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アニメのレビュー・感想中心に、アニメ業界の批評もしたり、ゲームレビューしたりしています

   
カテゴリー「WHITE ALBUM」の記事一覧

WHITE ALBUM 第18話「虫が良すぎるんじゃない?殻に閉じこもってるくせに、閉所恐怖症なんて」

言い出そうとして、その気持ちは飲み込んで、いつもの通りに変わらぬままでいようとする由綺。
変わろうとして動き出しても、やっぱり止めることが出来なくて涙と言葉が出てしまう理奈。
冬弥の周りに現れるヒロインたちの活躍も、やっぱり終盤はこの二人の存在が大きくなるだろう事を示してくれた「WHITE ALBUM」の第18話。
相変わらず理路整然と説き明かす物語ではなく、口数の少ない衒学者のような語り口で視聴者を惑わせる。そもそもがこの作品のレビューをしようと考える者も似たようなものだから、いまひとつ人気がないのも頷ける。実況や脊髄反射で楽しめる若い年齢層は見ないだろう。バブルって何?と反問されそうだ。

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WHITE ALBUM 第17話「バレてほしい嘘がある。信じてほしくないホントウがある。一つずつ、ある」

ヒロインたちの行動はあとで書くとして、相変わらず緒方の人を食ったようなポーカーフェイスの謎は深まる「WHITE ALBUM」の第17話。
理奈の独立騒動に動じた素振りを見せないのは、その小心を尊大さで隠そうという性格なのか。苦労して手に入れた絵が偽物だといつ気付いたのか定かではない。素直でない見方をすれば、本物であるのに敢えてわざと返却できないようにしたとも考えられる。
MMミュージックの神埼社長こそ、居もしない絵の真の持ち主を持ち出して、緒方をまんまと引っかけた様に見えるけれども、どんでん返しの伏線も見える。第一、MMMも実権を持っているのは男の方ではないのか?神崎も夫の話に触れられると不愉快そうだが、お家事情が隠されていそうだ。
10億円を現金で手に入れたかったのだろうが、緒方は録音スタジオとその他の現物を提供してきた。緒方はスタジオはなくても良いと考えている。それは理奈の独立騒動と今後の由綺のプロモートの方向性から考えて惜しくないのだろう。
スタジオ引き渡しの時、緒方は宝の原石を見つけたのかもしれない。めのうのお付きの無口な子こそ、曲作りの才能がありそうだ。移籍や引き抜きが入り乱れそうだ。

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WHITE ALBUM 第16話「小さい頃を想って、恥ずかしさに身悶えすることがある。それに比べれば」

病気のオヤジを予想外に活躍させる「WHITE ALBUM」の第16話。
相変わらずカットバックを多用して、密度が大きすぎて追いかけきれない。しかもそれぞれのシーンの意味もあるのかないのか、伏線ですらない投げ捨てなのかとも疑わしくなる。
一時帰宅中に倒れたオヤジの症状を、冬弥が親類にかける電話を立ち聞きした美咲は深刻な病気と思ったフシがあるが、それすらも怪しい。オヤジが立てた死亡フラグにまんまと美咲は引っかかって冬弥から距離を置くことになるのだろうか。それにしても彰に言った美咲の「やめて、そんな顔。後悔させないで」とは、冬弥をあきらめて彰に乗り換えた自分が惨めになりたくないからなのか、彰に体を許した事を指しているのか不明ではある。大して親友にも見えなかった彰が、何を冬弥に謝るのかわからないが、彰のウザさが冬弥への総バッシングを緩和している。

