「明日のよいち!」第9話は、幕間の夏祭りエピソード。
斑鳩姉妹の視点で話を回す時には、わっさんの働きが欠かせない。単なるベタなヒロイン視点では現れてこないものまで、鷲津ビジョンが透視・妄想フィルターを生かしてブーストしてくれる。
そんなわけで夏祭りの出店をバックに演じられるのは、次女あやめの揺れ動く乙女心と鷲津が見せてくれるヘタレ返上の漢気のドラマ。
幕間のドラマでは与一は立派にサブキャラを演じているが、各流派との対決では前面に立つ構成。鷲津が優遇キャラにも見えるが、与一との二枚看板で上手く回している。
祭りの場に潜み、鷺ノ宮兄妹がまたしても旅行招待の罠を仕掛けてきたが、お金持ちゆえの鷹揚さかマヌケさか、致命的な状況は先送りにしている。次回は温泉回のようだが、またしても策に溺れると見た。鷺ノ宮兄妹の挑戦は、流派の対決というより、いぶき目当てのストーカー兄貴とブラコン妹のコンビの戯れのように見えてくる。面を明かすのも解せないが、それが礼儀なのだろう。
脚本はあやめを持ち上げたり落したりと、いじり放題。誤解から始まる夏祭りのグループ交際で、与一といたいあやめ。その願いの逆を行く不正なくじ引きという手段を弄した鷲津への怒り。トラウマも姉へのコンプレックスも振り切り、与一へ近づこうとするあやめの勇気もすれ違い。
このシーンをフォローする、ヘタレ返上とばかりにいぶきの手を取り連れ去る鷲津の無謀な勇気。鷲津のいじましい努力で与一と歩くことが出来たあやめ。
でも、ラストでは鷲津と仲良さそうに見られて、与一とはこれ以上のフラグが立たないであろう事を暗示したオチになった。



高橋龍也の脚本、絵コンテはこでらかつゆき、演出は鈴木薫。ベタなラブコメだが、特にBパートでのショックで落ち込む寸前のあやめが救済されるシーンでは、鷲津の緩急つけた働きが光っていた。結局は報われないであろうことも折込済みで、少々可哀想ではある。
つばめはネタ、アンジェはお色気キャラ。ちはやとかごめはアバンの出オチキャラで出番控えめ。




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