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カテゴリー「CANAAN」の記事一覧

CANAAN 第6話「LOVE & PIECE」

事件の一端に触れた御法川。過去を掘り下げるハッコーへの接触は不首尾に終わり、事件は対テロ国際会議会場を舞台に現在進行中。あれだけ危険な目にあっても、疑いもせずにプレスパスに喜ぶ御法川とマリアの無邪気さが浮いている気もするが、自分の目で確かめたい、知りたいと前向きに動き出したマリアの高揚感も含まれているのだろう。
その会議場では各国首脳が集まるが、臆面もなく愛と平和を語る米国大統領の演説のクサさとウザさはいかにもそれらしく演出している。サブタイのPIECEはtypoではなく、記憶や事件の断片やパズルのコマにかけているのだろう。
対テロ国際会議を仕切るのはテロ組織「蛇」のフロント企業という皮肉。事前にUAウィルスに感染させた日本の次官を狭いシェルターで発症させ、米大統領たちに二次感染させることが会場を爆破までして仕組んだ罠。

視聴者サイドの主役はマリア、ホストはリャン・チー。
リャン・チーの顔芸の豊かさに笑えるシーンも多いが、彼女の語る歪んだ愛は憎しみの形になっている。「お姉様」と慕うアルファルドのライバルとしてカナンを憎むがゆえか、倒錯した愛情の末なのか、もう少し語ってくれると面白いキャラクターだ。
アルファルドはマリアを知っていること、マリアは忘れたか忘れたふりをしていると思われていること。マリアに「お前の役目は生きること」と言うアルファルドは、マリアの過去とこれからを見通しているかのようだ。マリアはカナンをおびき出すための人質としての価値しか見えてこないが、マリアが真の能力を見せるのはこれからなのだろう。

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御法川の取材に対し、ハッコーは喋ったように見えたのか喋ったのか。喋ることで相手に与えるダメージが能力なのだろうか。
ユンユンの出番はないが、再登場時にはシリアスな事になっているような気がする。
シリーズも折り返し、ここまでに人間ドラマを書こうとしている事は感じられるが、伏線張りが多いためか話に立体感が欠ける。作画面は心配ないけれども、アクションシーンに引っ張られてしまうせいか、日常シーンのコンテが平板に見える。
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CANAAN 第5話「灯ダチ」

カナンとマリアに出来た溝を埋めたのは友達の輪。「蛇」の使いっ走りレポ役のユンユンのお当番回ともいえる。リャン・チーから言われるがままにバイト先を変え、マリアたちの監視役に過ぎなかったのに日本から来た事務次官にUAウィルスを感染させる役目が。
「蛇」の大きな目的はよくわからないが、当面は対テロ国際会議の妨害だろうか。その警備を「蛇」のフロント企業であるダイダラ社が請け負う自作自演。
UAウィルスに消された村とは「蛇」の実験によるものか、その感染者をボナーと呼び、特殊な能力が備わった者を組織員として使うようだ。その印は御法川が気付いた、同じ模様に浮かび上がる血管。
心臓が二つあった双子兄は重用されたようだが、盲腸が二つのユンユンでは下っ端仕事だけ。ハッコーはサンタナが身請けしたようだが、どんな能力なんだろう。

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そんな下っ端のユンユンにリャン・チーが課した仕事は、死を賭してでも目的を果たすこと。ユンユンがウィルス投入に失敗した事務次官はマッサージ師を装ったカミングスによって始末されたが、ユンユンはダイナマイト自爆覚悟でカナンを始末すること。
友達になったユンユンを殺させたくないマリアと、友達だったカナンにユンユンを殺させたくないマリアの願いが届き、2人とも助かる。
「蛇」の抗ウィルス薬に頼らなくては死を迎えるとのリャン・チーの言葉で、「蛇」に頼らずとも新たな生き方が出来るかのようなユンユンのエンドには、かえって死亡フラグ立ったように見えてしまう。

UAウィルスと「蛇」、カナンとアルファルドの関係などに少しずつ近づいているが、まだ先は見えない。
全話と比較してアクションシーンが少なめな分、ユンユンをメインにして背景説明や関係性を一気にたたみかけた密度の濃い回だった。
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CANAAN 第4話「呉れ泥む」

