今回ドラマティックに盛り上げてから、最終回はジワっと締めくくるような気もする「とらドラ!」第24話。
この手のライトノベル原作アニメの中では珍しく大人たちがしっかり描かれていたのだが、その大人の一角、やっちゃんが脱落したのは意外だ。ドラマはずっと竜児たちのすれ違いを追っかけてきたから裏に隠れていたに過ぎないのだが、高須家の歪をここで見せてきたかと、その巧みさは評価したい。竜児のためと思って育ててきたのに、竜児に言わせると「自分の失敗を押し付けた」と、やっちゃんの怒りと涙は重い。インコちゃんを連れ置手紙を残したやっちゃんを「あいつ逃げやがったな」と竜児は言うけれど、父方の祖父母を頼るように道標は残している。駆落ち寸前の竜児に対して、自分が逃げたように見せることで「逃げてたら大人になれない」と戒めの材料になっているのだから、やっちゃんは侮れない。ああ見えても最終回は大人の対応で現れてくれるだろう。





大人に対して子供たちはノリと勢いで駆落ちへ。
大河の再婚した母も登場し、どこにも居場所のなかった大河を改めて見せ付けたあと、大河のささやかな居場所だった高須家の終わりも示した形だ。
「竜児が誰を好きでも、誰と生きて行くんでも」大河の居場所は「竜児を見ていられる場所」
告白というにはあまりに切ないが、すれ違いの中で自分を誤魔化し溜めつづけ傷ついた想いそのものが痛いからだ。
やや大人の対応で一歩引いていた亜美はともかく、みのりんサイドの描き方はやや消化不良かな。前話でも似たような印象を書いたけれど、彼女の「私の中の意地」は語るよりも、もっと絵で見せて欲しいところだった。竜児を保健室から送り出した後、みのりんの拳を通した間接キスシーンは、良い形での溜めとなって、亜美のマンションの玄関口でへたり込み泣くシーンにつながっている。
桜美かつし演出が光っていた。
「はじめまして、これがオレの嫁です」と、竜児なりのバランス感覚で訪ねた祖父母の家での大河の紹介シーンで引いたが、最終回は大人たちの願いと子供たちの想いが重なり合うことを期待したい。



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