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萌えアニメのレビュー・感想中心に、アニメ業界の批評もしたり、ゲームレビューしたりしています

ななついろ★ドロップス 第12話「初恋はななついろ」(最終話)

半年間の記憶を失くしたが、何か大事なことを思い出しかけた石蕗のミニセンチメンタルジャーニー。それを見守るクラスメイト、記憶を失くす前の約束を信じて日々を送るすももの心情を窺わせながら、晩秋の風景とともに描く最終回。

夕暮れに思う何か、ユキちゃんの服、すももからもらったバンドエイドに気づきのヒントがあり、そしてプラネタリウムからメリーゴーランドのデートの場所を巡る石蕗。
ケータイの予測変換でトップに記憶されたいたのが「すもも」
その頻度で大切な人の名前を思い出す設定は現代的。

見守るだけのすももに寄り添うナコちゃん、自分が集めた星のしずくで作った薬を石蕗に使うように進めるアスパラさんも良い立ち位置。
シリーズ通すと、比較的最後までアスパラさんのツンデレ加減が維持されていて、彼女の扱いはまあまあかと思う。ナコちゃんが裏に回ったキャラポジションで少し惜しい。フローラはモブキャラに過ぎなかった。1クールだとヒロイン皆にキャラ立てするのは難しいし、混乱の元なのでこれでも良いかと思う。
シナリオは一本道にすももルートを辿っていたが、ブレなかったのは正解。
安易に2クールにするとダレルから、チャンスがあれば第2期で他のキャラを立てて描くのも悪くないだろう。

温室のエンディングはベタベタで突っ込むスキも無い出来だが、作品コンセプト通りに締めた。
アニメでは「コミックハイ!」でもなく「りぼん」でもない、もちろんギャルゲプレイヤーでもない微妙な男子層をピンポイントで狙った作品に思えるから、盛り上がりには欠けたものの、ていねいなシナリオと作画で、個人的には眠い演出であったが良作だった。
最終話のシナリオは島田満、絵コンテに宮崎なぎさ、演出は山本天志。
エンディングはスペシャルで、曲はPS2版の「コイスル☆フローライト」
テロップ最後の SPECIAL THANKS で制作スタッフ・キャストへの謝辞が出て、ちょっぴり心温まる。

キャスティングでは、すもも役の結本ミチルはキャラに合わせすぎで少し甘すぎるかと思う。個人的には準にゃん役に及ばないと思う。
他のキャラのほとんどはPC版と良く似た声のキャストだったが、ちょっと違うアスパラさん役の松岡由貴は程よいツンデレ加減が見事。個人的には吉住梢にやって欲しかったけど。

スタジオバルセロナにとっては初のテレビアニメシリーズの制作だが、適度にグロス出ししながら自社の及ぶ範囲で精一杯の努力をしたことは、この作品の出来からうかがえる。
次回作品「こどものじかん」にも期待したい。

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ななついろ★ドロップス 第11話「なみだ色の決心」

人間に戻ったものの時間軸が混乱している石蕗。本来はユキちゃんを石蕗に戻すために集め始めた「星のしずく」を使い、石蕗の記憶をリセットする薬を調合する事になる。
原作ゲームの構成は知らないが、この本末転倒・マッチポンプ的なマジックアイテムの使い方も、この作品のゆるさにはフィットしている。

すももと過ごした半年間の記憶も石蕗から消えてしまうわけで、今回は名残を惜しむ二人のラブラブスペシャル。二人で想い出の場所を訪ねる。
ユキちゃんが石蕗だとわかってからのお互いの気恥ずかしさは、良く表現されている。
ユキちゃんに変身しない新月の晩に石蕗を自宅に招き入れて「今晩父はいないからゆっくりしていって」とすももに言わせるシチュエーションにはエロゲの残滓を感じさせる。

7つめの星のしずくが揃い、石蕗は元のすももを知らない石蕗に戻る。
いわゆる夢オチ的な展開だが、最終回で希望を見せるのだろう。
まさか松田の落としたドリンクを石蕗がまた飲んでしまう、ループエンドの悲劇はないと思う。

