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カテゴリー「狼と香辛料」の記事一覧

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狼と香辛料II 第12話「狼ととめどなき涙」(最終話)

港町レノスで繰り広げられた毛皮とエーブにまつわるお話も終わる「狼と香辛料II」の第12話。結末は曖昧にしたままで、エーブが取引に成功したのか否かはどちらつかずにした形だ。
シリーズ終盤では旅の終わりを強く意識したロレンスとホロだが、取引の大詰めになって珍しくロレンスがクレバーなところを見せながらも、半ばしくじったような形で曖昧な終わり方になったことは、この先の二人の旅に幸と出るか不幸と出るか。

ここでのエーブのエピソードはロレンスの視点の及ぶ範囲のみを描いているためか、やや表面的な気もする。石像と見せかけた岩塩の密輸に関するエーブと教会との裏取引や、そもそもエーブが身の程を超えるほど取引に大金を張る理由や金に貪欲な理由が掘り下げ足りないようだ。
毛皮取引に五十人会議、ホロを担保にした取引、クーデターなど事件の仕掛けばかりに注意を奪われて、肝心のドラマメイクに少し食い足りない点が多い。
エーブが辛酸を舐め、いっぱしの商人となるまでの物語は、原作第11巻の「「黒狼の揺り籠」で補完しないとならないから、アニメで膨らませるのは難しかったかもしれないが。
今回の取引の幕引きで、エーブはロレンスを殺せたはずなのにそれをしなかった。しかも宿屋の権利書を残すオマケつきだ。一度手を組んだ相手だからか、商売人として自分にないものを持つロレンスに嫉妬と羨望と尊敬があったからなのか。それは次の物語に譲ることになる。

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図らずも旅を続けることになるロレンスとホロ。ロレンスにしてみれば図ったのかもしれないし、ホロにしてみればそうであって欲しいとの結果だったのかもしれない。
ホロを身請けし、外に出た二人に雪。街の騒乱の中、教会の早鐘が白いバージンロードを歩く二人の新たな旅立ちを祝福するかのように打ち鳴らされるが、これは第1期のエンディングに重ねた演出だ。この先の旅は少しほろ苦く苦難が待っているようにも感じられる。

かなり原作に忠実に映像化してきたが、今後テレビシリーズ第3期があるとしても、その場合は少しアレンジしたほうが良いと思う。やはりマンネリとは言わぬがロレンスとホロの掛け合いに新鮮さは薄れてくるし、ロレンスの取引も第1期で見せたような商売の原則からわかりやすい仕掛けも失せて、少し宗教的だったり地域対立だったりとファンタジー色も薄れ重苦しくなる。
原作には登場する旅のお供をどう扱うのか、ロレンスとホロにエーブを軸に簡素に改編しても良いのではないかと、第3期に期待しながら思う。

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狼と香辛料II 第11話「狼と別れの決意」

驚くほど順調に事が運んでいるように見えるロレンス。行商生活から足を洗い、いずれは店を持ちたいというロレンスの夢の実現も目の前に見えてきたような「狼と香辛料II」の第11話。
宿屋の主人アロルドは南への巡礼のためエーブが持ってきた儲け話に、担保として宿の権利をロレンスに差し出していた、確かそんな流れで話に加わっていたような記憶がある。それに後日談で落ちがつくことだけは記憶している。
したたかな商会の人間たちに気に入られたようで、無事にトレニー銀貨2000枚を引き出すことに成功した。これで毛皮を仕入れ、下流の町ですばやく売り捌けば儲けは間違いない。
エーブも石像取引の損を穴埋めして儲けが出る計算。商会から金を借りたロレンス、儲け話を橋渡ししたエーブ、二人を引き合わせた形のアロルドの3人とも成功は約束されたかに見える。
芝居がかった仕草で人を食ったような商会の男は人を見る目が確かなようで、銀貨2500枚を吹っかけたりするエーブの不遜な態度に比べ、大きな取引を前にしても謙虚なロレンスの態度を買ったようだ。しかしそれも担保となるホロの価値を認めているからであることをおくびにも出さないあたり、なかなか食えない連中だ。

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ロレンスの夢の実現はホロとの別れが伴う。故郷ヨイツはそう遠くないところまで来たと強がり半分だが、いつもの勢いではない。
ここで二人の旅を終わらせ別れない事には、その先にあるホロが言うところの「怖い」ことに気付いてしまい後戻りできない関係になると、かなり遠まわしに分かりにくくホロは言っている。
階段を上り続けた先の幸せ、さらに続く「幸せであり続ける物語」そんな永遠などないと、幸せな日常に慣れてしまう不幸を見たくない。長い年月のあいだにホロは何度か不幸な結末を迎え、その中からの新しい物語の再生への苦悩をにじませている。