マリアの拒絶の瞳を見たカナンにも、後悔と過去の憎しみが押し寄せている。少しずつカナンの過去を回想の形で語り始めた「CANAAN」第4話。
廃墟となった村で、カナンはシャムに拾われたようだ。彼もテロリストなのだろうが、そのシャムを殺したのもテロリストのアルファルド。家族と慕い、腕に同じ入墨をした恩人を殺された憎しみが顔をもたげたカナン。アルファルドと同じフィールドに降りてきてしまったカナンは冷静さを欠いている。

ホテルに引きこもったマリアだが、食い気に負けたのか御法川の誘いでようやく外出。ユニフォームでもないし一張羅の設定とも思えないから、マリアの衣装デザインは複数用意してもらいたい。アクション重視なのか、そのあたりをケチっている。
一人で夜の上海を歩くマリアのピンチに現れるのは今まではカナンだが、今のマリアの前にはユンユンが現れる。単なる「蛇」のレポだと思っていたが、ターゲットに関与する設定の捻りだろうか。
サンタナは夏目から仕事を請けていたようだが、夏目の担当はカナンとサンタナだけだろうか。単なるテロリストにしては目的が見えないが、まだ語られていないようだ。

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アクション中心の作品では岡田麿里の脚本は光るところが少ない。サスペンス、ミステリーの視点から見ると設定の小出しが自由度を縛っていて息苦しい。
物語の語り部のマリアと離れてしまって、カナンサイドをどう描いて行くか。今話のBパートのようにカナンのアクションだけで見せるのは少々厳しい。予告ではマリアの方はユンユンと行動するようだが、今まで語り部だったのが、もうひとりの主役になるのかもしれない。

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CANAAN 第3話「阿断事」

マリアをカナンと、御法川をハッコーと引き合わせて、別行動になった二人の語り部のルートを複線で描く。もう1話くらいタメてからの方が良いと思うが、やや急ぎ足に感じる「CANAAN」第3話。

何らかの理由で狙われていることがハッキリした後も、無警戒すぎるマリア・御法川コンビ。
ネコ耳コスのハッコーは客引きなのだろうが、フロント企業のような日式カラオケバーを営むサンタナとハッコーの狙いは明らかにしていない。「蛇」の末端なのだろうが、独自行動のようにも見えてくる。単独行動の御法川を公園で逆ナンしたハッコーの次の一手は次回。

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マリアたちの行くところ、至る所に姿があるユンユンも「蛇」のレポ役か。
指令は「双子・弟」から出ているようだ。
前回カナンに倒された兄は心臓二つ持つクリーチャー。成長促進と同時に老化も促進された。弟は逆に成長しない体。UAウイルスの実験にされた村の出身。
その組織は渋谷でマリアを襲ったテロリストと同じか、カナンの過去とアルファルドとの因縁など伏せたまま進むなかでは想像するしかない。

マリアをさらった双子・弟が仕掛けた、時限爆弾の心理トリックはなるほどと思う反面、絵では生かせていない。今回の俯瞰描写が多い割に説明的な脚本を、岡村天斎の絵コンテはシーンを浮き立たすことができずにキレが悪い。
躊躇無く双子・弟を撃ったカナンに爆弾の心理トリックは効かず、その効果は「カナンの拒絶」という形でマリアに出てしまった。遠回りだが二人を引き裂く狙いは当たったのかもしれない。
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CANAAN 第2話「邪気乱遊戯」

シリーズ構成・脚本が岡田麿里と聞いたときには、P.A. Worksの前作「true tears」つながりか、「Fate/stay night」の脚本でTYPE-MOONつながりかと思っていた。アクションシーンが多いはずの「CANAAN」では大丈夫かと心配したが、それは失礼だったようだ。
この第2話はカーチェイスやバトルアクションの連続だが、そこはお得意の安藤真裕コンテと作画が前に出て頑張っている。シナリオは、複数の組織と人間関係を第2話にして把握できるまでに作り込んでいることが目立つ。発端の過去の事件にも触れるが、出し惜しみせず、かといって手の内全てを明かすヘマはしていない。

