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カテゴリー「喰霊-零-」の記事一覧

喰霊-零- 第5話「頑 想 ―かたくなのおもい―」

黄泉が悪霊となり神楽の前に現れるまでの過去編「喰霊-零-」の第5話。
明るい姉妹に何が起こったのか?対策室メンバーはどう関わったのか?
フラグを潰しながら黄泉たちの軌跡をたどる構成は興味深い。
この第5話では小さなトゲのような些細に見える出来事が、やがて痛みを覚えるまでを積み重ねているようだ。
義父が決めた黄泉の縁談。婚約者の飯綱紀之とはそりが合わない様子ばかり描かれているが、ミスリードを誘う様にも見える。当人同士の相性の問題よりも諫山の弟の娘、黄泉にとっては義理の従妹の冥(めい)の存在と、それを動かす跡目相続の争いの陰りを暗示している。

神楽との距離感も、紀之の飄々とした部分から本心を窺いにくいが、単純に紀之を巡っての黄泉と神楽の争いとはならないことは想像できる。
冥の「早いか遅いしかないなら、誰であっても同じこと」とは、フリーの退魔師でしかない彼女とその家柄を賭けての挑戦状なのだろう。
しばらくは冥が攪乱要因になるのだろう。そのなかで黄泉が変わってゆくのかもしれない。

攪乱要因と言えば、普段はお堅い桐のミニのワンピで紀之への破壊工作。無理矢理させられている恥じらいも可愛らしかったが、黄泉の破壊力にはかなわない。
ロケハンは関東近郊各地に広がっているようだが、アバン開けの神楽と紀之が会話する公園は石神井公園ボート池から屋外ステージがモデル。
コンテ・演出は細田直人、作監はたしかアスリード所属の渡辺るりこ。

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喰霊-零- 第4話「務 大義 ―つとめのたいぎ―」

事件が起きてから、そこに至るまでを過去から解き明かす構成はサスペンスドラマに良く見られる(古いところでは「刑事コロンボ」が各話ごとにそのパターン)
第2話までにシリーズのクライマックスを描き、そこからはかつて仲間、神楽にとっては姉代わりだった黄泉が悪霊となるまでの動機が明かされると期待している「喰霊-零-」。
第4話でようやくオープニングアニメーションがつくのも珍しい。前話がシリーズの実質第1話のオープニングなし(エンディングにオープニング曲を持ってゆくタイプ)だったから、今回からようやくレギュラー構成になった安心感がある。曲は「Paradise Lost」。

褌姿の怪しげな刀匠、マイケル小原が登場。対策室の装備一式や黄泉、神楽の製作とメンテナンス担当らしい。もしかして対策室の岩端とはホモ達?
神楽は実戦未体験ゆえに退魔刀のメンテは必要ないと伏線張ってから、神楽の初陣の機会を持ってくる。
土蜘蛛の出現現場で、悪霊が見える一般人女性。自殺場所を求めていたらしいが、察した黄泉により帰されるが、結局は地下鉄に飛び込み。思いや呪いが強いのか、旧東京高速鉄道の新橋廃駅にカテゴリーBの悪霊となって出現。初の前線に立つ神楽だが、人型の悪霊を斬ることにためらいを見せ窮地に。それを救ったのは神楽の父、土宮家の当主。霊獣白叡使いで、悪霊を喰らう事から「喰霊」といわれる所以か。神楽が使える霊獣はまだいないみたい。
突然現れ神楽を救い、諭し別れる土宮父は、このまま裏側でバックアップするのだろうか?
神楽の成長物語のなかで、この父の存在と姉代わりの黄泉が励みと同時に障害になる前兆にも見えた。

ポッキーを両側から咥えてキスしたり、一緒の入浴シーンで神楽と戯れる無邪気な黄泉だが、少し影が見えるのは気のせいか。親同士が勝手に許婚として決めたという紀ちゃんこと飯綱紀之の発言も、退魔師の系列になにか問題があるのか黄泉自身のことか、この先の事件の匂い。
今話の事件も戦闘シーンも大きなものではないが、姉妹の明るさに隠れた影も感じるコンテと演出に、ごっきーこと後藤圭二が担当。作監は奥さんの門之園恵美の他に小島智加、谷川亮介、後藤圭二。なかなか安定した第4話だった。
AT-X版はR-15だから、グロ規制解除のほかに入浴シーン湯気解除に淡い期待をして録画予約。

