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2009年06月19日の記事一覧
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けいおん! 第12話「軽音!」(最終話)

ゆるい部活アニメの枠を多少はみ出しての終盤、唯のギターや律と澪の関係などの危機を演出した「けいおん!。その第12話、最終話でも学園祭ステージ前に唯の風邪でダウンのピンチ。家に置き忘れたギターを唯が取って帰るシーンに、第1話の入学式当日に走るシーンを重ねて、無目的に過ぎた日常から軽音部の仲間との活動で変化した唯の成長を示したり、ステージで涙ぐむ唯を皆で励ますシーンなど、実に「らしくない」
でも部活美少女の日常を観賞するだけに留めず、キャラクターの心理描写も取り入れてドラマを作ろうとしたことは評価したい。12話で2年間の学園生活を駆け抜ける構成だから、どうしてもイベントが中心になり、掘り下げたドラマを演じさせてやれなかったのは仕方ないだろう。2クールあれば良いという物でもない。

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律の風邪がうつったか、発熱でダウンの唯。唯抜きで学園祭の練習を始めた軽音部に姉の危機をおぼえた憂が唯に変装。このまま憂をステージに立たせてしまうような、ヤサぐれたシナリオでなくて良かった。確かに造作は似ているが、これに騙される方がおかしい。見抜いたさわ子先生を褒め称えるほどでもないが、作品のノリとしてはOK。それよりもステージ衣装と称して、趣味のコスプレ衣装の浴衣を唯に着せたことが風邪を引かせた遠因は責められても良い。ぬるい軽音部に時たま毒を盛って活気付けてくれるのがさわ子先生の良いところ。時期的に宮前かなこの演技を引きずったように聞こえてしまったことは若干のマイナスだが、役者のせいではない。
学園祭のステージ本番当日、何とか回復した唯だが、ギターを家に忘れてきた。ステージの幕が上がっても戻らない唯、家から走るシーンと回想シーンを重ねてきた。最終話くらいは軽音部の演奏をフルに見たかったと思う。演奏シーンは頑張った作画をしていたが、とても続かないから全て見せないための手法。
脚本は花田十輝、絵コンテは石原立也・山田尚子、演出は石原立也、作監に池田和美、作監補に門脇未来。

キャラ萌えと部活ドラマの両取りを狙った路線だが、不完全燃焼の気がする。各話シナリオはともかく、もう少し構成は工夫があっても良かったろう。吉田玲子、花田十輝の脚本陣を前に、経験の浅い山田尚子監督の色が出し切れなかったようだが、次のチャンスにも期待したい。石原立也がアドバイザーについていたが、この系統の作品が持つスイートスポットを探すのが得意でないのかもしれない。
取り立てて特徴のない4コマ原作を、堀口悠紀子キャラデでの企画は悪くなかった。しかしTBS製作のサイドカットと劣化アップコンバート路線はそろそろ見直してもらいたいが、見込みはなさそうだ。
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東のエデン 第11話「さらにつづく東」(最終話)

「東のエデン」テレビ編の最終話、第11話。最後でも新たな伏線をばら撒いて映画編2本へつながる。
テレビシリーズは滝沢の記憶探しの旅に沿って、このバカバカしいゲームをいかに近現代の日本社会を包む空気に同化させ違和感なく見せるかに費やされたようだ。セレソンたちの繰り広げるゲームの果てに滝沢が自ら記憶を失い、再び記憶を取り戻しミサイル攻撃に立ち向かう、ループエンドと「俺たちの戦いはこれからだ」エンドの合体技だった。

滝沢の観察者として咲とエデンメンバーを置いた構成だが、咲を巡ってのライバルだと自認している大杉が敵対的な視点で滝沢を批評してくれる、実に嫌な役割ながらも良いキャラ立ちをしていた。
メインヒロインとしての咲は、最後の最後で「守りたい人」の位置づけで滝沢を再びの絶望から救った形にはなったが、主体性に乏しかった。女性視聴者の多い枠だから、王子様に救われた夢も取り得もない少女の位置に置くことは間違いではないのだが、彼女でなくてはならない役回りでもなかった。
最もヒロインらしく人間らしいキャラクターは、皮肉なことだがジュイスだ。

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前回のミサイル事件「迂闊な月曜日」の人的被害を阻止するため、ニート2万人を動員した滝沢に、住人の不満とネットやニュースでの非難が集まる。恨まれた結果の滝沢の逃避行動が記憶消去。
60発のミサイルを迎えるに当たり、悪役の顔のままニートたちの前に現れた滝沢の行動は、ミサイル回避方法を東のエデンサイトに書き込ませること。ネットとケータイ必須の若者たちの特徴を捉えているが、外は雪の降る夜に、服よりもケータイとは考えにくい。
全裸の男集団に尺を取るよりは、サイトの書き込みの結果とジュイスの判断、迎撃に至るまでのプロセスをていねいに描いてほしい。パトリオットのプログラム書き換えのニュースの伏線も結びつかない。

最後に豊洲に向かったミサイルのシーンは「明日に向って撃て!」を模したのだろうか。
60発撃墜後に残金全てで「この国の王様」の地位をリクエストして、ジュイスが受理。滝沢に何かを伝えたようだが、その後ジュイスは沈黙。
これで上がりなのか、辻が結城に言ったようにサポーターは物部なのか、ジュイスを隠したNo.12は何者かなどセレソンたちのゲームの終わりは見えない。
映画のプロモーションフィルムとしては上出来だが、消化不良のままで続きは劇場で。Part1は「The King of Eden」、Part2が「Paradise Lost」の2本。同時公開かわからないので、東のエデン公式サイトへ。
ユナイテッド・シネマ豊洲で見るのが正統派ファンなのだろう。
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