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メインルートを外れたと思われるヒロインたちも戦線を整えて再び関わり始めた。マナの子供っぽい言い訳を見透かしたはるかとのコンビはどこを目指すのか、エコーズで美咲に絡みそうだ。
めのうは創作旅行から帰ったのか、大量のスコアを書き上げている。
理奈の突然の独立宣言の成算はあるのか知らぬが、芸能界では簡単ではあるまい。緒方を呼び出したMMミュージックの神崎と理奈は組んだのか。
緒方にしてもチャーリーに言う「潮時」とは何を指すのか、理奈の独立宣言にも大して驚かないのは既に織り込み済みで、由綺の一本立ちに賭けたか。
だからストーカーが自分ではなく、弥生を追っていたクビマネージャーの平木だったことに安堵しているのだろうか。事件が由綺に波及しそうならば弥生と冬弥を切ればよい。

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伏線と思える動きは至る所に仕掛けているが、全て仮組にすぎなく、いつでも壊せる仕掛けだ。先読みを許したくないという構成の意図を感じる。
最終的に冬弥が誰と結ばれるのかなど実はどうでも良くて、バブルの幕開け前に蠢く人々の群像劇で構わないように思えてきた。
ひとまずは明星音楽祭での由綺と、他プロダクションから出る理奈の対決になるのだろうか。弥生の言う「理奈が一役買ってくれる」とは、この独立騒動も出来レースというのだろうか。
作中の87年の大発会で付けた18,800円の日経平均は、89年の大納会で2倍以上の史上最高値38,957円を付けると同時に長いバブルの清算期間を迎えることになる。
バブルに浮かれるなかで易々と就職したかもしれない冬弥のその後を見てみたいような、見たくないような。

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WHITE ALBUM 第15話「見つからないものが、まわりを壊す。そこにないから、手の打ちようがない」

シリーズ前半は時代の臭いを感じさせる公衆電話や留守電のアイテムを効果的に使って、物理的なすれ違いを描きながら登場人物たちの関係にひび割れを入れていた。中盤からは満たされない者同士を寄せたり、今度は心理的なすれ違いを増幅してひび割れを広げたりと、キャラクターたちも見る者たちをも翻弄しながら進む「WHITE ALBUM」の第15話。
シナリオのレトリックはメタファーが多くを占め、詳細に読み込めば実に文学的なのだが、わかりにくいという評価の一因でもある。画面上でつぶやかれる冬弥の内面が直喩なので、唐突に登場する違和感と相まって効果的に働いているのは面白い。

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コンサートの後、大晦日から新年を迎えるころ。あたかも由綺のターンのようだが、自分の孤独を由綺が幸せになることで満たそうとする緒方の思惑付き。由綺を冬弥と過ごす時間を作る手助けは何の因果か弥生さんが手伝うことになるが、冬弥に向ける視線が恐い。
レッスンも休みで緒方から避けられているんじゃないかと思う由綺だが、駆け出しながらもアイドルの孤独と普通の女性のギャップに悩む姿は久しぶりに新鮮だった。
由綺はまだ純粋な分、緒方のわかりにくい自己満足と子供じみた「幸せ計画」で壊れる波乱はないのだろうか。
理奈は冬弥から距離をとったポジションにいるが、彼女の真価はこれからと見る。離れ始めた理奈の代わりに、空虚さを由綺で埋めようと緒方は望んでいるのか。

心は由綺に求め、体は弥生を代償に抱く、そんな冬弥の視線は由綺にキスしながらも弥生を追っている。元旦の朝、エコーズに冬弥を密かに呼び出し車で出かけたのは、そんな冬弥にお仕置きをするつもりなのかもしれない。
緒方が車に乗り込む冬弥を見て驚いたのは、二人の関係ではなく、向かいのビルから光ったカメラのフラッシュだろう。芸能カメラマンかもしれないが、エコーズのピンク電話に弥生宛にかけてきたのも、今回のフラッシュも例のストーカーなのかもしれない。監視されていることを弥生は知っているのか、車のバックミラーを頻繁に覗いている。
緒方の「知られている…」とはフラッシュ焚いた奴に対して、自分の隠れ家のことか、弥生と冬弥のことか、由綺と冬弥のことか、どれもありそうなだけに伏線としては謎すぎる。

