ヒロインを山猿呼ばわりするのは失礼だと思うけれど、やはり檻の中に閉じ込めずに郁を動かした方が面白いと思った「図書館戦争」第6話。
山梨の古書店まで「預言書」を受領に向かう郁。
小牧と組ませた事で、また違う視点で描き出してくれる。郁と堂上の相似点を炙り出すのに柴崎あたりの客観的なツッコミを使わずに、新人時代の堂上を知るクールなようでいてホットな小牧の見方はこんな事件でもなければ出せないだろう。
こうやって堂上と郁の図書、児童書に対する情熱の類似点が書き足されていって徐々に外堀が埋まって行く、臆病なような慎重なシリーズ構成になっている。
狙撃され足を怪我した小牧と郁の間には決してフラグが立たないで進む展開だと言うことも、視聴者の意識に刷り込んでいる。
良化隊の追っ手から逃れるために高速を降りて逃げ込んだのが日野だと言うことは、「日野の悪夢」を知っている者に心理的な圧迫を演出するかと思ったが、そんなことは何もなしに追走劇。
逃げ込んだのは日野操車場。パラレルワールドの日野には操車場がある設定。
貨車に逃げ込んだ小牧と郁は、別の留置電車に「預言書」を隠し投降。
援護に来た図書隊の堂上が小牧を狙撃した事に腹を立て、良化隊を殴ると思ったが大人の自制を見せてエンド。
セカイ系の人たちやミリオタや鉄オタは、この作品の設定・世界観に突っ込むと負け。
今話の柴崎は、陰のヒロインとして連絡の取れない郁を心配する。朝帰りの郁にとっては眠れる森の美女といったところか。
住宅地での発砲で住民からのクレームに、不自然な事に早朝から司法省が動いて良化隊が撤収するのは手塚が噛んでいるのか。第4話の拉致事件の際に原作と異なりその権力を利用しなかったのだが、彼の家族についても後に語られるのだろう。


