元からして話の5割はかなこの妄想で出来上がっているのだが、最終話をかなこの夢オチで始めるとはいかにも。プールシーズンに向けて、かなこの涙ぐましい努力と空振りにシニカルに笑わざるを得ない「まりあ†ほりっく」の第12話。サブタイは釣りではなかった。
ちなみに7章構成だから、サブタイも他に6つある。「鼎神父、再びのおはなし/新たなる挑戦者のおはなし/名探偵かなこ、最後の事件のおはなし/ゴッドの夏の想い出のおはなし/プールの授業はこれで最後のおはなし/女だらけの水泳大会のおはなし」
冒頭の夢オチは、かなこの百合変態属性を満遍なく見せ付けてくれたが、同級生たちの水着姿を見るための努力の数々は、いずれも裏目。生レバー中毒、鼎神父に触られジンマシン、山の幸食べ過ぎ、スク水に夏の想い出を語りかけるゴッドに見つかり行方不明、雨にも負けずリスペクトで準備していたらプールは雨天中止。
身の不幸を嘆くかなこの声が聖母に届いたか、夏休み直前全校水泳大会開催決定。
団体騎馬戦で日頃の恨みを晴らすべく、偽乳を暴こうと鞠也に単騎突進するかなこ。水着からポロリとこぼれたのは静珠の本乳。身体検査のときに伏線張っていたのが生きたようだ。
鼎神父の男祭り赤フンは映らず幸い。
カットの切替多用しながら進むがエフェクトは多くない。カット数も多いような気がしないが、原画は安定しているように見える。
シリーズ終盤でドラマの空気が変わった原因は、鼎神父の男視線が生まれてしまったからだろう。かなこの妄想トークに個性的な女性キャラが絡みながら作られて行くシナリオだったのに、男の視線を意識するよそよそしさが感じられるようで歯切れが悪い。
無個性で空気キャラの男であれば違和感はないのだろうが、鼎神父の杉田智和の演技にそんな自重を望むのも無理なこと。
かなこと女性たちの賑やかな妄想を受け止めるのは、鞠也の毒舌とたまに見せるゴッドの怪しさがあれば充分ではないか。
かなこのペンダントを見た静珠の「かなちゃん、そのペンダント!」と思わせぶりに切ったエンドだが、遠藤海成の次回作をお楽しみにと言われてもアニメ化する原作が残ってないではないか。
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