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謎すぎるのはオヤジの死亡フラグ。前話の「時間がない」、今話の葬式の話題、涙見せるところ、最後まで一人だ、一時帰宅の仏前で彰に撮らせた写真は自分の葬式用か等々、あまりに撒き散らしているから釣りかもしれない。
そのオヤジの家で彰は美咲を抱こうとするし、場所は考えた方がいい。
大晦日から元日にかけては、はるかとマナは山荘で合宿。マナは心に空いた穴を埋めようとしているのかもしれないが、受験生じゃなかったか?マナが頼るはるかの方がもっと大きな穴が心に空いている事を暗示した初日の出の風景。
めのうとギター抱えた後輩は夜行列車でどこかに向かうという、中盤への伏線ともそうでないとも取れるようなシーンを混ぜてきた。
今話は旭プロダクションのグロス。常に弥生のキャラだけは崩れないのは凄い。

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WHITE ALBUM 第14話「チューニングが合ったためしがない。もっと良好な場所があると思ってしまう」

はい、何事もなく後半シリーズが始まりました「WHITE ALBUM」の第14話。
前半を見ていない人は理解不能だし、見ていたとしてもフラッシュバックやカットバックを多用するシークエンス、伏線とも限らない思わせぶりな演出などなど、1度見ただけで理解できるとは思えない作品。ちなみに3回見てからこの記事を書いているけれども、細部を拾うのは早々に放棄している。
前半に引き続き週末の放送でレビュー時間が取れることもあり、力を入れて書くつもり。CATVとアンテナ混合が出来ないためテレ玉をキャプチャーしなかったが、この後半はテレ玉向け自家アンテナに切り替えて地デジで見ることにする。

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オープニングは前半シリーズのソープオペラ・昼ドラ風イメージから、キャラを出す方向にチェンジした。誰かの心象風景に住むキャラクターたちの運命的なドラマだが、結局は緒方理奈の満たされない心が彼女をステージ(仕事)に向かわせる結末を予言したようだ。第14話本編で理奈が緒方(兄)に感じた表情に、それを暗示するようなシーンが見られる。
このオープニングは吉成鋼のイラストが動いているだけで、それ以上何も望まない。

第13話の衝撃の中途半端な引きで前半から半年間待ちぼうけ。冬弥のオヤジの様子よりも、はるかの自転車が無事なのか気になって仕方がなかったが、大破しなかったことに安心している。
オヤジと同時に発熱したマナを弥生が連れてきたのも同じ病院。それぞれ入院した同じ病院で、また新たな人間模様が渦巻いてゆく。
しかし、少々古くさく微妙な演出だ。
見舞いに駆けつけた病室前、オヤジの病気を冬弥から痔だと聞かされていた由綺が、美咲から心臓病だと聞かされ泣き崩れるまでの長い間や、ナースから「ご家族の方?」と聞かれ言いよどむ由綺に対して、即答する美咲の自信というか世慣れた態度というか、そのコントラストと間の使い方。
オヤジの「どうやら時間がないようだ」に、由綺は自分のスケジュールのことを言ってくれているのだと解釈したようだが、それはオヤジ自身の事かもしれないという視聴者も巻き込んだ攪乱発言を繰り出してきた。
バブルの1986年、もう23年も前の時代を感じさせる演出手法だから狙いは間違っていないし、個人的にはすごくツボにはまっている。昔の日曜劇場や大映ドラマを見るつもりで、無用な突っ込みはヤボだと思う。

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クリスマスイブのコンサート勝負は、スポーツ紙も伝えるような緒方連合の圧勝。
この勝負にかけた緒方、コンサートの成功を機に重要な決断をしたような理奈の話よりも大事だったもの、それは1枚の絵。彼が若い頃ロンドンで見つけた絵を所有していたのが桜団のMMミュージックの社長。コンサート勝負の戦利品は、この1枚の絵。彼の過去も掘り下げられると面白いが、尺が足りないか…
桜団の敗北でMMミュージックは素人使い捨て戦略を見直すかと思ったが、一層加速させるつもりらしい。切り札に温存していた松山めのうは、結局コンサート出演をサボって後輩のアパートに籠もっているところを見つかった。めのうを戦利品として緒方は移籍させるかと思ったが、そんな使い方はしなかった。弥生がらみで冬弥、由綺、緒方プロの爆弾になりそうな気もする。

