部員も4人揃って、何とかスタートした軽音部。唯のギター選びと、ギター代稼ぎのバイト話を上手くつないだ「けいおん!」第2話。
第1話のイントロを受けて、第2話ではキャラクターたちを少し掘り下げている。
それぞれが楽器を選んだ理由を唯が質問する形式で進んで行くが、澪の恥ずかしがりっぷりと自己妄想で自爆する臨界点の低さ加減が目立つこと。これは人気が出るわけだ。
元気が取り得の律は、この先でシリアスな場面も見せてくれるのだろうか。
人気薄かと思った紬も、お嬢様らしい無垢の世話好きな態度が好感。まさかの腹黒裏設定は無いと思うので、唯の調教係や飼い主としての立場で存在感を発揮してくれそうだ。今回は沢庵眉毛がギター値切りの役に立つとは、誰も思うまい。



小遣い前借で5万円を調達した唯だが、25万円のギターにひとめぼれ。最初の楽器選びで悩む澪や律の回想シーンといい、共感を呼び覚ます楽器との出会いのシーン。
紬の父親が経営する会社の楽器店だったので、お嬢様特別割引で手に入れることが出来たオチだが、不足分を稼ごうとした交通量調査のバイトエピソードは無意味ではない。
カウンターを押しつづける仕事にもそれぞれの性格が描かれ、唯が3人を知って行くのと同時進行で、我々も軽音部のキャラクターたちを愛し理解するための貴重なシーンだ。
我々は唯を「アホの子」と第1話で認識したが、このバイトエピソードで彼女は単なるバカな子ではないことも理解できた。仲間たちのバイト代を受け取らず、自分で買えるギターにすると告げ別れるバス停でのシーン。夢見がちで現実感の薄いだけのアホではなく、行動に芯が通っているところに、姿はないが唯を育てた両親と家庭環境が見えるようだ。




しかし、この作品はフィルムに込められた情報量が非常に多い。一般の小説を脚本化した場合でも、アニメにした時の文章にない「間」を埋める絵コンテ、演出はノウハウが必要。まして原作が4コマ漫画では一発でオチまで把握できるエピソードをアニメにするために、画面というか時間と空間まで相当に補完しないと単なる紙芝居になってしまう。
その点、この話数では日常のやり取りを丁寧に拾って、ヒロインたちにドラマを演じさせているのが好ましい。コンテ・演出の北之原孝將の力が大きいと思う。吉田玲子も青春学園ドラマの脚本を本気で書いている印象がある。
原作にもあるのだろうが、唯がちょっと落ち込んでも紬のお菓子で餌付けされて立ち直りの速さを見せるフォーマットは確立されたようだ。
念願のギターを手に入れ、ようやく始まる軽音部の活動。武道館まであと1065日!






ポニーキャニオンもBlu-rayで同時発売するのは良いが、DVDより割高感が強いと思ったら、「初回限定版」特典がつくのがBlu-rayのみで、DVDは通常版のみで展開するもよう。
Blu-ray普及へ「けいおん!」がキラータイトルになるのだろうか。
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