ヒマワリの丘で「お館様」の想いに縛られた橙条瑠妃(とうじょうるび)の慟哭と救済の後編を描く「ロザリオとバンパイア」第10話。せつなくもカタルシスに満ちた「良いお話」なのだが、絵的に言えばカオスな展開で「ガイナックスが作るとロザバンはこうなる!」と言ったところ。
戦闘シーンが多いから、必然的なパンチラとパンモロは当然。このパンチラインフレーションには、今までちまちまとパンチラ回数をカウントしていた視聴者はギブアップだろう(決して私の事ではない)
激しいシーンでも動画枚数は制限しているようだから、エフェクトやらカメラワークで動感を出す苦心が伺える。でも原画がしっかりしているから、寄ったカットではそれなりに効果はある。
前回の戦闘が終わり理由を尋ねる月音たちに、丘を壊す人間たちには「お館様」の罰が下ると瑠妃。
月音の死亡フラグで引いた前回との連携を無視しているきらいもあるが、これがガイナックスクオリティ。
丘を壊されたら行く場所がなくなるとの瑠妃のひと言に「陽海学園に来ればいいじゃない」とはしゃぐ萌香たちに「少し頭冷やしてやろうか」とみぞれの冷たいヤンデレセリフが聞こえる。
瑠妃のキャラソン「友達だよ…」をバックに夜空を見上げるシーンは、なかなか良いレイアウト。
結局はお館様からの呪縛に捕われ、大乱戦になるのだけれども、裏萌香も敵わないほど瑠妃は強い。魔女の禁断の魔法を使い、植物と一体化してバンパイアである萌香の血を吸う荒業。
実はお館様は既に死んでいて、その幻影に操られているだけだと見抜いた月音の機転から、萌香の渾身の一撃で倒されるが、前回の自動で発動した萌香の強さに比べてもかなり強い、というか萌香が今回弱かった?
岐路のバス停で待つ月音たちに、降り立ったバスから銀先輩が気を失っている瑠妃を拾って回収してきたが、また月音ハーレムに加わるのだろうか。
かなりの血液を失ったはずなのに、萌香の「かぷっチュー」血液補給のシーンでラスト落として引かなかったのは画竜点睛を欠く。
演出はバトルにパンツに触手と物量作戦で賑やかで、ピンポイントで萌え・燃えツボを押す仕様ではないけれども、ガイナックスらしいだろう。
コンテ・演出・アイキャッチは元テレコムの板垣伸、作監は板垣伸。GAINAXのグロス。
クレジットでは原画陣に今石洋之、山口智、芳垣祐介らの名前が見えた。
作風はこの作品の80年代テイストを壊さずに作っている。そういえばOP/EDはオモテ萌香とウラ萌香の対比だが、両A面の気合で作られていて、レコードの時代のセールス手法を感じる。
自社制作も良いけれど、今期は色々なグロス作品でガイナックスの仕事を見られるので面白い。
ガイナックスから独立した人脈のGONZOだけれど、グロス請けをした事はほとんど無いような気がする。でも夏放送の「ストライクウィッチーズ」で高村和宏がGONZOにデスクを置くから、ガイナックスも制作協力の形で参加しそうな気もする。








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