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挿入歌「SOUND OF DESTINY」に乗せて、それぞれが過ごすクリスマスの晩の光景。廊下ですれ違う桜団に、収録上がりの理奈がかけた「おつかれさま」の言葉に彼女の変化を感じ取れる。単にコンサート勝負で勝った自信ではなく、これを節目にして歌手として、有能な兄の妹からも巣立ってゆく覚悟のようなものがあるのではないだろうか。それは冬弥と由綺の関係にも影響を与えるのだろう。
はるかとマナは冬弥との関係から距離を置いて、親友の関係で心の隙間を埋め合うのだろうか。人のいい美咲は冬弥に愛想を尽かして保護者ポジションから離れて彰との関係を深める予想。
相変わらず弥生は肉弾で冬弥を攻めるしかないが、この不器用さと寂しさがどこから来るものなのかもう少しフォローが欲しいところだ。何にせよ現在のところ最大の爆弾は彼女。
チャーリーに緒方が依頼した件は絵を見せるためだったのか、弥生がピンク電話で受けた内容はリンクしているのか、ブラフなのか?
病院の空室のベッドを軋ませつつ、冬弥は由綺の体の代用として弥生を抱きながらクリスマスの晩が更けてゆく。

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エンディングは吉成鋼のイラスト。
劇伴は引き続きElements Gardenの藤田淳平と藤間仁。藤田淳平がSuaraと結婚したのはビックリ。藤間仁の奥さんは上松美香と、音楽ファミリーが着々と形成されているが肝心の上松範康はまだ独身。
その上松の曲、水樹奈々の詞でオープニング曲「夢幻」。前期の詞は由綺の心情を歌い上げていたが、今回は理奈の気持ちだろうか。
セブン・アークスの制作は今回も余裕がなさそうだが、上手く回してくれることを期待したい。

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WHITE ALBUM 第13話「器が傾いてるのに、気づかなかった?水はもう一滴も残ってなかったからね」

クリスマスイブのコンサート対決の模様と、冬弥とヒロインたちの新章への伏線を散りばめた「WHITE ALBUM」最終話の第13話。
アリーナをとられた理奈は、ライブハウスから幕間の移動で、映像中継だけのはずだったスタジアムのステージに立つサプライズで沸かせ、由綺は公会堂でのデビューコンサートを手堅く成功させる。
由綺のデビュー曲「WHITE ALBUM」に乗せ、各ステージの模様を描く前半だが、ステージ上の由綺の振りと表情に作画を集中していたからか、期待以上に動いていた。ジャズアレンジで大人しめの「WHITE ALBUM」も良かったが、動きの派手そうな理奈のステージと曲も見せて欲しいところだったが、これは次期のお楽しみだろうか。前話で冬弥からプライドを傷つけられた理奈が、何の迷いもなくコンサート本番のステージに立つところは、さすがプロといった姿を見せたのだろう。
桜団のアリーナコンサートも成功したようだが、本番前に神崎社長が心配していたゲストの松山めのうは間に合ったのだろうか?冬弥が公会堂前でぶつかった黒髪の女性が松山めのうだと思うのだが、「女神?」扱いしたからには次期に絡むのかもしれない。
コンサート勝負は、緒方プロの勝利のようだ。その結果が先の由綺や理奈の運命、ひょっとするとMMミュージック神崎社長の娘であるマナの運命も変えてゆく可能性も見えてきただろう。