そんなホロの想いを置いて、歯車はすでに回り始めている。リゴロの書斎でエーブの石像のからくりに気付いたロレンスだが、事態は急転回。
息急き切って駆け込んできたエーブが伝える異常事態は市中での武装蜂起(クーデター)。リゴロが出席中の会議の内容、教会の思惑、女狐エーブの対応、外地商人の動きなどの不確定要素をはらんだまま、ロレンスとホロの幸せの物語が続くのか、次回最終話で区切りを迎える。

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狼と香辛料II 第10話「狼と孤独な微笑み」

「狼と香辛料II」の第10話。河畔の港町レノスで、ロレンスとホロ、そして没落貴族の商人エーブの物語のお膳立てが全て整った。
テレビ第2シリーズでの影の主役、原作小説ではロレンスたちが次の旅の目的地を決める一因となり存在感を発揮し続けるエーブ・ボラン。彼女が今回の商売にかける並々ならぬ意欲、その理由も明かされた。今回はウィンフィール王国の貴族ボラン家の当主であったこと、没落のすえ身を売られたこと、本当の名をフルール・ボランだとロレンスは教えたが、真名はまだ別にあることは伏せている。商売に乗っかったロレンスをある程度は信用しているが、真に信用したわけではないことがわかる。

それでも商売のためには、真実の全てを語る必要は無いが、嘘はつかないことはエーブの商売人としての信条だろう。
教会の司教を以前から見込んで助力しており、彼に大司教の芽が出て、これまでの投資を莫大な利益と共に回収しようとした矢先、強欲な司教に疎まれ喧嘩別れしたエーブ。石像の在庫処分の損失を埋める以上に、レノスでの毛皮取引で儲けようとしているのが現在の状況。エーブが嘘をついていないことは、ロレンスは街の浮浪者に聞き込み、口も手も達者な酒場の娘ヘレーナにウラを取って確認している。ただエーブが石像売りだということは間違いないようだが、浮浪者の証言ではエーブは大して旨くも無い塩を売る塩商人だと思っていたという。嘘はついていないが、隠している真実がエーブにあることがわかる伏線だ。

五十人会議の結論で、毛皮は現金取引のみで外地商人に卸すことが許可されたと、各所の情報は一致している。大金を持ち歩く行商人などいないから、市壁の外で待機していた外地商人の中に買い占められる者などいないのだろう。それはロレンスも同じ、信用貸しが他の街にあっても回収に行って戻る時間は無い。もちろんエーブには金が無い。エーブの商売に一口乗った宿屋の主人アロルドも同じ。
毛皮を大量に買い付けて船でローム川を下り、毛皮の処理ができる街で売りさばく。資金力と搬送手段、時間の勝負になる。もちろん買い付けるコネがないといけない。
エーブに欠けているのは資金力だけだろう。コネはもちろん他の条件は自前で何とかなるはずだ。

そこでロレンスに出資者として参加させ、資金調達の担保にホロを差し出させることになる。もちろん毛皮取引の利益でホロの身柄を引き取る算段だが、失敗すればホロが身売りされるリスクが夢の中でロレンスを悩ませる。
そのアイディアを聞けば、少し前ならホロは怒ったはずだ。旅に暮らした日々と行く先々で起きた事件で「相棒」としてお互いの夢も現実も受け入れられる関係になっている。
借金が返せない場合に最悪は自分の力で逃げる力もあるホロだが、ロレンスが解決すると信じて銀貨1500枚の担保として取引に向かうことになる。
女狐エーブの匂いを感じても、逆に自分の匂いをロレンスに染み付けようとマーキングするゆとりも感じられるホロ。
酒場のヘレーナも「粉かけ女」のようで、ロレンスを落としにかかるけれども他の女の気配に察しがいい。ホロ、エーブ、ヘレーナと肉食系女子に囲まれた子羊ロレンスだが、草食系男子なりに渡世の術は上手くなったようだ。

エーブの目的は単純に利益追求だけなのか、教会と袂を分かった真の理由があるのではないか等々の不安を残して、レノス編の大詰めに向かう。
ロレンスにとって、ホロの最大の忠告「初心を忘れるな」が効いてくることになるだろう。

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狼と香辛料II 第9話「狼と無謀な商談」

エーブから取引を持ちかけられた引きが少し重いくらいで、全体的には穏やかに進んだ「狼と香辛料II」の第9話。ただ、これは事件の前の静けさで、既に登場しているエーブをはじめ、人生に飽いたような宿屋の主人アロルド、新登場のリゴロやメルタら、この街で起きる物語の主要キャストが出揃ったことになる。