今週、公式サイトを見に行っての最大の衝撃は、音楽の上松範康が顔出しインタビューに出て、激ヤセしていたこと…
外郭放水路に地下共同溝、地下鉄廃駅と事件の舞台は首都圏の地下ばかり。次はどこだろうか。ロケハンやアフレコに立ち会い曲作りをしているとインタビューで言う上松範康が○○大仏に行ったと某所で書いていたから、それも出てくるのかもしれない。

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喰霊-零- 第3話「邂逅 砌 ―かいこうのみぎり―」

黄泉の刃の前に神楽ピンチの第2話から、時代は遡り二人の出会いの物語へ遡る「喰霊-零-」第3話。ギミックな構成のみ追及しているのではないことがわかり、ひと安心。
公式サイトも連動してすっかり様変わりして明るくなっているが、楽曲情報の統制や次回予告がないこと、媒体にも事前のあらすじを流さないところなど、視聴者はこの先も一話一話と向き合わなければならない緊張感は残る。
視聴者にも先の読めない展開は、一種のインタラクティブ体験をテレビアニメで味わう感覚だ。

退魔師の一族が環境省・超自然災害対策室に悪霊退治の協力をしている関係なのだろう。
その当主を継いだのが神楽の父で、母は悪霊によって殺されたのが冒頭のシーンか。神楽を引き取り面倒を見るのが分家筋の諫山黄泉。彼女も両親を殺され、諌山の養女になった。
神楽が黄泉を「お姉ちゃん」と呼ぶまでの過程を簡単に描くのだが、無口で暗い神楽に対して黄泉の明るい事。第2話に至るまでの二人の変化が描かれるのが楽しみな構成だ。

Bパートでは対策室の女ボスが持つ海外派遣チームの飛行機事故の報告書。三途河教授と妻子の写真が映されているが、この息子は外郭放水路に現れ蝶を使う銀髪のAクラスの悪霊に見える。
バチカンでの探し物も何かの伏線か。
対策室処理班メンバーには飯綱紀之がいるが、黄泉との仲の良さから既に付き合っているのだろう。彼も第2話でどうなった事か…

実質第1話に近い内容。構成上は第2話で絶体絶命の神楽の回想シーンになっているから、この神楽と黄泉の関係をずっと描くとも思えない。神楽が中学生になった感じの制服姿での出動シーンで第3話を引いたが、この先は二人の亀裂または黄泉の転機を引き起こす事件を描いて、時系列を元に戻しそうだ。
前話までと比較して明るいとはいえ、陰鬱さも多い。神楽・黄泉二人の入浴シーンもあるが、二人ともスリム体型だから、牧竜こと牧野竜一の作監も今ひとつ艶を出し切れないのが惜しい。
キャストは「図書館戦争」っぽかったのに、いつの間にか「らき☆すた」風にチェンジした。
エンディング曲に茅原実里の「Paradise Lost」
菊田らしいストリングスの効いた曲とアレンジ。
次回からオープニングに持ってゆくのかも。

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DVD 喰霊-零- 1(限定版) 2008/12/26発売予定

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喰霊-零- 第2話「憎発露-にくしみのはつろ-」

戦闘シーンでうるさいほど鳴り響く上松範康の劇伴も第2話では慣れてきたのか、一種のトランスとともに儀式に臨む効果を与えてくれる気がする「喰霊-零-」の第2話。
時系列を巻き戻すギミックはなく順当に第1話からつながるものの、そうすると第1話での特戦第4課メンバーの全滅エンドのためだけにキャラクターやキャスト、公式サイトトップ絵もスタッフ座談会も用意されていた事になるのだが…