コンサート終了後に楽屋で久しぶりに由綺と会った冬弥だが、ぎこちない。はるかや彰たちがコンサートに来てくれなかったことを嘆く由綺に、冬弥は返す言葉がない。コンサートが無事成功し、連絡解禁だと喜ぶ由綺だが、手紙事件や弥生さんとのことなど隠したままの冬弥は「今から始まる」とムシの良い期待を持つのだが、それもつかの間。
由綺からのプレゼントの留守番電話機を取り付けるまもなく、冬弥のアパートには女神たちが続々と訪れ、そして父親の悲劇の報も舞い込むことになるのだ。

冬弥の実家へ例に行く美咲さんに付き合う彰。車はガス欠でスタンドに。冬弥を引き合いにして、彰は美咲さんの他人行儀なよそよそしさを指摘するのだが、美咲さんを挟んで徐々に彰をイヤな奴に仕立てるシナリオの意図はどこにあるのか。田丸じゃないが、美咲さんの隠れた悪女の部分を炙り出すのか、冬弥を確執に巻き込む次期への伏線だと、ひとまずは置いておこう。
冬弥の実家で美咲さんが見つけたのは、倒れていた冬弥のオヤジなのだろうが、何日たっていたのだろうか?
冬弥への知らせが、再び始まりかけた由綺との「日常」を終わらせてしまうことになりそうだ。

弥生さんから送ってもらった冬弥に「ありがとうございました」と他人行儀に言わせているのは、彰が美咲さんに言う「冬弥にはそんなに他人行儀じゃなかった」への皮肉か。
積もりだした雪。そんな彼のアパートのドアの前ではマナが待ちくたびれて居眠り。自己弁護しながら冬弥へのプレゼントを渡すマナのカットは特徴的な画風。
寒さに震えるマナを部屋に引き入れて、冬弥はまだマナに対して特別な好意はないようだ。マナの側に少し意識が芽生えた段階。マフラーを頭からかぶるマナの様子は座敷童のようだ。
ご褒美を封じて去った冬弥を放っておく弥生さんでもなく、忘れ物を届けるのと同時に、マナが発熱している様子を悟ったのは、由綺のためにと冬弥に寄り来る女性を排除する職務感が半分だろう。

マナを弥生さんが送り、一人になった冬弥の部屋に訪れるはるか。
置いてあった傘や部屋の様子から誰かがいた気配を察して去るのだが、こんな時に限って冬弥が追いかける気になったのは虫の知らせか。
公園で見つけたはるかに言い訳を語る間もなく、彰から冬弥へ父親の異変の報が。

コンサート後に緒方が冬弥に言う「これからが大変だ、お互い」
歌の神に勝つために緒方と理奈の戦いが続いたが、今回のコンサートで由綺は、多くのファンばかりでなく、歌の神から愛された存在だったと言うことだろうか。
そんな神とすら恐くないと覚悟をしたかに見える冬弥だが、緒方が相手なら恐いことを見抜かれたようだ。少しわかりにくいやりとりだが、「自分が浮気の対象になるのは許さない」と緒方が評する由綺の場合は「好きになる時は本気」だと。「由綺は浮気は許すだろう」とは逆に言えば、それは由綺にとっては本気になり得ない相手だと。
緒方の言葉は、アイドルの道を歩み始めた由綺を巡って、冬弥への警告か挑発か。
様々な伏線を張り詰めたまま、半年後の第2期へ続く。
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追記:本番後の楽屋で冬弥と由綺の会話のすれ違いに言及するのを忘れてた。
「約束だから来た」という冬弥は約束しなければ来なかったつもりか。
「凄かった」と冬弥が言うのはステージの由綺ではなく、観客の数。
緒方に指摘されるまでもなく、冬弥の目は節穴。次期に重い伏線を張っている。

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WHITE ALBUM 第12話「縛ること。欺くこと。奪うこと。与えること。どれより辛いのが、待つこと」

12月16日からクリスマスイブのコンサートまで、すれ違いねじれた愛の形をカレンダーを追って描く「WHITE ALBUM」第12話。
涙の冬弥、男の嫉妬の彰、復讐の田丸とロクでもない男たち。僅かに残る幸福を運ぶのか、最後は悪魔の顔で喰らい尽くすのか、女神たち。

