2009年10月18日 アニメレビューCrossChannel.jp

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WHITE ALBUM 第16話「小さい頃を想って、恥ずかしさに身悶えすることがある。それに比べれば」

病気のオヤジを予想外に活躍させる「WHITE ALBUM」の第16話。
相変わらずカットバックを多用して、密度が大きすぎて追いかけきれない。しかもそれぞれのシーンの意味もあるのかないのか、伏線ですらない投げ捨てなのかとも疑わしくなる。
一時帰宅中に倒れたオヤジの症状を、冬弥が親類にかける電話を立ち聞きした美咲は深刻な病気と思ったフシがあるが、それすらも怪しい。オヤジが立てた死亡フラグにまんまと美咲は引っかかって冬弥から距離を置くことになるのだろうか。それにしても彰に言った美咲の「やめて、そんな顔。後悔させないで」とは、冬弥をあきらめて彰に乗り換えた自分が惨めになりたくないからなのか、彰に体を許した事を指しているのか不明ではある。大して親友にも見えなかった彰が、何を冬弥に謝るのかわからないが、彰のウザさが冬弥への総バッシングを緩和している。

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メインルートを外れたと思われるヒロインたちも戦線を整えて再び関わり始めた。マナの子供っぽい言い訳を見透かしたはるかとのコンビはどこを目指すのか、エコーズで美咲に絡みそうだ。
めのうは創作旅行から帰ったのか、大量のスコアを書き上げている。
理奈の突然の独立宣言の成算はあるのか知らぬが、芸能界では簡単ではあるまい。緒方を呼び出したMMミュージックの神崎と理奈は組んだのか。
緒方にしてもチャーリーに言う「潮時」とは何を指すのか、理奈の独立宣言にも大して驚かないのは既に織り込み済みで、由綺の一本立ちに賭けたか。
だからストーカーが自分ではなく、弥生を追っていたクビマネージャーの平木だったことに安堵しているのだろうか。事件が由綺に波及しそうならば弥生と冬弥を切ればよい。

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伏線と思える動きは至る所に仕掛けているが、全て仮組にすぎなく、いつでも壊せる仕掛けだ。先読みを許したくないという構成の意図を感じる。
最終的に冬弥が誰と結ばれるのかなど実はどうでも良くて、バブルの幕開け前に蠢く人々の群像劇で構わないように思えてきた。
ひとまずは明星音楽祭での由綺と、他プロダクションから出る理奈の対決になるのだろうか。弥生の言う「理奈が一役買ってくれる」とは、この独立騒動も出来レースというのだろうか。
作中の87年の大発会で付けた18,800円の日経平均は、89年の大納会で2倍以上の史上最高値38,957円を付けると同時に長いバブルの清算期間を迎えることになる。
バブルに浮かれるなかで易々と就職したかもしれない冬弥のその後を見てみたいような、見たくないような。

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まほろまてぃっく特別編 ただいま◆おかえり 前編 「ただいまの風」

何て書き出そうかと筆が進まないが、まずは「おかえり、まほろさん」。
事あるごとに第2期をリメイクしろ、新作を作れと文句ばかり言っていた気がするが、特別編といえども帰ってきてくれたことは素直に嬉しい。TBSアニメフェスタ2009で発表されたときには涙が出そうになった。

時間的にはテレビシリーズ第2期「もっと美しいもの」の第2.5話に相当するそうだ。
恋人であり姉であり母であるまほろさんがいる空間に、妹の存在のみなわが加わって動き始めた新たな時間を変わらぬタッチで描いている。
夏のTVスペシャル「えっちなのはいけないと思います!」の放送から6年を経ても、一瞬で引き戻されるまほろまてぃっくの世界。何より役者陣の演技が変わらない。いや、時間を経ても同じに演じようとする努力と才能に感心すべきだろうか。式条先生役の高田由美の怪演は相変わらず凄い。しばらく汚れた感じの演技が多かった川澄綾子も、この作品では可愛らしく、時に凛とした演技を堪能できる。
役者にも視聴者にも違和感なく物語を再開できるのが、この作品の持つ最大の魅力だ。

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オープニングムービーは錦織敦史のコンテ・演出・作画監督。第1期の庵野秀明の手による激しい戦闘シーンを入れたオープニングに比べると、まほろさんの平和な日常風景に再会できた嬉しさを素直に映し出してくれている。歌詞の「ちょっとだけ出かけてきます」のフレーズを聞くと、お使いに違いないとは思いつつも、戻らぬ覚悟で黙って一人で戦闘に向かうのではないかと切なくなる。シリーズ通して変わらぬくまのきよみの詞と増田俊郎の曲。エンディングは貞方希久子のコンテ・演出・作画監督。ブギウギに乗せて、とりおまてぃっくのちびキャラを踊らせる。どちらの曲も単独のリリースはなしで、BD/DVD初回限定版特典のみとは少々残念。
まほろさんの小唄も忘れずに作中に入れているのはポイントが高い。