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ななついろ★ドロップス 第10話「ぎんいろの満月」

ただのユキちゃん人形になってしまったヒーロー石蕗をヒロインすももが救うお話だが、ノナ=アスパラさんのツンデレ的協力の結果の予定調和な大団円。
しかしカリン母さんの手助けシーンを入れたのは不要ではないかな?すももとノナに協力関係が生まれたシーンを薄めてしまった感じがある。
それに二人でレードルを押さえ続けるシーンは、ウェディングケーキ入刀みたい。もう少しノナを動かしてくれると面白いのだが、単調なコンテと演出。

復活した石蕗だが、エンドでの「今は5月?」「11月だよ」
石蕗の記憶と時間を、ユキちゃんの正体がバレる前に戻す事で助けたと言うことだが、少し戻し過ぎたかな。
すももと少しづつ築いた日々の記憶も失くしたって事でしょうね。
でも石蕗以外の主要メンバーは石蕗=ユキちゃんと認識したままだから、この自己矛盾を抱えたままで友情関係が続くのだろうか?
他のメンバーの記憶と時間を5月に巻き戻す魔法が必要になるのでは?
タイムマシン・タイムリープをシナリオに使うと構成が難しくなってしまうのだが、この先大丈夫かな。

相変わらず退屈ではあるが、昔の少女マンガ(最近の少女コミック的なHなものではなく)のような構成を割り切って受け入れれば、作品のイメージにマッチしているから悪くもない。
しかしエロゲ原作を換骨奪胎して、徹底的に少女趣味テイストにチェンジした構成は、ある意味では見事でもある。
今回はノーマッドのグロス。

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ななついろ★ドロップス 第9話「かなしみ色はサンドベージュ」

正体を隠したまま、夜はユキちゃんとして振る舞い、学校では恋人の石蕗として振る舞う矛盾を抱えて、如月先生に相談するが、正体を明かすのは「絶対ダメ!」と釘をさされる石蕗。
シナリオ的には死亡フラグが立った。

「ハル君」と石蕗を名前で呼ぶすもも、「秋姫」と呼んでいる「すもも」を名前で呼べない、ツンデレの石蕗。それを冷やかすクラスメイトはモブに徹し、それ以上でしゃばらない設定だが、もう少し変化つけても良かったかとも思う。PS2版でヒロイン昇格のフローラはフィーチャーすると思っていたのだが、その気配なし。
海のイベント回などはあったものの、お当番回を設定しない構成だからかサブキャラがガヤで終わってキャラ立たないのが惜しい。シリーズの退屈さは、この辺りにも原因があるか。

すももに負けたショックから特訓の成果を試すべく、再勝負を仕掛けるアスパラさん。
技の多彩さと華麗さは極上だが、時間の流れを緩やかにすると言うヘビーなレシピ(呪文)を連発した結果がレードルの暴走し竜巻に呑まれる。そして助けようとしたすもも、それを助けた石蕗。
すももの星のしずく集めを知っている事をナコちゃんに漏らし、助けたすももにもユキちゃんだったことを明かした石蕗が、如月先生の忠告通りただのぬいぐるみになってしまうラスト。

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ななついろ★ドロップス 第8話「幸せいろの翼」

お互いに告白した後の石蕗とすもものぎこちなさが初々しい。
二人のじれったさに、お節介焼きのクラスメイトたち。
初デートで他のカップルのキスなんか見てしまうものだから、動揺してボートが揺れ二人重なり合うのは定番の演出。
初デートは無難だが物足りなさを残して、それを受けて後日の学校の温室では、石蕗とすももの初キスを自然な流れで描いている。
初恋&初デートのフォーマットに従い、前半は手堅くまとめた感じ。

しかし怪しからんのは、夜になってからのすももの自室の描写。初キスを喜ぶすもも、なぜか照れてるユキちゃん。
ベッドで抱き枕を抱えてるすももを舐めまわすカメラワークは、エロい。怪しからん。
ユキちゃんの妄想が生み出す、淫獣視点のカメラワークのようだ。
ここでユキちゃんと書いたが、視聴者の妄想を彼に託しているだけだが。

エンドロールで確かめると、絵コンテ・演出は名和宗則に、feel.のグロス請けとくれば、ギャルゲ的演出はお手のもの。
feel.といえば「ながされて藍蘭島」の24話、OLMがグロス請けしたと岩佐さんが書いていたが、久しぶりに見てみようかと思う。

