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アニメのレビュー・感想中心に、アニメ業界の批評もしたり、ゲームレビューしたりしています

   
カテゴリー「宙のまにまに」の記事一覧

宙のまにまに 第5話「言葉の星」

ザコ寝状態の天文部の朝の光景。ふしだらと怒り説教するフーミンだが、これは後ほど朔との会話で彼女なりに天文部を気にしていることがわかる。でもわざわざ朝から様子を見に来たフーミンの心理のほうが気になる「宙のまにまに」第5話。

以前から美星に手を焼いているフーミンは度々出てきたが、同じく手を焼くにしても小夜から美星への接し方とは対極的。フーミンを「ツンデレ」のひと言で片付けてしまうと、何だか本質を見失いそうなキャラだ。生徒会長であり文芸部員でもあるフーミンは、「理念の人」「言葉の人」であるのだろう。感覚と空想と行動が先走る美星と対極の存在で、天敵であるのが良くわかる。
そんな手強いフーミンを自然に陥落させられる強みを持つのが朔。本好き同士、語らずともフーミンとわかりあえる。天文部と文芸部というより、美星とフーミンの橋渡しできるのが朔。
小夜は美星とフーミンの関係をわかっているが故に、あえて一線を踏み越えない感じだ。
こうして見るとキャラクターの相関を心理面まで拾って描き出しているシリーズ序盤の展開は見事だと思う。
この関係の輪に飛び込んできた姫は、恋愛関係を加速する触媒役だと思うのだが、現在のところセルフで燃え上がってしまって報われていない。でも意外と健気でくじけない様は可愛いところでもある。ついでに胸も可愛らしいみたいで、小夜先輩の偉大なる双丘の前に、水着になれず不戦敗。

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観測機材没収で合宿活動中止のピンチ。逆手にとって天文部を最後の夜に観測会へのご招待。
ここでも天文部のポジショニングが絶妙で、買出し班やら手分けして、しおり作りは文字通り血ヘド吐く部長渾身の手作り。
文芸部員を招いての観測会は、新人教育も兼ねて姫の解説で。
そうと知らなければ、解説されなければ、何も見えてこない天空の星々を言葉で紡いでゆく演出は、文芸部女子にふさわしく、逆に言えば言葉だけでは伝わらない星々と神々の物語を神秘的に体感できたのは天文部あってこそだ。
この合宿ではフーミン&文芸部との距離が近くなったが、天文部員同士はエピソードが出揃わないためだろうが、星の話題以外では若干疎遠な感じがある。続くエピソードにも期待したい。
この番組はAT-Xと東京MXで見ているが、買出しの自転車の二人乗りシーンは普通に流している。他局では自主規制でもしたのだろうか。批判を恐れ視聴者を子供扱いする放送局もあるのだろうか。

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宙のまにまに 第4話「夜明けまで」

夏休み前、相変わらず朔にベタベタする年増先輩に、姫の我慢爆発の「宙のまにまに」第4話。
メインヒロインが鉄板すぎるからか、日常の学校・部活シーンと星空の下での姫の感情の起伏の変化に頼るのは今のところ良い感じ。ただ、その年増先輩も今回のように「(みんな)大好き」と爆弾発言かましてくれるから気が抜けない。あの笑顔で言われたら鈍感な朔だって意識せずにはいられない。朔の動揺が姫にも伝わるから、この関係は正帰還アンプ(発振器)みたいなものだ。
この姫の感情を追った演出や、しばしば使われるギャグにデフォルメのノリは、少女漫画のようなそうでないような、かなり狭いスウィートスポット狙いだから、合わない人には合わないかもしれない。

夏休みの合宿先は東北地方の湖畔。
学校の合宿所ではフーミン率いる文芸部(全員女子!)の合宿と一緒。でも天文部は休館の廃墟のような建物があてがわれる。夜が活動のメインだから宿などどうでも良いと思うが、夜に備えて眠らなければならないから、やはり部屋は必要か…
この作風では眠っている最中に不埒な事態は起こらない。観察明けに部屋で雑魚寝をしている天文部員を見て、乱交後を見たかのような妄想の表情をするフーミンの方がふしだら。でも何でフーミン、こんなに天文部を意識するのだろう。美星の天然さを毛嫌いしていることと、朔に気があるのはわかるけれど、他にも設定がありそう。ただ、ドラマのお局様のようなキャラなのかもしれない。
それよりも空気先輩にスポットが当たることを望んでおく。

