クリスマスの告白も爆死、いや、みのりんからは告白拒否を喰らった竜児の正月は、悲惨にもインフルエンザで寝込んだまま過ぎた。そんな「とらドラ!」第20話は、若干の後始末とドラマの終結に向けた伏線整理の回だが、事の顛末を解説する主役たちが饒舌に過ぎないだろうか。
慌ただしく修学旅行へつなぐのに詰め込んだためか、クリスマス以降は良い子のふりをしたまま、物分りの良さそうな大河が作戦の敗因と今後の戦略を解説する演出は意図してのものか。そうだとしても、喋らせすぎじゃないか。
竜児に依存せず、一人で食事や身の回りのことが出来るようになろうという大河。みのりんと竜児のためと思い込み、無意識にも偽善的に振舞う大河の哀れさを表しているから、これで良いのかもしれないが、控えめの演出が望ましかった。
みのりんは立ち直っているように見えるけれども、安定していない様子がありあり。
「あーあだね」と呆れられる理由は、亜美曰く「バカな竜児にはわからない」ようだ。未だ消えていないはずのみのりんの罪悪感が再び頭をもたげることがあれば、大詰めで再度の波乱があるかもしれない。そして大河が気持ちを切り替える拠り所となった代償行為、その対象が崩壊した時に大河が再び見せる表情が想像できるようだ。
亜美だけは俯瞰的にこの構図を楽しんでいるフシがある。まさかの乱入宣言があっても面白いが、その混沌まで楽しむには尺が足りないか。
無意味に頑張る竜児が道化たまま終わるのか、沖縄から一転、冬山へと行き先が変更された修学旅行で事件は起こるのだろう。
沖縄での水着回とはならず、せめてもの温泉ハプニングを期待しつつ次回を待ちたい。
グロスはPicture Magic、山川宏治作監督。総作監の岩倉和憲は初めてか。
コンテ:山本秀世、演出:齋藤徳明。



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