本編は第1期のセイントとの戦いに区切りが付いた後、敵対していたリューガはセラに頼まれた買い物など日常を送っている。市の祭りでのメイド喫茶を準備する日常の風景に、「管理者」のサイボーグ、フェルドランスが姿を現す前編。
日常と言えば、優の秘蔵「朝岡りほ」のえっちな本のネタを忘れずに拾っていることにニヤリとさせられる。前半はメイド服作成やお菓子作りを通してのドタバタとエッチなシーンを増量。さくら湯での入浴シーンなどポイントは外さないが、昨今の情勢からさすがに乳首の描写は控えているようだ。このお風呂シーンは平松禎史が描いている(本人のサイトより)。
初見の視聴者は、なぜみなわがしょっちゅうコケるのかわからないだろう。ドジッ娘メイドなのではないのだが、理由はテレビシリーズ本編か原作コミックを読まないとわからないかもしれない。
原作コミックといえば、アイキャッチはぢたま(某)のイラストだった。「kiss×sis」や「ファイト一発! 充電ちゃん!!」で忙しくなってしまい、筆も速くないから、以前のように原画参加は無理だろう。

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みなわを回収に来たフェルドランスが操るメカ。ゲストメカデザインには吉成曜と早津良太。
みなわを救出に突入するまほろさんのアクションシーンは、おそらくパースの具合からして今石洋之ではないだろうか。普段とは違うみなわのキリッとした戦闘シーンも素晴らしい。
フェルドランスからみなわと優を守り、無事にお祭りエンドの日常で締めくくることが出来るだろうか。戦闘中はミニメイド服もパンツも恥ずかしくないまほろさんの戦いは、後編へ期待を持たせる締め方だった。

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監督は佐伯昭志。「もっと美しいもの」での副監督、「えっちなのはいけないと思います!」での監督と、シリーズを通して関わってきた。キャラデ・総作監は高村和宏。もうそろそろ佐伯昭志・高村和宏の「まほろまてぃっく」として定着したようだ。
脚本はシリーズ初参加、「カードキャプターさくら」「ストライクウィッチーズ」「咲-Saki-」の浦畑達彦。
絵コンテ・演出は佐伯昭志、演出に上村泰。
作監の山口智、前編のキャラの日常風景は良かったと思う。本編もオープニングも高村総作監の手があまり入ってない感じだが。
アクションシーンが増えそうな後編は誰が作監だろう。

まほろまてぃっく ただいま◇おかえり <初回限定版> [Blu-ray]
まほろまてぃっく ただいま◇おかえり<初回限定版> [DVD]

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ひだまりスケッチ×365 特別編 前編 「2月10日 どこでも自転車/2月11日 うさぎとかめ」

第3期の制作も決まった「ひだまりスケッチ」。
「ひだまりスケッチ×365」特別編はBS-TBSでの放送。2週に分けての今回は前編。
夏のTBSアニメフェスタ2009ではAパートのみ上映したが、イベント当日朝の納品という綱渡り。スタジオパストラルの制作協力だが、この夏のシャフトの制作は厳しいスケジュールだった。さすがにDVDリリースと放送までには仕上げてきた。

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やまぶき高校入試当日、ざわめく外の光景とひだまり荘メンバー。そこに友達からもらってきた自転車をからめて進む。
乗るとへこむタイヤにへこむヒロ。空気ポンプで膨らむタイヤと共に膨らむヒロのほっぺ。自分だけチャリに乗って河川敷に行くつもりだったりするヒロの黒可愛さが増しているようだ。
演出的に派手さはないが、これまでに話数を重ねているから手慣れた安定感がある。真下から透視したアングルで4人の座り方に個性を見せたり、ひだまり荘を真上から俯瞰したりとカメラアングルに工夫を見せている。

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ひだまり荘への珍客は放送部長の藤堂。体育祭の実況でも登場していたが、もうすぐ卒業の3年生と言うことで、準レギュラーのポジションを勝ち取るのは難しいか。取材の結果は放送現行の取材と言うことで、そのうち生かされる事になるのだろう。
夏目は準レギュラーを確固のものとしたが、沙英とツンデレ同士の微妙な距離感を見せつける度に緊張感が走る。でも新年度には沙英との関係も改善しそうな予感も感じさせてくれる。
校長先生から叱られない吉野屋先生も珍しい。
大家さんは相変わらずケチ。新年度を前に例の203号室を片付け始めたから、新入生の入居もあるだろう。原作に沿えば第3期で新入生も登場すると思われる。

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