主人公の与一だけでは男性キャラクターの芝居が手薄になるところを、ほど良いさじ加減で鷲津の演技が補完してくれる。与一に対しては影の暗殺者として鷺ノ宮兄妹が位置づけられているから、鷲津は単純な悪役にせずにすんでいる。妄想の鷲津ビジョンをはじめ、与一とキャラクターのシンクロする部分を見せながらも違うアプローチでヒロイン(彼の場合はいぶき)に対して向き合う姿が滑稽ながらも、妙にシンパシーを感じさせる使い勝手の良いキャラクターだ。
「明日のよいち!」の第6話は、そんな「わっさん」こと鷲津が勘違いから、斑鳩道場に入門することになる。
与一といぶきの強烈なバイアスにより、鷲津の行動は良い方向へ良い方向へとねじ曲げられてゆく。元々はいぶきに借りた形のハンカチを返し、あわよくばお近づきになりたいという彼なりのピュアな想いだったのに。ちびっ子たちに混ざりながらも、彼の剣の修行は続いてゆくのだろうか。男性サブキャラクターを巧みに解釈した良い例だと思うので、ここ一番での活躍も期待したい。
いぶきが見せる笑顔が「好意」なのか「厚意」によるものか、与一でなくともドギマギするシーンがあるが、この曖昧さには白黒つけずに引っ張るだろう。これを明らかにするとラブコメモラトリアムは崩壊する。あやめが姉に見せるコンプレックスと与一に寄せる想いを内面に沈殿させて醗酵させてしまうと、少々まとめが難しくなりそうだが、前向きに「少年マンガ」的に消化してゆくのが良いだろう。
帰宅した後、不貞寝をして起きたあやめの寝起きのしぐさの表現は、彼女の嫉妬を表したかったのだろうが、絵ヅラからはわかりにくい。





今回はわっさんメインで斑鳩4姉妹は重要でないように見えるが、それぞれの持ち分でささやかな満足感を得られている。
いぶきは言うまでもなく道場が活気づいて来たことへの喜び。
あやめは最後に腕が使えない与一に「あーん」と食べさせてあげることができた。与一を助け起こすシーンでのあやめの見切れはサイドカットのためだが、なぜTBSは作品のレイアウトを改変してまでこんな放送手法を続けるのか。
三女のちはやは飄々として俯瞰しているようだけれども、生活費は彼女の原稿料と印税に頼っているのだろうか。重版印税の支払い通知に嬉しそうな様子、少し多めの買い物、そして少し濃いめのカルピスに彼女の喜びが感じられた。
影の薄かったかごめも、道場の同級生の男の子から料理を褒められて嬉しそうだ。実はこの男の子がかごめの影の親衛隊長だとしたら面白い。
鷺ノ宮の刺客鵺爪が与一へ送られたが、どうも地理不案内の様子。
次回、いぶきが懸賞で当選した島の旅行で水着と死闘が同時に繰り広げられそう。脱いだらすごい娘も参加しているようだ。





