各ヒロイン攻略シナリオではなく、エピソードを巧みに取り入れた群像劇としてギャルゲ原案を上手く料理している「Myself;Yourself」
雛子シナリオ以外は、お当番回を作らずに複数の伏線を消化しつつ物語をたどる構成のようだ。そのせいかサブタイと内容が少しずつズレている気もするが、大きな問題ではない。
やはりメインは主人公の佐菜とヒロイン菜々香が、それぞれに持つトラウマと空白の時間を埋め癒しつつ未来に進むのだろう。主人公が全員とフラグ立てるようなイベント発生はさせずに、サブはサブなりにきちんとキャラを立てて活躍させているのが好ましい。
前話を引き継ぎ、まだ黒く重い展開。
学校を休んだ朱里は冒頭から明るく歌ってはしゃぐが、継母を巡っての父との確執は先に持ち越されている。公園への市庁舎工事に絡んでフォローされるはず。
そんな朝に登校する佐菜たちを無視して通過する菜々香。
校内では佐菜にズバリ「神社の近くで星野さんと抱き合っていたでしょう!」
余計な事言わなければいいのに、佐菜も「お祭りの夜、菜々香が抱きついてきたのと同じ単なる事故」などと同じレベル扱いして自らフラグ潰しにかかってます。菜々香はますますオカンムリ、いや病んでる。
廊下で図書室で下校途中で珍しく食い下がっている佐菜だが、廊下ではあさみの悪意なきフラグクラッシャーに遭遇。これに耐えられなければ、ゲームのマイユアの菜々香ルートも辛いのかもしれない。
廃ポストの鍵を持ち合い、佐菜と菜々香、二人だけの文通の記憶。佐菜が少し思い出してエロ本などの荷物から鍵探しの最中に、毎度タイミング良く麻緒衣ちゃん登場。床にティッシュの丸めたが転がってるから、お取り込み中だと麻緒衣ちゃんは誤解してオロオロは既に定番のお約束。
開けたポストからは大量の手紙。宛先を漢字で「佐菜君」とか書いてるから、小学生になっても中学生になっても投函しつづけて、中二の時の放火事件に出会ったわけだ。
赤い文字で「タスケテタスケテタスケテ‥」の演出にはゾッとするが、助けを求めた相手は遠く離れた佐菜だったかも知れないが、いったい何から助けて欲しかったのかが今後の鍵か。
空鍋、独り糸電話、独りケータイ、99件着信履歴の次は廃ポスト。ヤンデレ演出もここまで来たか。
ようやく修輔が語り始めた空白の期間の菜々香の事件。
火事の時に大事に抱えたバイオリンと引き換えというわけではないが、両親の死亡で忌まわしい記憶に変わっていたというわけか。
放火犯は不明で菜々香自身も調べられたようだが、引き取った神社の神主とか菜々香自身が犯人とか梶井婆さんが秘密を知っているとかのバッドエンドルートも有りそうで怖い。
落ち込んで公園で一人佐菜。通りかかったキャラメル先生が、幼い頃であった女子高生だと気づいた。
共働きの両親の元、自分で自分におやつを買うままごとのような先生の記憶。ちょっと良い話を聞いて頑張れるか。
想い出のポストの前で佐菜に心中を吐露した菜々香だけれど「私が一番苦しかった時そばにいてくれなかったくせに」って逆ギレ八つ当たりは始末が悪い。
その期間は佐菜も腕時計で隠した手首の何かにまつわる嫌な記憶があるはずで、どっちもどっちなんだが菜々香はそんなこと知らず。
佐菜は「強くなる。守りたい人が出来た」と急に前向きなんだが、愛の力というか同類何とかにしか見えないトラウマカップルの誕生か?
菜々香がバイオリンを再び演奏する日、それが佐菜の記憶の欠落も埋められる日なのだろう。
脚本:雑破業、絵コンテ・演出:松浦錠平、作監:曾我篤史は第4話と同じコンビ。
次回「がんばれ!アニメンジャー!」は朱里と修輔メインか?雛子もいたが。




