「エンドレスエイト」で自ら上げたハードルの下をくぐり抜けてきた先が「溜息」とは、なかなかセンスがある構成。文化祭での「朝比奈ミクルの冒険」上演に向けてのメイキングフィルムだと思えば大きな期待をしないで良さそうだ。
「涼宮ハルヒと愉快な仲間たち」の真実を谷口が無意識ながら言い当てているような気もする。愉快なハルヒの周りで踊るキョンたち、それを愉快に眺める生徒たちの図式。初放映時に製作者と制作者、それに視聴者の間にも運命共同体のような共犯関係が築かれたのだが、いま愉快なのは誰なのだろうか。
今回のシリーズは再放送に過ぎず、新作回はオマケ、エクストラで批評しない方が良いのかもしれない。
今話はメイキングフィルムであっても構わないのだが、もう少し本気が見たいところだ。
あの「朝比奈ミクルの冒険」放送時の驚きは、素人撮影の映画を再現したところにあったのだが、今回撮影過程をフォローするに当たっては超監督のディレクションはともかく、にわか映画制作者が必死にやってもダメでした感が足りないような印象だ。
視聴者は作品の酷さを知っているから、なぜ酷いかを「逆メイキング」で見せないと、それこそハルヒのご機嫌を損ねないために「溜息」作っています、と感じてしまう。
脚本:村元克彦、絵コンテ・演出:高雄統子、作監:植野千世子。







