「true tears」第3話のサブタイはヒロインの一人あいちゃん(安藤愛子)の問いかけ、前話で比呂美が眞一郎を介して乃絵と友達になりたいといった話の顛末を訊ねている。
公民館へ踊りの練習へ向かう途中、あいちゃんの「人を好きになると、その人にもっと近寄りたい。それが叶わない時その近くにいる誰かのそばに」
鈍感な主人公はお約束どおりだが、乃絵の近くにいる眞一郎に近づきたいと比呂美が思っているのだと、家に帰ってからようやく納得。
しかし、その場面のあいちゃんは別の事を考えている。
眞一郎の友人三代吉の彼女かと思わせているけれども、あいちゃんは眞一郎が好きなことは明らか。
比呂美、乃絵に割って参戦するのか。
夜に使いに出される比呂美に付き添う眞一郎との間で、少しは関係が近づき、幼い頃の想い出も蘇る。比呂美は覚えてないと言うけれど、一人自室で独白するとおり「全部封印したの、この家に暮らすって決めた時」その理由はまだ先の話だろう。
翌朝の自然な二人の会話と、比呂美を「私の子じゃありません」と言う眞一郎の母親と諌める父親の小さな棘の対比が、この旧家を覆う空気を表現している。
少し関係が改善した比呂美と眞一郎。
乃絵を迎えに来たバイクの男を見て複雑な眞一郎。木から飛び降り捻挫したふりの乃絵を背負い体育館のバスケの練習試合に。実はバイクの男は試合相手の蛍川高校の4番。
乃絵が自宅でTシャツにパンツ姿で無警戒な相手の男は兄だったが、親密すぎる兄妹関係には何らか「涙」の事情も隠されているだろうか。
乃絵を背負う姿を比呂美に見られ、元の振り出しに戻るか、眞一郎。
比呂美が朋代と会話する「私が好きなのは蛍川の4番。眞一郎君の名前は出さないで」
それを聞いてしまった眞一郎、話した比呂美はばったり顔をあわせるが、一進一退の捩れた関係はどのように進むだろうか。
ギャルゲ的発想ではメインルート乃絵エンド、兄妹(義妹)エンドで比呂美、親友の彼女エンドで愛子が納まりが良いが、まだ第3話だから先を楽しみにしておこう。
「もえたん」はともかく「sola」に続くバンダイビジュアルの永谷Pのプロデュース作品だが、狙いは良いと思う。制作スタジオも元請初めて、しかも地方スタジオ(富山)のピーエーワークスを起用して、ポニーキャニオン・京アニ、角川・京アニのような製作・制作ラインを築く目論見でもあるのだろうか。
第3話までで、制作スケジュールと予算さえあれば充分な作品が出来ること、永谷Pの本気は感じられる。OP曲とDVDを買っても良いと思わせるだけの序盤はお見事。


