2009年03月20日 アニメレビューCrossChannel.jp

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屍姫 玄 第11話(24話)「一〇八の嘘」

屍姫と光言宗の謎を解き明かす最終回前の怒濤の展開と言いたいところだが、脇の悪役程度にしか描かれていない赤紗と屍姫の過去から切り込んできたためか、説明的な構成になり足踏みした感が強い「屍姫 玄」の第11話(24話)。シリーズ構成とプロットが甘い。
オーリもしくはマキナ、光言宗サイドから探ってきた屍姫の秘密を語るのが背信僧の赤紗とは皮肉だが、もっと早い段階で彼の背景を語っておくべきであった。投げっぱなしで終わるならまだしも、シリーズを結ぶつもりであれば直前回で赤紗が王手をかけるのは慌ただしすぎる。
そんな脚本だが、小竹歩のコンテ・演出で少し救われていると思う。アニメーションの表現幅の中で可能性の追求をおろそかにしないのが見て取れて、それだけでも評価したい。

赤紗の回想。108体の屍を殺しても成仏することなく、破壊の屍となる彼の屍姫ヒビキ。元は幼なじみで恋人だが病気で喪った。修行僧だった赤紗の屍姫となり永遠に共にあることを望んだヒビキの願いは叶わず、赤紗の手によって殺すことになる。
娘を喪った光言宗教祖の未練が生み出したのが、最初の屍。その屍の棺の中から最初の屍を生み出した光言宗教祖の教典を取り出す赤紗。教典を用いて北斗を自らの屍姫と成す赤紗だが、そうなる前から赤紗の命令を聞いていた北斗の行動は設定が甘いのではないか。
屍姫に功徳を説き使役する光言宗の嘘に、背信僧となった赤紗の背景は明かされたが、北斗を従え目指す真の目的は単なる光言宗への復讐にとどまるのか、少し曖昧だ。
「これは私の償いですよ」と赤紗は言うが、それはヒビキと光言宗への未練ではないか。

契約僧との縁が切れた屍姫たちの死闘が続くが、敵を目の前に僅かな力ながらも新たな縁を結び困難を乗り越える最終回なのだろう。そこでオーリは物語の主人公として何を語るのだろう。
今回の引きでのオーリの演技の出来は残念。期待が最終回につながらないではないか。
脚本家や声優キャスティングからして実写戦隊モノ向きな素材でもあるのだが、大胆に切り取った構成なら舞台にも向いていると思うようになってきた。 VFXを多用すれば映画も行けるかもしれない。

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CLANNAD ~AFTER STORY~ 番外編「一年前の出来事」

朋也たちが2年生になった春の日を描く番外編。渚と杏のダブルヒロインで、長い長い物語の始まりのほんのささやかな日常を描いている。シリーズ全編を通して見終えた後だけに、彼らに「あんな事があったんだ」との発見や「ここでこうしていれば」など想像して見ると、地味だけれども味わいがある。
渚の話はアナザストーリー「光見守る坂道で」に収録されている「勇気を出して」(麻枝准)から、杏の話は「男友達」(魁)を原案にして書き起こしている。

朋也たちに出会うまでは友達などいないように描かれていた渚だったが、クラスは別になってしまったが木村さんという渚と仲良しがいたこと、渚のアホアホ属性を見抜いていたのか「面白い」と言ってからかってくれる友達。木村さんから渚のことを聞いていて、仲良しになりたいと思っていた同じクラスになった女子生徒など、今になって見るからこそ心にしみるサブキャラクターたち。
朋也たちと関わりない渚の学校での日常と、古河家の当時から変わらない様子がかえって新鮮だ。
そして、金だらい入りのくす玉のヒモを引いた渚。朋也たちと初めて関わると同時に「アホの子」として初めて認識された記念すべきエピソードだ。

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2年に進級したときに朋也と春原と関わる杏。
不良二人相手に委員長としての義務感から、徐々に興味対象に変化してゆく。
単なるクラスメイトから、友達の男子、そしてその先の予感をたっぷり含ませていて余韻を残している。
春原のポジションは発展の予感もなく、この時すでに決まってしまったが。

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アフターのアフターである汐編「町の思い」でダメ押しを期待したが、それは叶わなかった。
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明日のよいち! 第11話「いぶきさんはもらったよ」

鷺ノ宮兄妹の策略により、4歳まで記憶後退させられたいぶき。斑鳩家に打ち込まれた楔でひびが入る姉妹関係、鷺ノ宮家の財力の前に無力感のまま退こうとする与一。
最終話前の「明日のよいち!」第11話は、主人公たちのコミュニティ崩壊の危機から立ち上がり結束するまでを手堅くまとめてきた。

いぶきの治療に数ヶ月を要すると、身柄を預かり去ってゆく鷺ノ宮兄妹。アンジェラには燕弁天流再興資金を提供して、与一の修業先としてアンジェラに誘わせる。アンジェラの燕弁天流と与一への思いを利用した形だが、つばさが彼女の目を覚ますことだろう。
残された斑鳩三姉妹にはメイド隊による家事一切の世話と贅沢な生活を保障。
圧倒的な資金に支えられた生活で皆が良しとなれば、与一が関わる術はない。分断作戦はなかなか巧妙だ。

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ちはやは傍観者、あやめはライバル、かごめはには保護者と、いぶきとの関係を確立してきたから、今回の幼時退行したいぶきに対して当初の対応の違いが現れている。
いぶきが4歳の時には生まれていなかったかごめを知らないのは無理もないが、他人扱いされたかごめのショックと涙が与一を奮い立たせ、あやめとちはやの目を覚まさせて、いぶき奪還に向かう終盤への有効な伏線になっている。
最終話は、わっさんやつばさも加勢しての総力戦になるだろうが、最後は四姉妹のホッコリとした笑顔で締めて欲しいところだ。
yoichi1107yoichi1108TVアニメ『明日のよいち!』キャラクターソング Vol.3 斑鳩ちはやTVアニメ『明日のよいち!』キャラクターソング Vol.4 斑鳩かごめ明日のよいち! 1 (初回限定版) [DVD]明日のよいち! 2 (初回限定版) [DVD]

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