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一昔前なら中高生がターゲットでもおかしくないアニメ作品だが、昨今の状況では深夜帯での放送もやむをえない。もう少し広い層に見られる形を模索しても良いのではないだろうか。投資効果はわからないが、マーベラスお得意の舞台化や実写化とコラボするとか、せっかくの世界天文年に天文関係や写真関係とあからさまでも良いからタイアップしても良かったと思う。
この第4話は、絵コンテ:富沢信雄、演出:小山田桂子、作監:宍戸久美子。グロスが珍しい気がする、テレコム・アニメーションフィルムの制作回。
ある意味、今が旬の板垣伸氏が、出身スタジオである名門テレコムについてちょうどWEBアニメスタイルに書いているので、興味のある方はぜひどうぞ。
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宙のまにまに 第3話「プラネタリウム」

新しい高校生活も落ち着いたころ、梅雨の季節のお話。
落ち着いていないのは相変わらずの美星と、付きまとわれている朔。高校2年生にしては恋愛免疫もなさそうで小学生のように屈託のない美星。昨夜の秘密をクラスに言いふらすものだから、朔はすっかり年上の(年増の)彼女持ちだと誤解されている。
そんな美星が恋愛感情に目覚めてコロッと変化するさまを見たいような、このままでいて欲しいような。
むしろコロッと変わった所を見たいのは、姫からはライバル視もされず女としてスルー状態の小夜先輩。美星のお目付け役、調教係の立場を離れた素の日常が見たいところ。
やたらと恋愛フラグを立てないのが作品の良さだと思うのだが、部室には泊まる布団もあるし、美星じゃないが誤解されそうなシチュエーションには事欠かないから、勘違いオチか思い過ごしオチくらいの関係は見たいと思う。姫はライバル心を出しすぎで美星は無関心すぎ。このギャップをこの先も上手に活かして欲しい。

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美星との関係を誤解されたまま、朔が部活をサボって逃げ込んだのは図書館。文芸部員・生徒会長のフーミンとお決まりのパターンでフラグ立て。フーミンいわく「明野の男」を憎からず思っているようで、今後の進展もあるのかないのかキャラ的には微妙な位置。天文部のライバルキャラといったほうが良いだろう。雨で活動が出来ない天文部に部活失格の烙印を押すことが快感のようだ。
そんな天文部も朔のアイディアでプラネタリウムへ鑑賞会。
美星にとっては星分補給と共に、幼い頃に行ったこのプラネタリウムを覚えていたこと、美星の父の話を覚えていたことが嬉しかったようだ。
部員一同の団結にはなったかな、プラネタリウム観賞。

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ギャグやデフォルメキャラへの切り替えも無理がないし、そのタイミングの良さで退屈しない。絵も安定していて、安心して見ていられる作品だ。
次回は梅雨明けで夏合宿のようだ。

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宙のまにまに 第2話「ファーストスター」

同好会に格下げ間近の蒼栄高校天文部。美星の幼なじみ枠というか勢いで朔が入部してもまだ一人足りない「宙のまにまに」の第2話。いまだに幼い頃のトラウマが体から離れない朔だけれども、それでも転校を繰り返してようやく落ち着いたこの町になじみ始めた様子も伺える。幼い頃の美星はトラウマと同時に懐かしさを感じさせる存在なのだろう。
メインヒロインの側には恋愛感情のかけらも見せないのが新鮮でもあり、ドラマを作るための恋愛ドラマを描かなくてはならない空虚から救っている。

ヒロインたちが同じスタートラインに立ち、同じ重さの荷物を背負わされている競争などせず、役割を分担した形で朔に関わる。原作の進展はわからないが、鉄板の幼なじみに美星、同級生担当に姫、仲介役美人先輩として小夜をバランスよくキャスティングして朔に対処させている。ただ、大きくなった朔との関係に恋愛感情を見せない美星こそ、変化を起こすタイミングが気にかかる。このバランスが崩れる日は来るのだろうか。
朔のクラスに入り浸る美星たち天文部員に、朔のクラスメイト蒔田姫が登場。学園モノでのヒロインタイプを一人(一キャラ)で受け持っている感じで、テンション高く出ずっぱり。
くせ毛を気にしていたようで、初めて朔に出会ったときに褒められてから、朔のことが気になるらしい。そんな姫も朔は美星と付き合っている思っているから、「付き合っていない宣言」が二人と証人から出されると、現金なものでアタック目的に天文部入部決定。
姫は天然系キャラではないから、自分が持つ気持ちに気付かないはずはないが、妙に臆病で素直でないのは単に恋愛経験がないだけなのか、過去にトラウマでもあるのかいずれかだろう。

