キャスティングが「命」の印象を受けた「とらドラ!」第1話。
例によって原作ノベルは読んでいないし、事前情報もあまり持っていないが、キービジュアルが下手なのとキャラクターの目つきが悪い印象は残っている。
そんな中での第1話初見だが、テレビフレームの中で動き始めてみると、そんなに悪いキャラデではないし、主人公の目つきが悪いこと、それ自体が話のネタである事がわかる。
メインヒロイン逢坂大河の持つ事情は、まだまだこれから明かされる事だろうが、主人公である高須竜児(CV:間島淳司)の家庭環境の説明は先に片付けたようだ。
主人公が「主夫」のポジションにいて、外見行動がダメ母とかダメ姉の設定を最近良く見かける気がするのだが、ラノベラブコメの世界では「主夫」のステータスを望む購買層が多いわけでもないだろうが少し気になる。話の取り回しとして、その設定のほうが動かしやすいためでもあるのだろう。
竜児の父親は死んだ事にされているらしいが、母親の説明はそれすらも怪しい。ヤクザ風の目つきが父親譲りなことを気にする竜児、その目つきが周囲に与える誤解とギャップを上手く使って登場キャラクターたちを紹介する、第1話としては申し分のない出来。そしてメインヒロイン逢坂大河(CV:釘宮理恵)とのボーイミーツガールの物語を組み立てている。
サブヒロインは堀江由衣演じる櫛枝実乃梨。竜児は密かに実乃梨が好き。
竜児の少ない友達の北村祐作は野島裕史が演じる。大河は北村が好き。
放課後の教室で北村へのラブレターを竜児のカバンに入れ間違えた大河。
そのねじれた関係をほどくように竜児と大河の物語が動き出したが、竜児は大河の「犬」扱い。釘宮理恵に「犬」と呼ばれると他の作品も思い出され、パブロフの犬の如くおすわりの条件反射をする視聴者も多いだろう。
大河はツンデレなのだろうが、等速度的にツンからデレに変化するのではなく、暴力的な行動の合間に絶妙なデレと泣きを入れてくるのが、不意を突かれて破壊力高し。
人形のように可愛らしくて、お金持ちのお嬢様風なのにコンビニ弁当ばかりの食生活、変にドジッ娘、部屋は汚れてどうしようもないギャップが天然記念物のような保護欲をそそるのか、それとも愛玩対象なのか、いずれにせよ「手乗りタイガー」は見飽きない。
櫛枝実乃梨は堀江由衣が正統的ヒロイン風に演技する。これも話の進行と共に彼女の裏側も見せてくれるのだろう。
オープニングアニメーションは次回からだろう。第1話という事もあるだろうが、J.C.STAFF大橋班が頑張っている。いつもスケジュールのない中で動いている気がするが、第2話以降は大丈夫だろうか。グロス出しが多くなるのか、それともゼロの使い魔3期で外注を多用しておいて、こちらに集中したのかわからない。
シリーズ構成と今話脚本は岡田麿里だが、最近は良い仕事をしているので安心できるだろう。
今まで長井龍雪の絵コンテ・演出は意識した事がなかったが、動・静の切替など上手いと思う。
お色気やパンツを期待する作品ではないから、テレ東&J.C.STAFFでも問題ないだろう。
制作スケジュールが壊れない事を願いつつ、レビュー継続する。



