國子の行動原理を掬い取る演出はサッパリ駄目だが、それ以外は動き出し始めて少しは面白くなってきたのかなあと思わないでもない「シャングリ・ラ」の第16話。それでも「お話を作るためのお話」を動かしているようで、低迷する空気が払拭されたわけではない。
原作のことは知らずに書くが、このシナリオの引きの弱さは後半の展開にタメを作っているからなのか。いくらなんでもタメすぎではないか。村田蓮爾のキャラデを採用したから、もう少しキャラ寄りのアニメになるかと思ったが、話作りが好きないつものGONZOだった。
事実上の敗戦だったアトラス進攻計画後のドゥオモに戻った國子。「國ちゃん」の顔と「メタル・エイジ総統」の顔。
國子の出生の謎が隠されたままであるから仕方ない部分もあろうが、育ての親の凪子を自らの手で追放する國子の痛みは、全く描き足りない。國子の自立を描きたいのかと思うが、モモコへの強い依存とのバランスが悪い。
池袋や六郷橋からの対空砲は、遺伝子操作された植物「ダイダロス」が熱源に反応して噴出する種。種には自噴機能も備えているようだ。森林火災防止のために撒かれた植物に森も地上の人々も復讐される危機が、大団結の伏線にでもなるのだろうか。
その森林を見つめる國子の背後から銃を向ける武彦。アトラスで多くの少女の靴を見て、失われた過去に気付いたのか武彦。涼子に報告された、地上にいるナンバー13とは武彦のことだろう。何らかの任務で國子のそばにいた。これまで過去の記憶がなかった理由は、設定でどうにでもなる。
モモコにしても過去の出来事はある程度知っているのだろう。知らぬは國子ばかりなり。
アトラスでの動きは草薙が軍を自ら除隊。
ミーコがヒルコの依り代に。ミーコ奪還に自らの意思で月宮殿を出た美邦。
ヒルコを連れ出し、美邦と共にアトラスを出ると言う小夜子。
それでも涼子が強気の源泉はわからぬが、タルシャンが握っていた権力も掌握したと言うことだろうか。
そろそろ中途半端な膨らませ方を控えて、何も知らずに動かされている主人公をどうにかしてもらいたいと思う。
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