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観測会初回は雷雨。朔の家に電話かけ、母から雨宿りの了解をとる美星は、こんなときは手回しのよさが目立つ。朔母と美星、何となく似たキャラだ。
別れ際の朔母から美星への「お父さんとお母さんによろしくね」に、美星の返事が間が空いた演出は何だろうか。何か隠したい家庭の事情でもあるのかもしれない。
2回目の観測会は春ながら晴天。朔にフォローする小夜先輩の貴重な出番。小夜のエピソードはこれからだろう。

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原作のことを知らないから、これは原作の持ち味かもしれないが、マーベラスも良い作品を掘り当てたものだと思う。講談社の月刊アフタヌーンは、かつての「ああっ女神さまっ」や「げんしけん」、「おおきく振りかぶって」など、萌えでも燃えでもない独特の作品群が思い当たる。
しんみりしたシーンとギャグの切り替えも嫌味な演出ではなく、1話見終えると次回が楽しみな好感触なスタートだと思う。
時代が時代ならば深夜枠の買取で放送する作風ではない。収益を関連商品のセールスに頼らざるを得ないだろうから、なかなか「アニオタ」以外に見てもらえる機会が少なそうでもったいないことだ。

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宙のまにまに 第1話「天文部へようこそ!」

国際天文年の2009年、タイミングを見計らったかのようなアニメ化。しかもアニメーション制作はスタジオコメット。名前だけでスタジオを決めたわけではないだろうが、マイメロ以外で久しぶりに元請で名前を聞いた気がする。バルセロナ~ディオメディアに席を移していた関山プロデューサーも戻っている。
原作を知らないので女性誌連載だと決め付けていたが、「月刊アフタヌーン」とは意外。第1話から判断しただけだが、この作風からすると深夜帯での放送がもったいない。リアルな学生時代をとっくに通り過ぎてしまったアニオタだけではなく、作品のキャラクターたちと同時代を過ごす世代に見てもらいたい。
女性視聴者にも受けは良いのではないかとおもうが、ヒロイン美星の一直線キャラ設定がどう見えるか微妙でもある。うるさくKYなところが気にならなければ問題ない。ふと見せる真剣な表情と無垢な笑顔のギャップに惹かれる人は多いだろう。

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ストーリーは部活・学園モノ。昔暮らした街に帰ってきた主人公が、幼なじみヒロインの美星と出会い、天文部の活動を通して友だちと関わってゆく様を描く。学園ラブコメの部分と美星メインでのスラップスティックコメディが同居しているようだ。その切り替えギャップを楽しみ、萌えるのが良さそうだ。
メインのキャラクターはひととおり出た感じで、メインは美星、対抗が文芸部兼生徒会長の文江といった立ち位置か。文学好きの朔が文江にふらつきそうだけれど、あまり朔がヘタレなければ良いだろう。
Aパートでの美星との再開から天文部入部までの流れはあっという間。幼い頃に美星が朔に残したトラウマを解消するまでをテンポ良く進めている。
部活と言えば廃部の危機。朔が入部しても部活の資格を維持するためには、あと1名足りない。Bパートは新入部員の勧誘活動と、朔に残っている被害者意識と美星へのわだかまりが解けてゆく姿を重ねて描いて行く。

マーベラスとつながりも深いからコメットの制作になったのだと想像するが、少し前の少女漫画のような作風はコメット向きだ。高松信司監督と渡辺はじめキャラデ・総作監のスクランコンビだから、大コケはないだろう。1クール作品のようだが、ていねいに作ってくれればと願う。残念なのは3DCGで、バスの動きは2Dとマッチングが悪く、こなれていない。
役者の方は、美星役の伊藤かな恵は良さそう。朔の子供時代を早見沙織が兼役で演じていたが、いつものホンワカした声とは違うショタ声も意外と良かった。

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