カリン様の娘がすももだと知ったアスパラさんは、なにやら研究に没頭中。
高レベルの星のしずく2体を巡って、すももと勝負。
すももからアスパラさんと呼ばれることは、もう諦めたようだ。
キスの威力か、難しい魔法を一気に展開してすもも圧勝で、アスパラさんショック!
しかし危険な魔法だと前振りしてるから、すももダウンフラグが立った。

急にすももが力をつけた理由は明確にしていないが、流れだと「キス」とか「愛」ってキーワードでくくって良いのでしょうか。
パートナーが魔法少女に色々な「力」を注入するってのは定番の設定。注入方法はキスだったり色々。アニメでは可愛らしくキスでいいのかな?

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ななついろ★ドロップス PURE!! (初回限定版) PS2 9/20発売予定
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ななついろ★ドロップス 第7話「はちみつ色のとまどい」

石蕗の告白に逃げるすもも。追う石蕗は夕暮れとともにユキちゃんに。
相変わらず、すももは如月先生と仲良さそうだが、フローラと桜庭は石蕗を弄ることを忘れない。
なりゆきで石蕗応援団結成!SDキャラが可愛らしい。

ナコちゃん、保護者代わりにすももの変化を喜ぶが、アスパラさんはすももの技にイマイチ納得がいかない感じ。書庫で調べもの、その技を使った唯一の者はカリン様と言うらしいが、ビジュアルはすももそのもの。
如月先生、このことを知ってすももたちに近づいたかと思えば、実は叔父さん(すももの母の弟)
写真で見るすもも母は、すももそっくり。カリン様とはすももの母。

立ち聞きして誤解した石蕗は、またもイジイジ。
ノナは如月先生に、カリン様の真実を聞きだそうとする。如月先生の語るすももの父母の馴れ初め。
そして父が娘に語る、最初の告白の想い出。
親子二代にわたる恋の物語は、ヒネリは無いもののピュアなシナリオと演出。
ラストの温室での改めての告白は、地味に麗しい。ちょっと照れくさいけどね。

体制拡充著しい、スタジオエルのグロス回。

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ななついろ★ドロップス 第6話「やさしさいろの夕焼け」

石蕗はすももと如月先生が、すももは石蕗とノナが、それぞれ好きな相手だと思い違いをする、イジイジした展開。
「ラムネ」以来久しぶりに眠い環境アニメだが、泣き虫すももを生温かく見守って行けるかが視聴打ち切りの境目。ちょっと今は当落線上。1クールの折り返し地点なのだが、すももにとっての恋もライバルも一進一退。
夜は張り切る(ユキちゃん)の石蕗が、昼間もすももに面と向かって接することが出来れば良いのだが、覚悟も中途半端なところ。

演出で気になるのが、石蕗がすももを意識しだしたポイントが曖昧で、星のしずく集めに頑張るすももを見るユキちゃんの目で意識しているだけに過ぎないように感じる。
今回のクラスメイトのフローラと桜庭の石蕗への励ましも、伏線が薄いだけに突然の感じ。

スタジオバルセロナの小原充コンテ・演出。脚本が緩いので、レイアウトやカメラワークも間延び気味に見える。
最後に石蕗がすももに「好きだ!」と告白したけれど、そんなに簡単に話は進まないだろう。
このじれったい感じが持ち味の作品でもあるので、石蕗がノナに乗り換える超展開はないにしても、もうひと波乱欲しい気持ちは隠し切れない。

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ななついろ★ドロップス 第5話「ときめき色の星空」

アスパラさん=ノナ登場で話が回り始めたかと思ったら、水着回で中休み。
ギャルゲ(エロゲ)原作でありながら、作品コンセプトが少女趣味っぽいから、構成もゆるゆるしている。
いつのまにか石蕗がすももの事を特別の女の子と意識するようになっており、この世界を知らないノナの隙を突きフラグ立てかけて、フタマタ状態寸前。
このあたりはギャルゲ主人公に良くある話。
それと並行して、すももは石蕗とノナの関係を疑い、石蕗は石蕗ですももに避けられているという被害妄想のすれ違いパターンまで繰り出してくるから、内容は案外とせわしない。
だからといって流血の騒ぎにならないだろうし、星のしずく集めのバトルの中で良きライバルキャラとしてお互いを成長させるか、結局は撫子が和解のキーパーソンになるのではないだろうか。

