危ない危ない。生前の記憶を取り戻したら、その最期に満足して消えちまうところだった(by 音無)。
病気の妹との記憶だけでは彼は満たされずに死んだことが描かれていたから、列車事故のオチをどのように付けるのか気になっていた。崩落したトンネル内での生存者たちの生死を賭けた醜い争いになると嫌だなあと思っていたが、音無は聖人君子のごとく振舞って最期を迎えた。年齢の割に落ち着き達観して見えたのは、妹の死を経験して生まれ変わろうとしていた矢先の事故だったからなのだろう。
ドナーカードに記入する音無につられて、他の生存者たちも記入し始めたのは異質な感じだったが、閉じ込められて7日後という精神的に変調をきたしていると思えば無理ないのだろう。
列車がトンネル内で崩落した岩盤に衝突、救助までに時間がかかるという設定は、豊浜トンネル事故の一部分をモチーフにしたのだろうか。