前話で全滅したのは防衛省の対策室特選第4課で、環境省にも対策室がある。
お役所の縄張り争いか大きな意図があってのことか、両立する両組織は仲がよろしくない様子。しかし池袋で第1課の大半、春日部の外郭放水路で第4課が全滅と、防衛省は戦力を喪失。
この第2話で出動したのは環境省の対策室メンバー。
数寄屋橋に出現した悪霊火車を一刀両断にしたのは、メンバーの神楽。
第1話で4課を壊滅させたのは、元メンバーの黄泉。神楽の姉だがそう呼ばれるのを嫌い、恨みを持ち悪霊そのものなのか別の存在なのかわからないが事件を引き起こす。
その恨みとは婚約者でもある対策室の紀之に向けられるのか、紀之を「紀ちゃん」と気安く呼ぶ神楽に向けられたものなのかわからない。

基本的には前話でもこの第2話でも徹底的に救いがないまま、精神的な圧迫を伴って夜の暗い殺戮シーンが続く。
神楽が共同溝からようやく夜明けの地上に出て、一瞬の救いを感じたと思ったが、それもギミック。
追いついたもしくは待ち構えていたのは黄泉。ラングレーに片腕を噛まれ、吊り上げられた神楽。黄泉に制服の上着を切り開かれて、神楽の最後は?
一話内で完結させようとする意図が全くなく、含みを持たせて次につなぐ構成。これで少なくとも第3話まで見ようと思わせることに成功した。

主役が一瞬で交替するこの作品では、誰が正義で誰が悪なのかすら怪しい。
第2話では環境省対策室と神楽が主役を務めたが、第3話は黄泉か?それとも神楽は無事なのか?
黄泉と神楽のダブルヒロインで裏表を描くのか?推測してみても確証は何もない。
黄泉もしくは某組織が放水路や共同溝を駆使して悪霊の移動をさせているらしいが、防衛省の第4課メンバーが悪霊として蘇って活躍などあるまいな?

楽曲はランティスで斎藤滋P、エンディング曲(夢の足音が聞こえる)に黄泉役の水原薫を持ってきたから、オープニング曲もしくはオープニング無しで神楽サイドのエンディング曲には茅原実里を持ってくるだろう。

TVアニメ「喰霊-零-」夢の足音が聞こえる 11/26発売予定
茅原実里(タイトル未定)11/5発売予定

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喰霊-零- 第1話「葵上 ―あおいのうえ―」

予備知識がないため、「図書館戦争」の戦闘パートを悪霊退治のグロテスクな方面に展開させた、または「ブラスレイター」の亜流の印象を受けた「喰霊-零-」
その第1話は主人公チーム全滅エンドという意表をつく構成だったが、時折舞い散る蝶のイメージからして荘子の「胡蝶の夢」でもモチーフにしている可能性はある。
主人公の見る悪夢と現実を行き来しつつ話が進むのかもしれないが、その場合は第2話の構成が重要になってくる。第1話のエンディングで制作自らハードルを上げたから、「主人公の夢オチでした」と何事もなく4課メンバーの悪霊退治が始まる事は許されないだろう。
胡蝶と言えば、まさかの「桃華月憚」逆再生ではないと思うが…

話の冒頭を占める首都高での火車の悪霊バトルは、ちょっと尺が長すぎないか。物語の説明的なパートもなく、逆に説明しすぎると上述のシリーズ構成のネタバラシになるから、もっとコンパクトにしても良かったと思う。
外郭放水路からパルテノン神殿のような、有名な庄和排水機場をモデルと思われる空間に誘い込んで何とか火車退治をする4課メンバーだが、別働の司令部の2人も含め全員死亡。
主人公の彼女だったのだろうか、操られているような女性の霊と背後のカテゴリーAの悪霊。ドラマチックな引きで終えたが、そういえばシリーズ構成は高山カツヒコだったか。
あおきえい、制作のアスリードと来れば例の「SHUFFLE!」第19話の黒楓の空鍋のメンバーだ。
曲者たちの仕掛けが気になるので、本編の悪霊退治バトルの期待は程々に視聴継続してみる事にする。

キャラデ・総作監は「ハヤテのごとく」の堀内修。上松範康の劇伴は雰囲気に合っているが、バトルシーンでの鳴りっ放しに近い使い方はやかましい。
「図書館戦争」を思い出したのは、主人公観世トオル役が前野智昭だからかも。
アニメーション制作は、アスリード&AICスピリッツ。絵はこんなもので大丈夫だろう。画面を一部ブラックアウトしているシーンは、グロ自粛なのだろうか。AT-Xでは見せるのか?

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