クラスメイトのキャラが沢山出て来たが、PS2ゲームの発売に絡めてフローラをキャラ立てしてくるかと思いきや、そんな気配は無し。
肝試しの幽霊に怖がるノナの自信の無い気弱さは、松岡由貴の好演。
ユキちゃんと化した石蕗は、すももたちと混浴。淫獣らしくはっちゃける演出も欲しいところだが、この作品には合わないだろうか。

コンテは高田淳が切っていた。ラムネ以降見ていなかったが、久しぶりな感じ。
特に水着萌えシーンも無いし止め絵も多いし、水着回は不評な例が多いのだが、とにかくキャラの作画は必死で維持する方針か、作監5人体制。悪くは無い。
しかし、シナリオは眠い展開に終始。

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ななついろ★ドロップス 第4話「夏色のプールサイド」

やはり魔法少女には、競い合うライバルキャラが必要だってことを痛感した。
単に敵同士として戦うのではなく、競争の結果として誰かの「お役立ち」になる古典的展開がしっくり来る。
3話まではまったり進んできたけれども、悪く言えば退屈な展開。
奥手で引っ込み思案なすもも、もう少し厳しくすももを励ますのかと思っていたら、魔法少女になってことを不思議がりもしないで付き添う撫子。石蕗も暗いキャラ設定だから話が弾まなかった。
でもアスパラさんことノナちゃんの転入と、すももへの挑戦でようやく動き始めた。

そのノナちゃんもプリマ・アスパラスとして、フィグラーレの魔法学園対抗の相手としてプリマ・プラム=すももと「星のしずく」集めを争うのだが、すももの潜在能力に気付いて、ライバルの成長を促す役目に。
こういう硬軟使い分けのキャラに松岡由貴は良く合っているのだが、ノナちゃんもデレる時が来るのだろうか。
確かにプールサイドで足を滑らせ、石蕗にキャッチされてフラグが立ったようだが、この先のすもも、撫子を巻き込んだ泥沼が楽しみである(そんなシナリオ書くはずないか)
すももも、格好良く泳ぐ石蕗に上気した顔をして、ゲームならばお持ち帰りOK状態。

プール・水着回でもあるのだが、露骨には訴求してこない。
水とプールは、すももの水が苦手な事とプールに落ちた星のしずくを拾うために、アスパラさんが呪文を指導してくれた道具立てとして使われる。
決して水着メインではない。

止め絵とエフェクト多用で動きは少ない。すももとアスパラさんのガチバトルでグルグル動く絵を見たいような見たくないような。
SDキャラも程ほどに使用して絵の作りもゲームフォーマットに近い印象があったが、絵コンテは名和宗則で、何となく納得。

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ななついろ★ドロップス 第3話「金いろ願い星」

いよいよライバルキャラ登場。
アスパラさんこと、プリマ・アスパラスまたの名を結城ノナ。最後にはすもものクラスに転入してきました。
アスパラさんとノナのキャラが違うから、別人に見える。
この場合は「魔法少女モノって、変身しても顔一緒じゃね?」の法則は適用除外。
魔法の実力も高いお嬢様的なキャラだが、こんな松岡由貴も良いかもしれない。
星のしずく集めにもたつくしずくに、「全部しずく取っちゃうよ」
ライバルキャラと言っても、悪人でもなさそうな印象。
すももの事を何故かプリマ・プラムと呼ぶ。

自身を失うすももに「誰かのために無理をすること無い」と石蕗のアドバイス。
石蕗とすもも、いや、ユキちゃんとしてすももを見る石蕗の変化が徐々に現れているか。
人付き合いも嫌いで心を閉ざしていた石蕗もすももたちと出会って、ゆっくりと変わっているのだろう。

演出も控えめで、デフォルメキャラも思ったほど多くない。
尖ったところの無い作品で退屈な感じだが、これが持ち味だろう。
七夕の笹飾りへの願い、すももは「もう少し胸が大きくなりますように」
いや、それくらいでOK。

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