間違いないだろう。良くて線画で収録。
TAFイベントで感じたキャストの微妙な表情には、そんな理由があるんだろう。
銀画屋も制作をきちんと仕切れれば、無理して自社制作でやらなくて良いだろう。
でも銀画屋って旧イージーフィルムの近所(三鷹駅北口)なので、方位除けが必要?

次回「ポルカ 海の底の忘れ物」
青ポリ、ぶるう・シリーズのルーファが登場するのか不明(オープニングアニメにはいたが)
脚本:築地俊彦、お約束の水着回と来れば不安増大。
南の島でヤシガニなど出現しない事を祈る。

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神曲奏界ポリフォニカ 第1話「プレリュード 紅の精霊」

原作はビジュアルアーツ傘下の Ocelot が手がけた「キネティックノベル」
「アドベンチャーノベルゲーム」とも違いゲーム性はなく、大量のテキストに絵と音がついた「電子版ライトノベル」と理解するのが易しい。
このジャンルは、同じビジュアルアーツ傘下の Key が制作した「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」が源流だろうか。
「神曲奏界ポリフォニカ」はPC版からPS2版、ノベル、コミックに展開し、統一された世界観と設定で複数の書き手により「シェアードワールド」を構成している。
私はキネティック版も文庫版「クリムゾンシリーズ」も読了しているので、比較する感想が多いかもしれない。

キネティック版と文庫「クリムゾンシリーズ」の原作シナリオは、榊一郎。
一見威圧的な風貌に似合わず、その文体にロマンティストな片鱗も窺える。
あのサングラスと夜のミナミに溶け込む衣装は、彼独特の照れ隠しなのではないかと想像している。
その彼がテレビアニメのシリーズ構成と一部脚本に参加する。
文庫版の他作者も脚本に参加の予定。

今話は榊の脚本。
主人公フォロンと、彼の契約精霊であるコーティカルテ(コーティ、こう呼んで良いのはフォロンだけらしいが)の最初の契約シーンから。
ここは、キネティック版のオープニングと同じ。
ちなみにキネティック版第1話・第2話は、フォロンの学生時代を描き、文庫版「クリムゾンシリーズ」では、卒業後を描く。

アニメでは既にフォロンは神曲学院を卒業し、学院の先輩ユフィンリーの事務所で働いている。
但し、アニメシリーズは他の作者の脚本も使われるので、フォロン・コーティカルテたちが出つづけるのかわからない。
アニメはオリジナル脚本と聞くが、この第1話は原作知らない視聴者には、親切ではないかもしれない。世界観はつかめないかも。
オープニングアニメには、クリムゾンシリーズ以外のキャラクターも登場している。

文庫版と違い、フォロンは神曲を弾くことに躊躇しないようだ。
解体工事現場崩落で少女(姫と呼ばれていた)を救うため、ハーメルン(移動式の単身神曲演奏装置)を演奏し、それを受けてコーティカルテも本来の姿に変身する。
キネティック版も文庫版も演奏に踏み切るまでのフォロンの葛藤が多く、コーティカルテに「本当に待たせる」と言われることが多い。
1話完結方式のアニメの尺の関係で、わかりやすい(悪く言うとお手軽)シナリオと演出。
シナリオ崩壊さえなければ良いが、1話完結だと終わってみて印象に残らない恐れも。
コーティカルテも説明的なセリフが多く、饒舌な印象。
日常のセリフは少し押さえた方が、変身時との差をつけられると思う。
さらに仇敵の双子ちゃんの金髪の方、ペルセルテとの舌戦バトルも映えると思うが、アニメではやらないんだろうか。

キャストの印象。
キネティック版からスイッチされたが、仕方がないかなあと思う。
関西中心に活躍するキャストがいると、毎週収録のあるアニメ化では使いにくい理由かと思う。
今回がそのケースかわからないが、オリジナルから欠けるキャストが一人いると、バランスの問題か全員入れ替えになる事は理解できる。

音響監督が明田川仁(息子のほう)だったから、メインはいかにもそれらしいキャスティング。
神谷浩史と小西克幸の演技はキャラとマッチしていて、安心して聞ける。
ペルセルテ役の水樹奈々、プリネシカ役の佐藤利奈は、ツカミは良い。双子というにはあまりに違う性格を表現できるか、これから注目される。
所長ユフィンリー役、無理に川澄綾子でなくてもと思うが、悪いわけではない。もう少しサバサバした軽い感じだと思っていた。
ヒロインのコーティカルテ役の戸松遥の演技が注目されていたが、レギュラーデビュー作にしては上手く演じていると思う。通常の高校生っぽいキャラに当てるよりも、変身時の大人なコーティカルテの声の方が良い感じ。演じ分けは出来ている。片側の演技だけで良ければ、上手いキャストは他にも沢山いるが、両方考えると戸松でも悪くはない、いや良い。

画はプロモで見た不安は少しだけ解消。
しかしTAFイベントで言っていた「100倍良い」は無い。第1話でこの程度。大きく期待できない。
第1話から作監2名に作監補1名で必死の体制。原画、上がらないんだろうね。
話数が進むに連れて作画が悪くなる予感。

キャラデはダメ。頭身が変な感じで首が据わっていない。
女性キャラは肉感的というより、太い。原画でもその傾向はあるが、胸というか乳房というか大きすぎ。
絵コンテは、キャラデと原画の実力に合わせたかのように低レベル安定。
絵コンテは下田監督だが、誰が切っても大差ないかもしれない。

オープニングアニメは、まあまあ。
エンディングアニメは時間がなく潔くあきらめたか、予算がなかったかのいずれかの理由だろうが、文庫版の神奈月昇の原画をそのまま使用。

曲はeufoniusもkukuiも水準以上の出来。
劇伴は七瀬光だから大外れも無いと思う。神曲も少々軽いが、こんなものか。
こうなったらキャラソン出しまくるのも手かもしれないが、そんな気配は感じられない。

もう少し制作体制を整えられなかったかなあ、T.O Entertainment。
銀画屋の初元請作品だが、今の体制では無理があるように見える。
低空飛行でも、墜落しなければ良しとしないといけないか?

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オープニング曲 Apocrypha (eufonius) 4/25発売予定 (Amazon)

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