ホロとロレンスの会話の中でも静かな変化が起きている。子豚の丸焼きを一匹平らげ、酔っ払ってベッドに倒れこむホロの怯えたような、誘い込むような瞳。
昼間のリゴロの観察眼の鋭さにと同じくらいに、ホロも人智を超えた感の鋭さを持っている。そのホロが「怖い」とは何に怯えているのか。「独占欲に自己嫌悪している娘」と自嘲気味なホロだが、彼女にそう言わせるのには、それなりの理由があるはずだ。
リゴロから借りた古い書物によって、北の故郷ヨイツの手がかりが得られることは、旅の終わりが近いことを意味する。それはそれで大きな問題ではあるが、この場では横に置いてよいだろう。
リゴロの口から五十人会議の終了を知ったロレンスが、商売のチャンスにのめり込まないかという不安。そして女狐エーブがお人好しでリゴロを紹介してくれたのではないことも知っている。商売のチャンスとエーブが結びついたタイミングがホロを不安にさせるのだ。
もっともホロが言いよどんだ先は、彼女は以前にも連れと同じ会話をし後悔の結果を残す言葉だったのだと思う。人智を超え、オスの思惑などお見通しの賢狼でも、自分のこととなるとめっきり弱いものだ。
一方的にへこまされているようなロレンスだが、地雷ポイントを回避する才能は確かなものだ。例のアマーティは若さゆえか、思い上がっていたか地雷を見抜けなかった。

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信頼するエーブが紹介してくれたロレンスをリゴロは信頼し、リゴロに信頼されたロレンスをエーブも(ある程度は)信頼する。そんな回りくどい方法でロレンスに恩を売ると同時に、ロレンスの商売人としての価値を値踏みするエーブ。もちろん既に宿の主人アロルドを通して、また明け方まで語り合ってロレンスの人となりは押さえた上での再確認作業だ。
教会のお墨付きの石像は高価で売れる。しかし聖母の石像を商っていたエーブも北の大遠征中止で損をして、損失回避のチャンスをうかがっている。教会の権威主義に批判的なトーンの作品だが、エーブは利用しながらうまく立ち回っている立場か。
そのエーブがロレンスに持ちかけた取引とは、まずホロを売って(=担保にして)俺に金を貸さないか?と。実際にその金で何を取引し、エーブが聖母像の損失をヘッジし、ロレンスに分け前もあり、ロレンスもホロも納得できる取引とは何か。毛皮、教会、五十人会議をいかに利用するかになるだろうが、エーブにとってはロレンスとホロを信頼しての提案ではなく、「利用するに信頼たる存在」であることを宣言したに過ぎない。金に強欲なエーブの生い立ちがそうさせるのだが、アニメではどこまで掘り下げるか興味がある。

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狼と香辛料II 第8話「狼と蠱惑的な旅人」

まだはっきり眼に見えないものの、港町レノスで動き始めているうねりに儲け話に思いをめぐらすロレンス。クメルスンでの黄鉄鉱取引では店が出せる程度の金は稼いでいる。
ロレンスにとって土地に根付いて商売をする夢があることは幾度となく出ていたが、クメルスンでのマルクの暮らしを見てさらに加速したのかもしれない。
いつかはこの旅も終わることは頭では理解していながら、簡単には割り切れない賢狼のささやかな望みは、このレノスで昔話を集めて少しの間くつろぐこと。この地の景色は忘れていたのに、「尻尾料理」の匂いが記憶を呼び覚ますとは食いしん坊のホロらしいが、ロレンスの匂いも記憶に留めるとすかさずフォローするから憎めない。

レノスでは飲み食いさせておけば静かに見えるホロだけれども、見た目そのままにのんびりしているわけではない。あれはまだ外敵が牙を剥いていないから、静かに心の中で爪を研いでいる姿に過ぎない。ロレンスはうっかりした姿を晒そうものなら、簡単にへこまされるはず。女狐たちがロレンスをかどわかそうものなら、黙っているはずはない。
情報を拾いにロレンスが一人立ち寄った酒場。そこの娘ヘレーナが予想外にキャラが立っている。キャストは中山さら。町の酒場の女らしく、機転と駆け引きの上手さがロレンスとの会話の中で引き立っている。
ホロがロレンスに付いたメスの匂いをわからないはずはないが、尻尾料理の匂いと食い気に紛れたと思っておけばロレンスも幸せだ。ヘレーナが店の客たちから聞きかじったこの町の状況、北の大遠征中止、毛皮取引、五十人会議などの情報も得たから、酒代とチップに見合う成果なのだろう。

