「Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-」第2話は、前話から1年が過ぎた1991年の新宿の街と「麻生祇コンサルティング」の事件を描く。
今回は幻のサザーランド切手と来日したソ連(この名も歴史の一部になった)書記長暗殺を結びつける謎。天使を探している少女と天使を恐れる者のたどり着いた悲しい結末。
二本の軸を巧みに構成しているが、尺足らずか少々掘下げが足りないのが惜しい。サスペンス・ミステリーとしてサザーランド切手と今はホームレスの先生(研究者)のツカミはゾクゾクくるイントロダクションだが、中盤の伏線が張り切れていないので「スタンプ」のコードネームを持つスナイパーの報酬につながるオチだけだったのが惜しい。次回以降の話数での伏線として生かすつもりかもしれないが、新宿の街の人のつながりの中で、ひょんな事件で再浮上してくる事もあるだろうか。
1年前の事件以来、事務所のアシスタントとして一人前になりかけている前埜光輝に語る形で、死なない女麻生祇燐とミミの秘密が少し明かされる。世界樹が飛ばした胞子を取りこんだ女は不老不死に、男は天使と呼ばれ本能に従い短い期間で死んでゆく。女は男の体を求め、男は女を喰らい死んでゆく。
殺し屋の女ローラも死なないようだが、燐と同じ体なのか?
エイポスの存在と世界樹、天使の関係は?まだ明示されてはいない。
光輝か依頼を受けた少女の兄は天使となって、書記長暗殺計画で彼を利用した者たちを殺し回り、出会った燐をまさぐり喰らい始める。抵抗しつつも男の体を求める本能に抗えない燐だが、起死回生の一撃で天使を木の枝に串刺しにして逃れるが、ちょっとこの結末は簡単すぎる。燐は一度ローラの自爆に巻き込まれて路地裏で死ぬに死ねない体を晒しているが、光輝にフォローさせても良かったのではないかな。
全体には欲張りすぎた脚本だと感じるが、意欲的とも言える。世界樹の方向へシナリオが向くのだろうが、個人的な希望では序盤は新宿の街と時代を色濃くして、この街で起こる事件をメインにしても良かったと思う。
燐役の能登麻美子はウィッチブレードや地獄少女などのダークな方の演技だが、アダルトシーンでも大丈夫。ミミは今話はセリフが多かったがフラットな感情のキャラ設定での釘宮理恵の演技でお色気シーンはない。前埜光輝役の檜山修之は勇者王ではなく一般人の青年、エイポス役の石田彰は舞乙のナギっぽくいつもながらキザな感じで演技している。
グロは1話より酷いことはないが、サディスティックなトーンは強く感じる。
チェス盤を挟んでエイポスに鎖で縛られ剣で貫かれたまま悶える女の姿。彼女も不老不死なのだろうか。
被害者男女のクンニリングスシーンや燐と情報屋の女のガチレズプレイ、天使の愛撫に悶える燐などの描写はあるが、エロも青年コミックレベル。
AT-XではR15レートだが、このレビューで判断していただいて、体質に合わないと思った方の視聴はお奨めしない。
MNEMOSYNE -ムネモシュネの娘たち- 1

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