「11eyes」最終話。評価が分かれる結末だったかもしれない。途中で平行世界の1ルートの「ゆかの世界」で物語を展開した構成だと明かされた際の少しばかりの混乱を、残りの話数で吸収出来なかったように感じる。
赤い夜と現実世界を往復する序盤の単調さから一転、ドラマの核心に向けて深みを与える目論見だったろうが、尺足らずの中で状況整理する機会さえなくしていた。
前話の結末を引きとってクライマックスで盛り上がると思ったのだが、あれはアイオンの眼が見せた未来視オチ。
最終話ではこの期に及んで主人公の回想と共に、一度は崩壊しかけた世界の存続を望む駆の気持ちを滔々と語らせるハメになった。
その間バトルは止まらざるをえないし、リーゼロッテを足止めするためにアワリティアや栞、菊理を投入した消耗戦を演じさせることになる。友のため、世界のために身を挺する自己犠牲は美しくも見えるのだが「友と明日のために」の看板は霞んで見える。
黒騎士とのバトルシーンや美鈴と駆の修行パートなどを整理して、謎解きを最終話まで引っ張ることなく、少し前倒しで世界の秘密を語らせた方が理解されやすかっただろう。
