2008年05月23日 アニメレビューCrossChannel.jp

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To LOVEる -とらぶる- 第8話「清廉潔白風紀委員」

風紀委員の古手川唯の顔見せ&お当番回だが、彼女、黒髪ツンデレ委員長キャラで人気があるようだ。
キャストは名塚佳織だったのか。クレジット見るまで気づかなかった。
相変わらずサブキャラの使い方は下手だと思うが、前話よりは締まっていたかもしれない。
久しぶりの沙姫は黒皮ボンデージで、キャラの立ち位置は不動だと思うのだけれども、紋切り型の動きが物足りない。お付きの二人共々、もう少し弄ってあげると輝くと思う。
前回初出のレンは唐突にリトが好きみたいだが、そんな伏線はあっただろうか?
このような雑然とナアナアで構成されるのは、風紀委員でなくても怪しからんと思う。
怪しからんと言えば、作画も甘い。少し引いたキャラの絵では作監修正が効いていない。

確かに少年誌原作を忠実に展開しているのだと思うが、アニメならではのリスペクトが物足りない。本気で80年代のうる星やつら・らんまの手法が面白いと思って制作している雰囲気もある。
唯をお姫様抱っこで駆け抜けるリトの、ラーメン小池さん、教会のステンドグラス突破、驚いて棺桶から蘇る遺体、戦争(演習場)の砲弾の中などに懐かしさと言うよりも古臭さを感じる。
他作と比較しても意味は無いかもしれないが、「ロザリオとバンパイア」は勧善懲悪的な水戸黄門パターンで、敢えてマンネリの起承転結で得られるカタルシスはあった。本作ではキャラが揃いはじめたものの、「誰が主人公?」状態で雑然とした騒動の中にオチが無いのがつらい。
いやもちろんリトが主人公、ララと春菜がメインヒロインだろうけれども、そのお約束は忘れたが如くララにヒロインの役目を与えずに、主人公的なポジションに置いている。
弄られ役主人公がリト、弄り役主人公がララ。だから萌えアニメ的視点ではララに萌えるのは難しいだろう。
春菜にメインヒロインを背負わせるには重い気がする。触手プレイで抗わずにすぐに気絶してしまうのでは、メインヒロインを張るのは難しい。
沙姫・レン・唯に分担させないと展開が厳しい気がするのだが、この先どうするのか。
ここしばらくは学園がメインで結城家のシーンが少ないからだろうが、美柑の出番が少ない事が問題をいっそう深刻にしているに違いない。

唯のデレ化が早すぎた気もして、彼女のポジションが危うい。サブヒロイン皆がリトを好きでどうするのだろう。早々のハーレム化は構成の自由度を自ら失う事にならないだろうか。
既に8話を過ぎたけれども、他にも未登場の女性キャラは多そうだから、回して行く自信はあるのだろう。
色々なタイプの可愛い女性キャラがたくさん登場しただけで、何も印象に残らなかった作品にならないように願いたい。

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図書館戦争 第7話「恋の情報探索(レファレンス)」

このサブタイはセンス無いと思うけれども「図書館戦争」第7話は、いよいよ手塚の兄、慧の登場。
彼の主催する研究会「未来企画」の思惑と行動が図書館と図書隊に影響を与えてくる。
シナリオでは慧は攻略対象の中ボス的な存在だろう。いかにも嫌味な小悪党のようなキャラデにしたものだ。

今回は郁は前面には出さずに、郁の親友柴崎が慧の指令を受けた朝比奈に接触される。焚書事件の研究目的で柴崎にリファレンスを依頼する朝比奈。賢い柴崎のことだから彼の目的は薄々感づいているはずだが、いつものようにバッサリ切り捨てる事も無く、彼女の中の「乙女」の部分を少し感じさせながらAパートを引っ張る。良化隊との儀式的な戦闘シーンが続いた後の幕間としては、ホッとする構成。
わざとらしく富士山の見える場所を案内させる朝比奈と、リファレンスの職務の一環の建前の柴崎。夕日が落ちる富士山の遠望に、その柴崎の建前がフッと崩れた演出は少々くすぐったいが、ラブコメパートとして悪くは無い。

もう一方で手塚慧は弟の光に接触。
仲違いから母の体調が崩れ家庭崩壊した元凶は兄にあると思い込んでいる光と、その一方で日野操車場の一件では司法省を動かす兄の力を頼るしか術が無い光の複雑な両面。原作では稲嶺指令誘拐事件の際にも監禁場所の割り出しを兄に依頼していた記憶がある。
手塚の父と光、それに対する慧、それぞれの立場は違えても目指す方向は似ているのだが、原則主義・現場主義の弟と覇権主義的な兄の手法はすれ違ったままで、武蔵野第一図書館と図書隊はそれに巻き込まれて行く。

「一刀両断レビュー」なる書評サイトの管理人は図書館業務課の砂川。その容赦ない切り口に反発する郁や手塚。
図書館公式サイトからレビューサイトにリンクされている事に市民からの反発があったかと思ったのだが、砂川が図書館の蔵書を密かに処分している事件を慧と「未来企画」に突かれることになる。
手塚に関する主要な伏線は回収したところで、慧のもう一方からの揺さぶりが図書館と図書隊、そして郁に直接襲い掛かる事になる。
不自然にすばやく記者会見をする図書館長、当事者の砂川への査問から彼が共犯として名指しした郁。そして郁が査問委員会にかけられる事になる次回へ。
柴崎や弟に対する仕掛けでは図書隊と図書館は揺るがないと見た慧の矛先が郁に向かう。

手塚慧に揺さぶられる図書隊を、複数の角度から描きテンポの良い展開。
伏線整理と終盤のエピソードへの導入として、なかなか良く出来ていたのではないかと思う。
しかし、このペースでは原作の小牧&鞠江ちゃんエピソードは省略されそうで残念だが。

図書館戦争 【初回限定生産版】 第一巻別冊図書館戦争 1 (1)

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