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ロレンスはもう一人の女狐、こちらは第2期後半でのある意味主人公のエーブとジョッキを交わす間柄に。リゴロに会わず、五十人会議が終わるのを待たずにニョッヒラを目指し北へ急ぐか、会議が終わるのを待ち春に移動を始めるのか、宿の主人アロルドが語る情報からロレンスは決断を迫られる。
エーブが向こうから声をかけてきたのはそんな時で、泊り客の詮索もせず名前も聞かないアロルドがロレンスの名を尋ねる関係になったことに興味を持ったのだろう。
自分が名前を聞かれたのは5度目の泊まりの時だったのに、ロレンスは3度目だったことも、いたく競争心を刺激したはずだ。エーブは負けず嫌い。
さらに言えば前のクメルスンの町でバトスからロレンスを紹介されたディアナと同じ理由で、人を見る眼が確かな宿の主人アロルドが気に入ったロレンスは信用に足りるとエーブが判断したからに違いない。

予想以上に明るく振舞い、ロレンスと握手を交わすエーブだが、まだこの時はあんな事になるとは想像も付かない。ロレンスはリゴロとコネがあるエーブは渡りに船と思っての行動だが、そのリゴロに会う第一の目的は古い資料を見せてもらうことにあるのであって、教会とも取引のあるエーブがらみで毛皮取引の儲け話に目的がすりかわりつつある。
今までの教訓も何処へやら、賢狼に内緒で商売に首を突っ込んだツケがロレンスに回ってくるか、エーブと組んでひと儲けするのか、結構きな臭いシリーズ後半のスタートだった。

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狼と香辛料II 第7話「狼と戯れの日々」

「狼と香辛料II」第7話はヨイツの情報を求め、川の港町レノスへ向かうホロとロレンスの新章の導入パートにあたる。クメルスンでのアマーティやマルクのフォローが少しあれば嬉しいところだったが、原作シリーズ中盤の新たな主役エーブ・ボランとの物語に急いだようだ。原作第4巻にあたるテレオ村での物語は割愛されたようだが、そう大きな影響はないだろう。

Aパートでは久しぶりの荷馬車の上でのホロとロレンスの掛け合いが楽しめる。クメルスン編では黄鉄鉱相場やら仲違いやらで二人の会話が少なかったことに不満の視聴者もいると思うが、緩急をつけた構成だからそれで良いと思う。
アマーティの求婚騒動のあと、二人の関係が少し穏やかになったかのように描写されている。
丘を越え森を抜け、荷馬車から見る景色は冬が近いことを知らせている。市壁の外に集う商人たちの表情も暗く冴えないが、それは冬が近いからばかりではなく、これからの事件とロレンスの身の上を暗示しているようでもある。
木材と毛皮の街レノスではヨイツの情報集めだけではなく、一儲けしようと目論んでいるロレンスの気持ちなど賢狼様にはお見通しのようだ。

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宿屋の主人アロルドから、この街の年代記作家の情報を聞き出そうとするホロとロレンス。リゴロの名が出たものの「五十人会議」が開催されている中で書記の彼に会う機会は少なそうだ。他に出てくる名前は老いたり亡くなったりで、記憶は風化し書物にしか残らないことを嘆くアロルド老人の嘆息が重い。クメルスンの年代記作家ディアナもそうだし、原作第4巻のテレオ村の教会に隠された記録もそうだが、このシリーズでは失われ行く記憶に生きる者と今を生きる者の葛藤を描いている。ホロとロレンスがその者たちを代表して各地を旅する中で、その隙間を埋めてゆく物語なのだと思う。賢狼は言葉と力で、行商人は知恵と商売でお互いに足りないものを会話の中で補い合う。

宿屋ではホロの正体に薄々気付いたエーブ、エーブを女と気付いたホロ。女狐と女狼の出会いだが、いずれにもロレンスは翻弄される運命にある。そしてレノス編は五十人会議のリゴロ、エーブが出揃うと本格的な幕開けとなるが、それは次回だろう。ロレンスとホロにとっては北への長い冬の旅の入り口に立ったところだが、この第2期ではレノス編までだろう。
原作ではまだまだヨイツの影も見えないが、長い長い旅の後半は辿った道のりを南へ戻りながら今まで縁があった者たちとの再会を描くロレンスの物語を読みたいものだと思う。その時のロレンスの旅に連れがいるのかわからないが。
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