携帯電話の普及していない時代設定を活用し、待ち合わせのすれ違いを描く古典的なシナリオ「WHITE ALBUM」第4話。客観的に見られる視聴者にハラハラ・イライラを誘うメロドラマの手法は、菊田一夫のラジオドラマ「君の名は」まで遡るのかもしれない。
土曜日、冬弥と由綺のデートの約束。早朝の理奈からの突然の電話は、由綺からの伝言として待ち合わせ時間の繰り上げ。由綺とのデート前に冬弥を借りようと、夕凪駅での待ち合わせは冬弥のいい加減な返事を鵜呑みにしてしまった理奈の失敗だろうか。でも大きなダメージは受けていないようだ。
冬弥と由綺の待ち合わせは、学校の最寄りの蛍ヶ崎駅。
理奈からの早朝の電話で寝ぼけていたにしても、冬弥の注意不足というか肝心のポイントに対しての集中力がないのか、待ち人来たらず。
攻略ガイド的に進めるとしたら10時に夕凪駅で理奈と会ってお茶、11時に蛍ヶ崎駅に移動して由綺と学校へ行くのが冬弥の正しい行動だろう。
しかし二兎を追って逃したものの、ニューヒロイン観月マナとフラグ立て。
マナとの出会いは偶然だろうが、マナの方は冬弥を知っている表情を見せる。でも冬弥には言わない。前回の家庭教師のバイトの流れとのつながりはわからない。
冬弥から逃げ痴漢呼ばわりまで、一連のマナの動きは丁寧に作画出来ている。由綺を待つ冬弥になぜ付き合ったのか、学校まで行ってすぐに帰ってしまうのも謎だが、マナのお当番回までの伏線だと思っておこう。他のヒロインたちが醸し出すトーンが重いから、相対的にマナの少女らしい無邪気さが引き立っている。その素顔はまだわからないが。
由綺とは典型的なすれ違いの一日。日暮れてから出会った彼女から、学校でデートしようと言った理由がようやく冬弥に伝わる。歌手になろうと冬弥に告げた思い出の場所が学校の校門だったから。でもこの二人、近くに住んでいることは知らなかったのも不自然だけれど、しばしば会話が空回りしているから、そうなんだろうと納得するしかあるまい。
シングルデビューを告げた由綺がマンションの部屋に冬弥を上げるが、この一夜がどうなるのか、寸前で冬弥がヘタレたり格好をつけると分岐が変わるだろう。このまま結ばれたとしても、歌手デビューする覚悟の由綺から冬弥への最後のプレゼントの予感がする。
理奈の好意を「オレに気がある」と自負していた冬弥も、理奈の工作を知ってどのような態度を取るか、相変わらず報われないパシリ役のはるかが絡むのか、1クールでどこまで描くのか注目したい。


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オープニング曲「深愛」を買いましたが良い出来です。視聴者に本編の予断を与えないオープニングアニメーションとマッチしています。
上松範康の曲に藤間仁のアレンジ。世界的アルパ奏者の上松美香が参加しているのはCDで聞いて初めてわかりました。兄と実妹に義弟(藤間仁は美香の夫)の上松ファミリーの強力なメロディーに、水樹奈々の切ないボーカルがマッチしています。Bメロはイマイチな感じですが、その直後のアルパで上手いことカバーされています。昨年からの上松範康とElements Gardenの活躍は、今年も勢いが衰えることなさそう。
