木登りが好きでランドセルを背負っているヒロインだからといって、生霊だったり昏睡したりはしないと思う「true tears」は第5話。
涙を預けた理由や眞一郎の描く絵本から、天使に見えなくはない石動乃絵。
その兄の「妹と付き合ってくれないか」に眞一郎は、「比呂美と付き合ってくれといわれたら」と問いに問いで返し明確な答えを出さない。
造り酒屋の跡取り、同居の同級生、親友の彼女、涙を預けた少女のしがらみに眞一郎の心の逃げ場はあるのだろうか。
楽な方に逃げるか敢えて困難な道を歩むのか、晩秋から冬に向かう富山の景色を舞台に祭りの踊りをからめながら準備は整った。
はじめて比呂美の部屋に入った理由は蛍川の4番、乃絵の兄が興味を示した事を伝えるため。
そんな眞一郎に「おせっかいな男の子ってバカみたい」
ご丁寧に比呂美サイドからの視点でリピートして、乾いた仲上家の生活の中で彼女の心が求めているものを暗示している。
この一件で、眞一郎もおんぶ野郎として迷惑フォルダに分類されたフシがある。
前半は一緒に下校してマフラー貸してもらったり、いい感じだったのだが…
マフラーといえば、愛ちゃんが編むマフラーも後ほど波乱を呼びそうな予感が。
三代吉のためとは言いながらも、愛ちゃんの「開けないで」の引きは意味深。
グランド階段での昼食に割り込んだ乃絵のこと、比呂美は相変わらず変で迷惑な感じで描写している。
乃絵の視点では、踊りの練習と言って誘いを断りながら比呂美と帰る眞一郎に不信感。翌朝ウインナーを炒めながら「みんなは嘘つき」
踊りの練習で輝く眞一郎で少し見直したようだが、翌日の昼にいなかった比呂美とはこれでまた疎遠になるだろうか。
この時点で比呂美の方は一人バスケ練習。眞一郎の母から言われた「一緒に外を歩くのはやめて欲しい、ただでさえ一つ屋根の下に若い男女が…」が頭に残っているだろうし、仲上家にいる理由と両家の両親の過去をどの程度知っているのか、心に重くのしかかっているものを振り払おうと言う気持ちの表れだろう。
乃絵視点では輝きはじめ、涙の価値が出てきた眞一郎も、比呂美への「真心の想像力」は全く欠如したまま。まだ彼女に哀れみと過去、そして学校での明るい優等生の外見だけで、対等な視点で見ていないのが原因だろうか。
混迷が加速した第5話だが、写真から切り取られた湯浅比呂美の母の顔から、徐々に過去話も明らかにされるか。眞一郎母が比呂美、もしくは比呂美母を良く思わない理由も。
脚本:西村ジュンジ、絵コンテ:西村純二、演出:許琮
UNION-CHO のグロス。ちょっと粗が多いが我慢できる範囲。



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