「私がゼウス」
出た!、終盤面白くなり始めたと思ったら、この超展開。まさか毎度のGONZOオリジナルか?
原作に沿っていたとしても、今までに紡がれた人と人との絆を斬って捨てる演出に喜べるほど私はニヒリストではない。
涼子がアトラスの化身「ゼウス」」のインターフェイスと名乗る展開は興味深いけれども、ここでやるか?と思わずにはいられない。核により日本が、世界が滅びようとかまわないと、メデューサの暴走など意に介さないアトラスは唯一神を目指すための自己保身、プロテクトモードにでも入ったのだろうか。
涼子がゼウスのフロントエンドというかアバターなのは、凪子とタルシャンが知らぬはずはあるまい。あと付けでどう説明するのだろうか。
御璽を揃えた美邦はアトラス後継者になる決意を固めるが、そもそもアトラスの後継者とはいかなるものなのか、段々と怪しい展開になってきた。アトラスの全権を掌握するのではなく、アトラスをゼウスを維持する最高級の人柱なのではないかと思う。
涼子の親衛隊も省吾は小夜子の腹違いの弟だとの設定が飛び出して、小夜子の手助けをこっそりしていたと。密かに涼子を恨む原因になったのが、小夜子と寝ろと言われたからだとは少し安っぽいドラマだ。秦を刺して単独行動を始めた省吾が終盤の撹乱要員として動くのだろうが、どう見ても死にキャラだ。
美邦をアトラス後継者へするため、涼子が出す条件に小夜子は身を投げ、美邦を止める國子に草薙は銃口を向け、サブタイとはかけ離れた絆の脆さばかりが目に付く展開だ。
草薙は脅された様子だから、母親でも人質になったのだろう。この切迫した場面でもモモコの動きがイマイチ悪い。行方をくらました武彦あたりは、そろそろ復活するだろうか。
香凛とアキバ爺との異色コンビも面白いけれど、笑いを取るセンスや全体のつかみのポイントが前世紀の作品を見ているように思えてくる。レトロや懐かしいとまで昇華し切れず「古臭い」としか言いようがない。

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