毎回クライマックス構成に活路を見出した「H2O ~FOOTPRINTS IN THE SAND~」も第9話になる。
序盤の共通ルートのダメさ加減に今後の展開が危惧されたが、花田十輝のシリーズ構成も絶望的にダメだったわけでもないようだ。
マルチエンドギャルゲ原作のシリーズ構成として、誰々編を何話かかけて描くことが多いけれども、ヒロインエンドを中盤で毎回見せるタメのなさというか辛抱のなさは好きではないが、1クールの勝負ならば間違った手法とも言えない。
夏祭りの鈴と琢磨の母の形見の鈴。
何も知らずに琢磨がカバンにつけた鈴を巡り、ヒロインたちは騒然。祭りの日に男から女に告白と共に渡される謂れがあるものだから、ひなたとほたるは牽制気味。明らかに勘違い空回りのツンデレゆい様、哀れです。
その鈴は父から母に渡されたものらしいが、自らの事を話したがらない琢磨の悩みがわからない、もっと力になりたいとはやみ。
去っていった母親、そして自殺は琢磨の失明に関係あったのか?
幼心に去っていったと思わせるのは離婚なのだろう。
父親は日本を動かすほどの弘瀬家の当主なのだろうが、どのような家庭なのか?
今後はやみが琢磨を理解するのと同時進行で、我々もその秘密を知ることになるのだろう。
一方、相変わらず小日向家を恨む村人たちは、はやみのゴンドラを焼き討ち。
祭りの準備の集会でいきり立つ村人をなだめる側に立つ村長=神楽家当主=ほたるの祖父、これは誤解を解いたのか変節なのか、運命に逆らわないのかわからない。
琢磨の待つ丘に向け駆けるはやみを、すれ違う村長の「因果応報か…」
この言葉、誰にかかっているのか?
ほたるをひなたと偽り育て弘瀬家と縁を結ぼうとした自分に対してか、はやみと親か、琢磨と親か。
善悪に関係なく因果関係を指すに過ぎないが、一般には悪い方に使われる言葉。
はやみxほたるの月夜の水浴、同居することになったっはやみのシャワーに戸惑うシーン、シャワーを止めに入った琢磨のお約束はサービスだが、あまり色気がない。
焼き討ちされて失う大事なものは何も無かったのだろうか、はやみ。琢磨の告白を受け入れ月夜の丘でのキスシーンは、既に全て失って最後に守るべきものは琢磨だと言うことか。
シリーズを「起承転結」で区切ると、各メインヒロインエンドの「承」が終わったところ。この先は琢磨の母と過去の秘密が明かされて、ヒロインたちや村人の「転」に進むところ。
涙を能面で隠し、祭りの舞台で舞うほたるのシーンは良かったが、次回予告で何となく薄黒いほたるは、逆転チャンスに賭けるのか?
今話はトランス・アーツのグロス回。