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主人公はカナンとアルファルドだろうと思われるが、彼女たちの秘密を直接掘り返す真似はせず、それぞれマリア、リャン・チーという語り部もしくは思い人を前に立てている。
カナンの側は用心深くもう1枚フィルターを掛けていて、渋谷でのテロの記憶が曖昧なマリアを設定し、珍道中の相棒である御法川がマリアの過去からカナンの素性を聞き出すという、一見回りくどい手法をとった。アクションはアニメとしての見せ場、シナリオはゲーム本編のテイストをこの後日談に持ち込んだ二重構造のようだ。
この二重構造は組織の設定にも及んでいて、「蛇」とは青幇のような秘密結社だろうか。表向きの顔のフロント企業を持っている。リャン・チーが姉と慕うほどにはアルファルドは興味がなく、一枚岩にも見えない。リャン・チーなど表向き秘書でありながらカミングズをいたぶる逆転構造。
カナンを使う組織の夏目も仕事以上には深入りすることなく、むしろカナンを嫌っている。
サンタナとハッコーも「蛇」と関係あるのかもしれないが、表向きは飲食店経営らしい。

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その「蛇」、マリアは「愚かな人たち」と呼ぶが、マリアを狙っている。第1話の事件の目撃者としてか、渋谷のテロと関わりがあるのか、ウイルスに強制感染させられ一命を取り留めたマリアの記憶が戻ることを恐れるものたちなのか、マリアも事件の当事者になった。
カナンが隠す腕のシミ、アルファルドも、そしてトリガーハッピー老人の額の模様も、つながりを示しているようだが、その秘密はウイルステロ事件に遡るのだろうか。
ユンユンは賑やかしキャラに過ぎないと思うが、何が隠されていても驚かない。
ラストのハッコーのまねき猫娘コスプレには驚いたけれど。あれは客引きなんだろうか?
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CANAAN 第1話「洪色魔都」

チュンソフトのゲームのボーナスシナリオからのアニメ化だが、原作を知らないまま視聴。チュンソフトの名を数年ぶりに聞いた気がして懐かしい。このボーナスシナリオは奈須きのこ原案、武内崇キャラクター原案でTYPE-MOONのテイスト。ピーエーワークスの制作で、キャラデ・総作監はおなじみの関口可奈味。監督にはアクションシーンに定評がある安藤真裕を起用した。
オープニング曲は上松範康x飛蘭だが、イマイチな感じも慣れるだろう。

舞台は上海。特殊な五感能力を持つものたちが中心に物語を展開してゆくようだ。一人はカナン、おそらく殺し屋。組織「蛇」のアルファルドやリャン・チー、カミングスの能力は発揮する機会がないが、カナンとその組織に敵対している。祭りの街中を着ぐるみをかぶり歩く男たちも、特殊な五感の持ち主か意図的に持たされたのかわからぬがサンタナとハッコーが関わっている。
その上海に日本から訪れたライター御法川実とカメラマンの大沢マリアが巻き込まれてゆく導入部。
マリアはカナンと既に知り合っている前日談があるようだ。あやとりの紐が縁だろう。マリアが物語のナビゲーターとして活躍するポジションなのか判断できないが、連続するアクションシーンのアクセントとして大事なポジション。
マリアの見えないものも「見たい」という願いと、カナンの見えないものが「見える」能力がお互いを結びつけている事もわかる。
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冒頭のナレーションからアルファルドは過去には傭兵だったのか、そこでカナンと因縁があって今に至るように見える。今は道が分かれている。
アクションシーンの作画と、上海の空気を感じさせる背景は素晴らしい。街の猥雑さから「猥」成分をフィルターしてしまった平板な感じは少し物足りない。
第1話はゲーム未プレイヤーにもわかりやすいイントロダクションだった。
全13話でどのような見せ方をするのか興味があるが、アクション一本槍ではなく人間関係の「静」のドラマも存分に見せて欲しいと思う。
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