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2009年06月12日の記事一覧
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けいおん! 第11話「 ピンチ!」

唯のレスポールがピンチだと思わせておいて、学園祭前の軽音部のピンチはそこにない。ギミックなサブタイで釣る「けいおん!」第11話。他の方の感想はまだ読んでいないが、律をある意味悪者にしてシリアスを入れた展開には、騒ぐ声が聞こえてきそうだ。

シリーズ序盤で感じた、きちんとドラマを描こうとする吉田玲子の構成と脚本は、ここに来ても変わっていない。今話も律と澪の仲違いを見せておいて、それを回収して次につないでいるから、それほど悪くもない。ただ、絵で見ると律の動きが嫁(澪)を和に取られた嫉妬の部分と、普段の軽いノリでの澪いじりの延長がゴタ混ぜになっているようだ。風邪を引いて発熱して休んだ律を澪が見舞うシーンまで、その間のツメが甘いから、律が突然嫌な奴になったかのようだ。これは絵コンテと演出でフォローし膨らませるべきポイントだと思うが、うまく処理できていないようだ。
第5話の花田脚本のときは単調な脚本に長回し、微妙なコンテ・演出で違和感がなかったのだから、吉田脚本と高雄統子は相性が悪いのか読み込みが甘いのだろう。

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学園祭ライブを控えて、猛練習するはずの軽音部。梓が入部した今年も、そのゆるさは変わらない。1年たってかえって悪くなったことは、唯がレスポールの手入れも弦交換も全くしていないこと。ギターを可愛がるベクトルが常人とは違う。
ギターを購入した楽器店での調整料5000円は、紬お嬢様特権で結局タダに。このゆるさは原作通りかもしれないのだが、合宿の別荘提供はともかく、紬による唯ダメ人間化展開は修正が欲しかった。
楽器店帰りのお茶に、唯中心に幼馴染の和と同クラスになった澪が別行動を取るところから律の嫉妬が始まる。ここで澪に対して律が直接行動で介入するのだが、もっと律の裏側の寂しさを演出があればギスギスした感じは薄まった。代償行動でそれこそ牛丼特盛りに走らせるか、報復処置で憂を攻略にかかっても良かったかもしれない。とにかく律のベクトルを澪の、軽音部の外へ向けておいたほうが無難だっただろう。

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風邪をひき発熱して休んだ律を、澪が見舞い。豪腕をもって話をまとめた形だが、予告を見ると次回で風邪を唯にうつし、本当に学園祭はピンチになる展開につないだ意味はあるようだ。
次回第12話が最終回表示だったが、番外編で第13話があるはず。

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東のエデン 第10話「誰が滝沢朗を殺したか」

「東のエデン」は、最終話直前の第10話。テレビシリーズ全11話のあと神山監督が劇場版でどこまで描きたいのか、今のところ伝わってこない。
2クールあれば滝沢と咲およびエデンメンバーとのこと、滝沢と他のセレソンのことを掘り下げられるのに、滝沢の「失われた過去を求めた11日間の記録」でしかないのが惜しい。テレビ編はプロローグだと割切るより仕方ないが、「解決編は劇場で」と暗に言われているようで少々悔しい。

京都駅で滝沢と別れた咲はみっちょんと新幹線の車中。ケータイで滝沢と物部の会話を聞かされる、いや、一応は能動的に聞き役に回る。ここまでで咲のキャラ立てを完全に失敗している気がするが、ノイタミナ枠のヒロインだからターゲットの視聴者層はこれで満足なのだろう。同居する義兄が好きで、でも謎めいた滝沢に惹かれてゆく彼女の表面しかなぞっていないので、咲の行動が不可解に見えることが多い。若者の夢や希望を大事にしない社会や大人に失望した世代を代表させるには、彼女のキャラでは荷が重い。一人の力で戦わず、かといって他人・仲間も信用しない、中二病が蔓延した世界のサブヒロインにはなれるだろう。ここからの挽回シナリオは難しい。

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中二病といえばセレソンNo.10の結城のキャラも十分当てはまる。結城を利用する格好のセレソンNo.1の物部はクールに見えるが、やっていることは池田屋で青臭い世直し理論を語る勤皇の志士のようなもの。パンツ板津はアナリスト・評論家タイプだが、物部も同類。経歴と権力に実行力を持った物部の方が始末が悪そうだ。
セレソンNo.2の辻は、元々金は持っていたようだが、理念は感じられず刹那的な態度。この3人が播磨脳科学研究所のジュイス(コンピュータシステムだろう)を手に入れ、8時間後には60発のミサイルでこの国を壊滅させ権力の頂点に立とうとしている。

あの時、滝沢が記憶を消す動機となったのは、助けた人たちと協力した仲間の双方から裏切られたこと。これで滝沢の理念も人格も殺されたわけだ。それを乗り越え、滝沢は再びミサイル被害を阻止しようとするのだろう。物部の誘いを断り貨物列車で、おそらく東へ。
豊洲のシネコン跡に接岸したコンテナ船から吐き出された多数の裸の男たち、滝沢の仲間でもなく信じてもいなかったエデンメンバーと咲。
同じ轍は踏まないだろうが、前回彼を裏切ったオセロのピースが反転するか、滝沢の勝機はそこにありそうだ。

滝沢が断ったことにより、ゲームの上がりは先送りになり、しかもジュイスはたった5千円で新セレソンNo.12により物部たちの前から隠された。全く活動履歴のない12番の正体や、他のセレソン(11番の白鳥しか知らないが)の動きも描かれねばなるまい。残り1話で達成感は得られなそうだ。中二病患者たちの救済で終わっても仕方あるまい。
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