純夏から汐へは一方通行が続くものの、朋絵とみやこも殻を作ることなく、女子同士の恋愛が理解できる純夏たちには心を開いた「ささめきこと」第5話。
朋絵の女子部設立への意気込みとノリは生かしたままで、理解されない関係に周囲に壁を作りかけていた二人を純夏、汐が救ったことを示してまとめている。シリーズ序盤の「承」パートとして、きれいにまとめている。
核心をグリグリ突いたり、シークエンスを粗く削いだエッジの効いたシナリオにせず、薄皮一枚の裏側をくすぐるような緻密さと用心深さが同居した筆運びは倉田英之らしい。
女子部設立やら、女装男子、メイド服での料理対決などエピソードの一つ一つはありふれているけれども、女子高生の日常(あくまでも二次元女子高生だが)に潜む心の揺れや衝動がわかりやすく描かれる。純夏をヘタレ主人公の位置に置いて、折々の妄想シーンで転機を作りながら回してゆく構成は男子視聴者には馴染みがあるので受け入れやすい。
