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アニメのレビュー・感想中心に、アニメ業界の批評もしたり、ゲームレビューしたりしています

   
カテゴリー「図書館戦争」の記事一覧

図書館戦争 第5話「両親攪乱作戦」

良化隊ではなく、両親に職場を襲撃された郁と生温かく見守る隊員たち。本当の業務内容を両親に話していない郁の負い目を、スッキリしない演出で上手く表現しているかもしれない。
図書隊の仕事を志望した動機を未だに両親に話していなかったのには驚いたが、最後は王子様に憧れたオチで締めて流れは悪くない。

今話は良化隊の襲撃や戦闘も無いしつなぎ回かもしれないけれども、郁の図書隊への志望動機や子供を見る両親の眼差し、隊の中では手の焼ける子供のような郁を見守る隊員たちの視点から、郁のキャラを立たせるのに大切な回。
郁の奮闘をヒロイン視点で拾うだけでは足りない点を、おなじみの柴崎、丸くなってしまった手塚、そして王子様かもしれない堂上の動きでカバーしている。

それにしても父親は「新世相」を購読しているから、娘の仕事は知っている。その上で娘の働く環境と同僚、上官をその目で確かめに来た理性派。対照的に母親を女性特有のエモーショナルな部分を誇張して仕立てている。娘の部屋の長靴や柴崎が誤魔化してくれた戦闘服に娘の腕の傷と、母親なら気づきそうな部分を敢えて無視させて、その気づきの役割を父親に振ったのは良いバランスだった。

こうやってレビューしてみると良作のような気がするが、何だか違和感があるのは実写ドラマを意識したパート冒頭のリピートや、アバンのためかもれない。
比較的原作に忠実だしテンポも作画も悪くないけれども、根っこの所を曖昧にしたままでラブコメ展開するのではないかとの不安が消えないからかもしれない。
ノイタミナ枠は苦手と言うか、視聴者層のターゲットから外れているから仕方が無い。
次回は戦闘かな。そろそろ毬江ちゃんの出番を待っているのだが。

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図書館戦争 第4話「図書司令官ヲ奪回セヨ」

大体のところは原作通りなのだが、呆気に取られるほどお手軽解決してしまった館長&郁の拉致事件。事件それ自体の背後関係や思想に深くは触れずに、郁と堂上の関係にフォーカスしているから無理からぬ事ではあるが、少し底が浅く感じる「図書館戦争」第4話。
何より拉致事件の解決に当たって、手塚が自分の家族を利用しなかったから、彼のエピソードは前面に出さない構成なのだろう。
手塚の告白も、郁から最後に断られるシーンがあるが、結局は道化にもならないレベルで終わらせてしまったのは惜しい。

惜しい事がある反面、鬱陶しいのはアバンとAパート冒頭の長いおさらいシーン。
芸能人バラエティ番組の尺稼ぎのような構成だが、さすがにBパート冒頭にまでは持ってこなかった。
くどい回想シーンで説明が必要なほど難しい話ではない。

指令の義足から蘇る「日野の悪夢」や刑事と玄田との救出作戦を巡る些細な対立など、良化法成立にまつわる過去の歴史を醸し出す事には成功している。
しかし大半の視聴者は、郁と堂上あるいは手塚との恋の行方、もう少し前向きに言えば郁の成長物語に興味があるだろうから、過去の事件の影はどうでも良い事なのかもしれない。
「問題図書を考える会」と少年たちとの討論会も省かれたらガッカリだが。
毒にも薬にもならないラブコメで終わって欲しくは無いのだが、この先どうなるのか期待と不安半々。

拉致事件解決後、郁宛ての手紙を持ってきた柴崎のシーンからスーパーみゆきちタイムが始まるかと思ったが、尻切れで残念。トランス・アーツのグロス回。
次回は郁の両親登場か。

