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2008年03月07日の記事一覧
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CLANNAD 第20話「秘められた過去」

演劇で渚が上演したいと思う「世界でたった一人残された少女」「終わった世界の女の子」のお話に、たびたび挿入されてきた「幻想世界」が何を意味するのか、朋也のおぼろげな記憶にもシンクロしはじめた。そこに古河さんちの物置に眠る過去が渚の秘密に切り込む「CLANNAD」第20話。
オープニングで雪に倒れている渚のシーンの伏線が回収された。

自分が渚をどう思っているのか?そんなことすら自分の頭に浮かばないのはゲーム主人公としては良くある事。自分の将来と人生に優柔不断であるのがギャルゲドラマの主人公に相応しい。
そんな意味での朋也は、外堀が全て埋まっているのにもかかわらず、渚との関係を確かめようとすらしない。彼を後押しするのは、おまじないを装って渚と朋也をは鉢合わせさせてお互いを意識させる有紀寧ぇであったり、ピクニックを早朝にトンズラし部屋にしけ込んだ朋也に背中で語る春原だったり、フラグ潰えた後も演劇部員として支える杏・椋であったりと、彼の気づかぬところで仲間の絆が描かれている。
もっとも風子は朋也的にもフラグ立てをスルーしたし、ことみも成長した幼馴染みのポジション、智代は生徒会長として彼らをバックアップするポジションに固定して、シリーズ終盤のシナリオを落ち着かせている。
部室で杏・椋・ことみにセリフがないような気もするが、エンドロールにクレジットされているしヘッドホンで聞くとちゃんと息を呑む声が入っている。

そして最大の役者は古河秋生。
このアニメではメインヒロインながらも語られる事のなかった渚の秘密を、古河家に同居した朋也に秋生さんから明かされる。
渚がまだ幼い10年以上前、秋生さんが目指しあきらめた夢。早苗さんが中学の教師を退職しパン店を開いた理由は、自分たちの仕事優先で病気の渚を一人家に残し、両親の帰宅を待ちかね外で倒れた渚が死の一歩手前をさまよった事。両親は渚のそばにずっといる道を選んだ。
渚は覚えていない、それが両親に対して謝らなければならない事のように感じ、思い出しかけている。それを知られショックを与える事を秋夫さんは望んではいない。
渚へ真実を伝える過程で、朋也の背を後押しするのも秋生・早苗夫婦になる事だろう。
その古河家にいることで自分の家庭を客観視し、朋也は父との関係も考える事になる。
他所の釜の飯を食うことには、そんな意味もあるのだろう。

「若者らしく、部屋に戻って乳繰り合ってろ」とか語るに落ちるタイプの秋生さんだが、その血は渚にも受け継がれて、野球シーンでは朋也への公然の告白で自爆。
そんな渚の表情も可愛らしく、幸せがずっと続くように見えるが、次回「学園祭に向けて」から、渚編のラストスパート。秋生さん、この後も頑張ってもらわなければ…

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ロザリオとバンパイア 第10話「ひまわりとバンパイア」

ヒマワリの丘で「お館様」の想いに縛られた橙条瑠妃(とうじょうるび)の慟哭と救済の後編を描く「ロザリオとバンパイア」第10話。せつなくもカタルシスに満ちた「良いお話」なのだが、絵的に言えばカオスな展開で「ガイナックスが作るとロザバンはこうなる!」と言ったところ。
戦闘シーンが多いから、必然的なパンチラとパンモロは当然。このパンチラインフレーションには、今までちまちまとパンチラ回数をカウントしていた視聴者はギブアップだろう(決して私の事ではない)
激しいシーンでも動画枚数は制限しているようだから、エフェクトやらカメラワークで動感を出す苦心が伺える。でも原画がしっかりしているから、寄ったカットではそれなりに効果はある。

前回の戦闘が終わり理由を尋ねる月音たちに、丘を壊す人間たちには「お館様」の罰が下ると瑠妃。
月音の死亡フラグで引いた前回との連携を無視しているきらいもあるが、これがガイナックスクオリティ。
丘を壊されたら行く場所がなくなるとの瑠妃のひと言に「陽海学園に来ればいいじゃない」とはしゃぐ萌香たちに「少し頭冷やしてやろうか」とみぞれの冷たいヤンデレセリフが聞こえる。
瑠妃のキャラソン「友達だよ…」をバックに夜空を見上げるシーンは、なかなか良いレイアウト。
結局はお館様からの呪縛に捕われ、大乱戦になるのだけれども、裏萌香も敵わないほど瑠妃は強い。魔女の禁断の魔法を使い、植物と一体化してバンパイアである萌香の血を吸う荒業。
実はお館様は既に死んでいて、その幻影に操られているだけだと見抜いた月音の機転から、萌香の渾身の一撃で倒されるが、前回の自動で発動した萌香の強さに比べてもかなり強い、というか萌香が今回弱かった?

岐路のバス停で待つ月音たちに、降り立ったバスから銀先輩が気を失っている瑠妃を拾って回収してきたが、また月音ハーレムに加わるのだろうか。
かなりの血液を失ったはずなのに、萌香の「かぷっチュー」血液補給のシーンでラスト落として引かなかったのは画竜点睛を欠く。
演出はバトルにパンツに触手と物量作戦で賑やかで、ピンポイントで萌え・燃えツボを押す仕様ではないけれども、ガイナックスらしいだろう。

コンテ・演出・アイキャッチは元テレコムの板垣伸、作監は板垣伸。GAINAXのグロス。
クレジットでは原画陣に今石洋之、山口智、芳垣祐介らの名前が見えた。
作風はこの作品の80年代テイストを壊さずに作っている。そういえばOP/EDはオモテ萌香とウラ萌香の対比だが、両A面の気合で作られていて、レコードの時代のセールス手法を感じる。
自社制作も良いけれど、今期は色々なグロス作品でガイナックスの仕事を見られるので面白い。
ガイナックスから独立した人脈のGONZOだけれど、グロス請けをした事はほとんど無いような気がする。でも夏放送の「ストライクウィッチーズ」で高村和宏がGONZOにデスクを置くから、ガイナックスも制作協力の形で参加しそうな気もする。

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