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カテゴリー「とらドラ!」の記事一覧

とらドラ! 第4話「あのときの顔」

大河と竜児。片想いの相手はお互いの親友の北村と実乃梨。想いを叶えるべく共同戦線を張るも、序盤の展開を見る限りは遅々として進まない。
第2話までは超特急で進めたが、徐々に各キャラの掘り下げを始めてきた「とらドラ!」は第4話。
大河の秘蔵スナップ、北村を隠し撮りしたブレボケ写真コレクションをきっかけに話を回して行く。
エキセントリックな演出はないものの、特に今話はキャラクターの心理描写が細かいので、絵コンテとレイアウトと共にゆっくり味わうのが良いだろう。

ここまで見た原作未読者としての印象は、大河はツンデレというよりもう少し複雑な裏側を持っていそうで「手乗りタイガー」と呼ばれるように愛玩・保護対象生物みたい。小さな子を見下ろすような上から目線のレイアウトが多く、大河のアップもレンズの広角効果で頭でっかちで可愛く見えるのも計算されている。
竜児は主夫のポジションにいるが、大河に対しては保護者的。あの母親の家庭生活を支えているからか、食い扶持が一人くらい増えても気にならないのは大物なのか、みのりんと近づきたいための打算?
竜児が当然のごとく大河のマンションの鍵を持っていて、当然のごとく寝室に入り込んで起こすアバンのシーンは、竜児が少なくとも敵ではない大河の安心感(態度とは真逆だけれど)を見せてくれる。

二人とも片想い相手に対しては、妄想的に一人燃え上がって鼻血出すようなヘタレっぽいところも。
大河に告白して瞬殺された告白を竜児にする北村だが、その後の大河からの告白を断ったのは、少し偽善的にも思えるし喰えないところがある。この先の立ち回り次第か。
みのりんこと実乃梨も前話では明るさの裏側を少しだけ見せてくれたが、こちらもこの先の展開次第。いずれにせよ竜児と大河がミイラ取りがミイラになる過程を如何にサブキャラを使って面白く描くのかがカギになる。
竜児も「駄犬」から「エロ犬」に昇格したようだし、北村を写した写真に混ざる竜児の写真を見た大河の反応からも、この先の大河の崩れ方が想像されて楽しみだ。

スドーバックスコーヒー(スドバ?)の隣に古河パン発見。キャプチャーするほどのお気に入りカットはなかったが、バケツプリンを抱えるみのりんの写真は良かった。
伝法な口調の生徒会長狩野すみれは話に絡んでくるのだろうか。
インコちゃんはいない方が…
脚本は岡田麿里、絵コンテに井出安軌、演出は桜美かつし、作監は冨岡寛。
絵コンテも演出も地味だけれども、しっかり描けていて良い仕上がりだと思う。「護くん」は残念だったけれど、それ以降今年の岡田麿里のシリーズ構成は手馴れてきた。

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とらドラ! 第3話「君の歌」

竜児と大河の出会いのエピローグを高速展開で終えた「とらドラ!」第3話は、みのりんこと櫛枝実乃梨にフォーカス。
大河とのなれ初め?も深くは描かず、割と浅い展開に終始したのは予想外。急に減速した感じだが、シリーズの尺に余裕ある感じがする。
DVDリリース情報を調べてみると、シリーズ全8巻だから2クールらしい。余裕があるわけだ。第1話と第2話を急いだのは、これからしばらくは登場キャラをじっくりと紹介してドラマを練って行く狙いがあるのだろう。

ソフトボール部キャプテンで明るい性格の実乃梨も、何かそうさせている理由があるのか、デコ電制作やファミレスなどのアルバイトを掛け持ちするのも家庭の事情でもあるのか、その裏側は映していない。実乃梨の酒屋のバイトに竜児と大河が巻き込まれる休日をメインに描くのだが、倉庫に閉じ込められた倉庫に閉じ込められたのビビり具合をちょっとだけ見せている。

竜児が実乃梨を意識する視線に気づく時の大河の不機嫌さも際立ってきた。
配達の使いの帰りに川の土手で出会った北村。大河がチャリに乗れない事を知っていて「去年はよく観察していた」と言われたのはショックだろうな。
微妙なすれ違い、気づくべきところに気づけなかった悔いが大河から感じられて、細かいけれども味のある演出で、女性原作、女性脚本らしいシナリオが生きている。
実乃梨と竜児が倉庫に閉じ込められた展開でも、お約束のハプニングで二人が抱きついたり、寒いからと抱き合ったりさせないのも爽やか。視聴者攪乱構成をせずストレートなのも好印象。
絵はJ.C.STAFF大橋班の頑張りが続く事を願うが、今回は神楽のグロスでまずまず。ハヤテのグロスなどでは見たことはあるが、珍しいかも。
絵コンテ:高田耕一、演出:久保山英一、作監:古川博之。

この話数だけで判断すると、実乃梨のキャラ立ちも中途半端で、エピソードもインパクトが弱い。この先の何話分とまとめると意味を持つ中継ぎ回なのだろう。
みのりんのヘタウマな歌を聞かせるのが最大の目的か?いや、堀江由衣に変な歌を歌わせる事に主眼が置かれているのかも。
それにしても私服の大河、足首の締まりが悪いな…制服・黒ニーソだと締まって見えるのに。

