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2009年09月24日の記事一覧
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狼と香辛料II 第12話「狼ととめどなき涙」(最終話)

港町レノスで繰り広げられた毛皮とエーブにまつわるお話も終わる「狼と香辛料II」の第12話。結末は曖昧にしたままで、エーブが取引に成功したのか否かはどちらつかずにした形だ。
シリーズ終盤では旅の終わりを強く意識したロレンスとホロだが、取引の大詰めになって珍しくロレンスがクレバーなところを見せながらも、半ばしくじったような形で曖昧な終わり方になったことは、この先の二人の旅に幸と出るか不幸と出るか。

ここでのエーブのエピソードはロレンスの視点の及ぶ範囲のみを描いているためか、やや表面的な気もする。石像と見せかけた岩塩の密輸に関するエーブと教会との裏取引や、そもそもエーブが身の程を超えるほど取引に大金を張る理由や金に貪欲な理由が掘り下げ足りないようだ。
毛皮取引に五十人会議、ホロを担保にした取引、クーデターなど事件の仕掛けばかりに注意を奪われて、肝心のドラマメイクに少し食い足りない点が多い。
エーブが辛酸を舐め、いっぱしの商人となるまでの物語は、原作第11巻の「「黒狼の揺り籠」で補完しないとならないから、アニメで膨らませるのは難しかったかもしれないが。
今回の取引の幕引きで、エーブはロレンスを殺せたはずなのにそれをしなかった。しかも宿屋の権利書を残すオマケつきだ。一度手を組んだ相手だからか、商売人として自分にないものを持つロレンスに嫉妬と羨望と尊敬があったからなのか。それは次の物語に譲ることになる。

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図らずも旅を続けることになるロレンスとホロ。ロレンスにしてみれば図ったのかもしれないし、ホロにしてみればそうであって欲しいとの結果だったのかもしれない。
ホロを身請けし、外に出た二人に雪。街の騒乱の中、教会の早鐘が白いバージンロードを歩く二人の新たな旅立ちを祝福するかのように打ち鳴らされるが、これは第1期のエンディングに重ねた演出だ。この先の旅は少しほろ苦く苦難が待っているようにも感じられる。

かなり原作に忠実に映像化してきたが、今後テレビシリーズ第3期があるとしても、その場合は少しアレンジしたほうが良いと思う。やはりマンネリとは言わぬがロレンスとホロの掛け合いに新鮮さは薄れてくるし、ロレンスの取引も第1期で見せたような商売の原則からわかりやすい仕掛けも失せて、少し宗教的だったり地域対立だったりとファンタジー色も薄れ重苦しくなる。
原作には登場する旅のお供をどう扱うのか、ロレンスとホロにエーブを軸に簡素に改編しても良いのではないかと、第3期に期待しながら思う。

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狼と香辛料II O.S.T 狼と「幸せであり続ける物語」の音楽

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宙のまにまに 第12話「星空ループ」(最終話)

最終話では高見女子との合同合宿に加え、フーミンたち文芸部も温泉回。タオルガードが固いのは仕方あるまい。変なサービスシーンは期待しないが、浴槽にタオルを入れるのはマナー違反だと思う「宙のまにまに」第12話。
愛知ではマナー違反だからと、タオルを消す修正はしないのだろうか(しないに決まっているが…)

最終話はオープニングも短縮して、変則的な3パート構成だ。3割ほどを受験生の路万部長と野木城高校の近江あゆみのデートシーンに充てている。同じ受験生同士なのだが根を詰めている路万部長へのプレゼント代わりなのか、中華レストランに誘って健康に良さそうな食事のあとに、バルコニーからカノープスの遠望をプレゼント。男女逆のリードパターンだが、この二人はこれで良いような気もする。路万はすっかり忘れているようだが、近江が慕ってくれる理由はDVD特典で明かされるようだ。
1クールだから細かなエピソードを拾えず2クールあればと思ったが、パッケージで補完してくれるだけ良心的だろう。

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冬の合同合宿は初日の姫の遭難騒動も落ち着き、最終夜の観測会。
美星が父の遺品のアイピースを取り出し、高見女子の望遠鏡に取り付け、朔が土星に焦点を合わせる。星を見上げる人たちのリレーがつながり、空には春の星座も見え始めて季節が巡りつながっていることをシンプルに、しかし力強く表した良パートだ。ズームしながら回り込むカメラワークも、ここぞとばかり効果的に使ってきた。
第1話のバスの走行CGには違和感があったが、星空を表現する空気感や神話を彩る物語にはCGがマッチしていた。

そして季節は一巡して3年生は卒業、進級した美星たちの天文部は新たな活動を開始する、一種のループエンドになった。
新入部員を最低1名獲得のノルマに、新部長の美星の行動は第1話を思い出させて、3ヶ月前のこととは言え懐かしい感じだ。
最終話は原由美子作監。原画に伊部由起子がいたが誰の伝手だろう。
シリーズ通してスタジオコメットの作画は安定していた。高松信司監督の全話脚本や演出もけれんみがなく、安心して見ることが出来た。
1クールで終えるのが惜しい作品だったが、この「中締め」的なエンドで第2期への期待も残してくれたのだろう。
パッケージセールスの様子は分からないが、たくさん売れて記録を残す作品ではなく、見た者の記憶に長く残る作品として評価されるのだろう。

soramani1208soramani1209宙のまにまに Vol.3 (初回限定版) [DVD]宙のまにまに Vol.3 (通常版) [DVD]宙のまにまに Vol.4 (初回限定版) [DVD]TVアニメ「宙のまにまに」オリジナルサウンドトラック宙のまにまに キャラクターソング&挿入歌集 星空とハルモニア

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