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図書館戦争 第3話「小田原攻防戦」

話数ごとの緩急のつけ方が上手いのか、話を深く掘り下げていないにも関わらずヒロイン郁を中心にして良く回っていると思う「図書館戦争」第3話。
今回は個人図書館の蔵書の行方を巡る本格戦闘が中心になり、郁は故人の葬儀に出席する館長の付き添いという裏方に回る。派手な戦闘シーンを表にしながら、実は裏方に回った郁が中心となる次回への伏線もきちんと張られている。
王子様や手塚とのラブコメは一先ず横に置いて、戦闘モード。
ラブコメ展開や戦闘シーンの表面上だけなぞっているようでいて、本と言論の自由を巡る核心に触れつつある。
何で本を巡って銃弾戦やら死者やら出るのか序盤ではわかりにくいが「そういう世界の出来事」の設定だと思うと難しくない。素人の少年がいきなり巨大ロボを操縦できる世界観と比べても大した違いは無い。
良化隊にしても書店や図書館を狙わずに、版元や著者を狙えばよいと思うかもしれないが、それは禁じられている設定。

小田原防衛戦から外された郁とメイクしながらフォローしている柴崎、郁を外した堂上に不満を言う手塚。独身寮での人間関係の描き方も自然だ。
しかし小田原行きの前に、告白の返事を郁から聞こうとする手塚に死亡フラグが立ったように見える(死なないけど)
攻防戦を取材に来た世相社の記者折口マキ役に田中理恵。初出にしては渋い絡みを見せてくれる。
過去の事件との関連、そして表面で起きている事件の裏側がいよいよ表になってくる、次回からが前半のヤマ場。

別冊図書館戦争 1 (1)
別冊図書館戦争 1

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図書館戦争 第2話「図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)」

まだ第2話だが、駆け足でエピソードを拾って突っ走るアニメ版「図書館戦争」
回想やナレーションで「メディア良化法」の問題に触れる程度だが重く引きずっても仕方ないので、手塚も登場した事だし、ラブコメ路線の三角関係とのバランスを取ってスピーディに展開するのも悪くはない。
一応は「日野の悪夢」に触れ、「問題図書を考える会」と館長の面会の件も伏線で張っているから、キモの部分を置き去りにしたラブコメになる事はないだろうと思うと一安心。

タスクフォースの野外訓練や閉架書庫での奮闘を通して、特殊部隊に配属された郁と手塚の確執からスタートする。良化隊の館長室襲撃、そして「問題図書」の押収を阻止するための郁を援護する手塚の活躍から、「オレと付き合わないか?」の手塚の一方的な告白でまとめた。
郁との関係では手塚はキャラ立ちしたが、もう少し話が先に進まないと図書館隊の中での彼の立ち位置はわかりにくいだろう。

話を回す裏方として柴崎が重要なポジションだが、沢城みゆきの緩急・硬軟切替の早い演技が寄与している。
絵は郁の大きな心情変化をデフォルメで表現して漫画的な手法で悪いとも思わないけれど、シリアスな表現でチャレンジしても良かったのではないかと感じる。

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図書館戦争 第1話「我ガ王子様ハ図書隊ニアリ」

ノイタミナ枠での「図書館戦争」は、実写ドラマ化との連動を視野に入れて構成しているのだろう。第1話は「メディア良化法」を盾にした勢力と、「図書館法」の下図書館の自治と独立を掲げる勢力の対立の背景にある硬い問題には回想とナレーションで軽く触れた程度。
ヒロインの郁と、郁の教官でもあり王子様でもある堂上の関係にフォーカスを当て、当り障りの無いイントロでまとめたのはノイタミナ枠っぽい。

制作はProduction I.Gだが、トランスアーツに席があった浜名孝行監督が務める。トランスアーツは制作にも関わるのだろうか。
車両やメカにCGを使っているが、控えめ。キャラデはあっさり目だが、悪くも無い。

原作は2巻まで読んでいるが、第1話にキャラ紹介とドラマの背景紹介を詰め込んで、さらにヒロインと王子様の関係までキャラ立てさせようとしているから、圧縮感と言うより浅く流した感じがある。
1クールのようだから、新人隊員の郁の成長と奮闘に王子様のシナリオだけで一杯だろう。
図書と図書館を巡る抗争自体を描くのではなく、郁を中心にした図書館隊員のドラマになるのだろう。
メディア規制を巡る本質の部分を捨て置いて、画的に拾いやすい闘争とラブコメの上澄みアニメにならない事を願う。

図書館戦争図書館内乱図書館危機図書館革命

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