美咲さんは、まだ冬弥への炎は燻っているようだ。それを感じている彰はあからさまに不機嫌だが、田丸が隠し持った小道具のナイフから彼女を守ったのは冬弥が返したブラウニング詩集。そこにいなくても意図せずヒーローを演じてしまう冬弥へ彰が味わうのは敗北感か新たなる嫉妬なのか、主人公の友人の枠を少しはみ出した彰の感情表現は新鮮味がある。一度はカタルシスを迎えた美咲さんだが、冬弥に仄暗く寄せていた恋の炎が事件を機に再び燃え上がる予感もさせる。

トップアイドルとしての理奈のセオリーは冬弥には通用しない。大体冬弥は理奈がアイドルであることに興味はないはず。「恋人」の由綺の仕事の先輩、二人に便宜を図ってくれる存在程度の認識ではないか。冬弥が言う「女神」とは自分の都合に便利な存在でしかない。
弥生との関係に割り込んで止められないとしても、自分が申し込んだデートを冬弥から無視されるとは思っていなかったに違いない。
12月23日、エコーズのマスターが弥生さんが送ってくれるという冬弥を殴ったのは、理奈の意を汲んだ行為だろう。
弥生さんが破り捨てた由綺の手紙をそらんじて読み上げる理奈。冬弥に理奈から伝わってしまう皮肉。長い尺をカメラの静かなズームインだけで動かしている。
初めて伝えた由綺のメッセージが、理奈から冬弥への最後の言葉、解雇通知になってしまう。ただ、これで終わることもないだろう。

メインヒロインでありながら影の薄かった由綺だが、冬弥へ宛てた手紙から彼女の人柄が偲ばれる。ただ、それを理奈が伝えたのは皮肉だが…。我慢できずに電話してしまった冬弥の留守電メッセージから、由綺はそれを知ることになってしまう。コンサート直前に冬弥と理奈の関係に疑心暗鬼にならないのか、気になるところではある。理奈に誕生プレゼントを渡すところを以前に見てしまっているのだから。
12月24日の由綺のコンサート、満席の公会堂のシーンで引いた。

はるかとマナは冬弥のお役立ち係。コンサートチケットのない冬弥のために、美咲さん分と合わせて3枚のチケットが集まる。はるかの調達先は知らぬが、美咲さんは彰とのデートで不要になった自分の分。予想外だったのはマナの母親が「桜団」のMMミュージック女社長だったこと。その複雑な家庭環境は後に明かされるだろう。マナは母親ルートでチケットを調達して、なおかつ由綺に渡すプレゼントも用意して冬弥に渡す如才なさ。素っ気なさそうだけれどマナの真価はそんな客観性にあるのだろう。
駅改札口での冬弥とのやりとりは第4話を意図してトレスしているが、その間の二人の関係が近くなった様子も伝えている。

困っちゃうのは弥生さんだが、冬弥はあまり困ってない。やはり手近に味わうことの出来る果実の存在価値は大きい。弥生さんは由綺のために冬弥を排除する目的で体を開いている。そこに冬弥の愛がなく、体の接合に限るのならば彼女のメンタリティは維持できる。。理奈に言わせると「弥生さんは由綺しか愛せない」。誰でも女神と名づけることの出来る冬弥は、この夜の女神として弥生さんを部屋に引き入れた。この二人の歪んだ関係もさらけ出されて崩壊する日は近そうだ。但しその余波が他のヒロインに及ぼす被害は甚大だろう。
冬弥が逃げず、誤魔化さず、自分とヒロインたちの関係を見つめ直すことが出来たとき、物語の第2幕は開くだろう。
まずはデビューコンサートに込めた由綺のメッセージを素直に受け止めることが出来るのか、ブレないのかが冬弥が目指す第1ハードルだ。

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