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とらドラ! 第2話「竜児と大河」

出会いの第1話を受けて、さっそく竜児と大河の関係を「承・転・結」とシリーズ序盤をまとめた素早い展開の「とらドラ!」第2話。
小さくまとめた印象もあるけれども、これから起こるであろう本線への導入としてはわかり易い。
岡田麿里のシリーズ構成と本話脚本はなかなか良いスタート。カサヰケンイチの絵コンテも良かったが、大河から北村への告白シーンなど演出で少しもたついたパートがあるのは惜しい。
割と高評価だが、制作スタッフへの褒め殺しではない、今のところは…
Aパートで竜児がミイラ取りがミイラになりかけるくだり、Bパートで誤解を解くべく大河が暴れて一人泥を被ったところまで、二人が中心の面白いし、実乃梨たちクラスメイトたちにも主役二人に絡んで上手くドラマを演じさせている。

第1話では他人の目から見たイメージで「虎と竜」に過ぎない二人だったが、この第2話ではサブタイ通り「竜児と大河」と、自覚を持つ者同士、主体的なヒーローとヒロインとして成立した。
ドラマ的には北川への大河の本命告白は「これからも良い友だち」の関係で流されたが、大河が竜児に見せる表情の変化を指摘するあたりの北川の察しの良さが少し食い足りないところ。
竜児を意識しての北川のスルーパスだが、パスを受けた自覚があるのかないのか、この先の竜児の振舞いが見どころだろう。
大河の親友で竜児の片想い相手の実乃梨の明るさと、屋上で見せた少しネジの外れ具合のバランスはなかなか良いと思う。
大河の切替の早い感情と表情の変化は、単純なツンデレの域を越えた揺らぎを伴い、見飽きる事がない。



お互いに励まされながら困難に向かう二人のちょっといい関係の青春ドラマになりかけたが、結局は竜児を犬扱いでリスタートする大河。でも、自分が愛玩動物のように扱われている事に気づいているのかいないのか。
次回の大河のミッション、攻撃目標はどこに。
凝った構成ではないが、ドラゴン・ミーツ・タイガーの序章としては上出来の第1話・第2話だった。

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とらドラ! 第1話「虎と竜」

キャスティングが「命」の印象を受けた「とらドラ!」第1話。
例によって原作ノベルは読んでいないし、事前情報もあまり持っていないが、キービジュアルが下手なのとキャラクターの目つきが悪い印象は残っている。
そんな中での第1話初見だが、テレビフレームの中で動き始めてみると、そんなに悪いキャラデではないし、主人公の目つきが悪いこと、それ自体が話のネタである事がわかる。
メインヒロイン逢坂大河の持つ事情は、まだまだこれから明かされる事だろうが、主人公である高須竜児(CV:間島淳司)の家庭環境の説明は先に片付けたようだ。
主人公が「主夫」のポジションにいて、外見行動がダメ母とかダメ姉の設定を最近良く見かける気がするのだが、ラノベラブコメの世界では「主夫」のステータスを望む購買層が多いわけでもないだろうが少し気になる。話の取り回しとして、その設定のほうが動かしやすいためでもあるのだろう。

竜児の父親は死んだ事にされているらしいが、母親の説明はそれすらも怪しい。ヤクザ風の目つきが父親譲りなことを気にする竜児、その目つきが周囲に与える誤解とギャップを上手く使って登場キャラクターたちを紹介する、第1話としては申し分のない出来。そしてメインヒロイン逢坂大河(CV:釘宮理恵)とのボーイミーツガールの物語を組み立てている。
サブヒロインは堀江由衣演じる櫛枝実乃梨。竜児は密かに実乃梨が好き。
竜児の少ない友達の北村祐作は野島裕史が演じる。大河は北村が好き。
放課後の教室で北村へのラブレターを竜児のカバンに入れ間違えた大河。

そのねじれた関係をほどくように竜児と大河の物語が動き出したが、竜児は大河の「犬」扱い。釘宮理恵に「犬」と呼ばれると他の作品も思い出され、パブロフの犬の如くおすわりの条件反射をする視聴者も多いだろう。
大河はツンデレなのだろうが、等速度的にツンからデレに変化するのではなく、暴力的な行動の合間に絶妙なデレと泣きを入れてくるのが、不意を突かれて破壊力高し。
人形のように可愛らしくて、お金持ちのお嬢様風なのにコンビニ弁当ばかりの食生活、変にドジッ娘、部屋は汚れてどうしようもないギャップが天然記念物のような保護欲をそそるのか、それとも愛玩対象なのか、いずれにせよ「手乗りタイガー」は見飽きない。
櫛枝実乃梨は堀江由衣が正統的ヒロイン風に演技する。これも話の進行と共に彼女の裏側も見せてくれるのだろう。

オープニングアニメーションは次回からだろう。第1話という事もあるだろうが、J.C.STAFF大橋班が頑張っている。いつもスケジュールのない中で動いている気がするが、第2話以降は大丈夫だろうか。グロス出しが多くなるのか、それともゼロの使い魔3期で外注を多用しておいて、こちらに集中したのかわからない。
シリーズ構成と今話脚本は岡田麿里だが、最近は良い仕事をしているので安心できるだろう。
今まで長井龍雪の絵コンテ・演出は意識した事がなかったが、動・静の切替など上手いと思う。
お色気やパンツを期待する作品ではないから、テレ東&J.C.STAFFでも問題ないだろう。
制作スケジュールが壊れない事を願いつつ、レビュー継続する。

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