嘘が嘘を呼び、やがて自分の身に厄災として戻る「みなみけ~おかわり~」第5話は身につまされるお話。
何となく根はダメダメな姉の雰囲気を感じる春香だけれど、子供みたいな妹二人相手では母親役をやらざるを得ない。ネックレスを壊した事よりも、それを隠した事を怒る母親のような叱り方。でも慣れていない部分も見え、ハルカ番長伝説を信じるに足りる春香姉さまの怒り、それも押さえた黒いものがこぼれそうな怒りが怖い。
作中では、見えないハルカが南春香の役を演じているように見えなくも無い。
絵ヅラだけ追っていると千秋に夏奈と藤岡などの手下たちのシーンが多かったが、今回は裏ハルカのお当番回と言っても過言ではない。
演出効き過ぎてると思うのは、怒りの春香をリビングキッチンに追うカメラワークのモノクロシーン。サスペンス風のカット割で、いきなり春香が空鍋かき混ぜたり包丁を手にしたりするのじゃないかとビビらせる。
今までの全話、絵コンテは監督の細田直人。
シナリオ的には家庭内・姉妹の些細な出来事にサブキャラを大勢からませ、何て事の無い内容をコンテで尺引っ張ってる感じなのだが、日常を描くコンセプト通りだから間違ってはいない。
保坂のキモチ悪さパワーアップとフユキの無意味さ加減は、ある意味ではキャラ立ちしている。サブキャラのポジションを崩していない点では立派かもしれない。
サブキャラで回さないと話が進まないとすると、みなみけ三姉妹だけで演じる良さが薄れてきている気もするのだが、ABパート各1話に尺を縮めた構成を試しても良いのではないだろうか。4コマや日常ほのぼの系のアニメ化で25分動かすのは、時に苦しく感じる事もある。
脚本:佐藤勝一、演出:小林浩輔
次回6杯目「冷めてもあったか、ウチゴハン」脚本:滝晃一、演出:中村里美、作監:本橋秀之で、XEBEC M2のグロスだろう。
ココロノツバサ