サブタイそのままに渚の書くシナリオ「幻想物語」の上演に向け練習に励む演劇部、そして渚と古河家の物語も核心への入り口の「CLANNAD」第21話。
渚の一人芝居にも関わらず、全員で発声練習をするのが「絆」を大切にしたアニメ版クラナド標準。
実際の声優養成所などでは「あめんぼあかいな…」が多いように思うが、今回は「外郎売(ういろううり)」(元は歌舞伎十八番)を全員で練習。微妙に言い間違える春原役の阪口大助の演技が地味に見事。
靴裏を見せる杏の股間開脚ストレッチの大胆なパースに、少し前のソフマップ特典テレカの足フェチシリーズのようなこだわりを感じる。ことみ&椋の背面シーソーで上下する二人のヨコ胸は、この春のワコールLALANのキャンペーンのようなタイミング。その揺らぎの向こうに朋也と春原が見え隠れするシーンは面白い。
芝居の劇伴は、合唱部仁科さんのチョイスでラベル。
メガネっ子智代の「おまえで良かった」と渚の頭を撫でながらの発言に撤退ヒロインズも反応するが、この辺ゲームでは書けないところをアニメで見せてくれる。過敏な反応度合いは、杏>椋>ことみ(無表情)
この期に及んでも、杏は智代が好きではないキャラ設定を保っている。
一人分とはいえ舞台衣装の製作を早苗さんに頼むのは気が引ける渚の様子で軽い伏線を張ってから、話の舞台は古河家へ。
秋生さんが用意した舞台のビデオを見る渚の「いままで演劇を見たことが無い」爆弾発言の演劇部長。
でも見終えた渚の感動の涙できちんと締めてくれる。
コードネーム「おまる」決行で、物置を探す秋生さんが見つけたアルバム入りのダンボールを元に戻す無造作な仕草に彼の封じ込めた夢と過去を表し、先の伏線にしている。
その伏線を回収するのは渚。懐中電灯を探しに入った物置で見つけたアルバムと日記。演劇青年だった秋生さんの写真と、古い台本。
父と母が夢と仕事を中断し渚のそばにいる道を選んだ真実を知り、アルバムと日記を一晩中眺めつづけた渚。早苗さんの「渚といられるのが嬉しい」と日記朗読ナレーションで、あまり重い演出にしていないのが救いか。
ショックを受けた渚と、いつかは明かそうとタイミングを計っていたのにもかかわらず、最悪のタイミングで知られてしまった失敗を悔いる秋生さん。
1話の中に明暗のコントラストをつけて、不安に落してから最終回の救済へと展開する。
次回は演劇舞台本番、やはり渚を救えるのは家族と仲間の絆である事を見せてくれるのだろう。
でも何だか中途半端な気もするのは、作品上はたった3か月くらいしか経過していないから、ヒロインたちとの実時間を生きる絆の厚みが薄いからなのだろう。長ければいと言うわけではないし、回想や過去回で積み上げたものはあるから問題は無いのだが、創立者祭で終わらせるには「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドにならざるを得ない。
第1期は年末年始とサッカー放送での休止を見込んでの全22話構成だったのだろうが、この最終回を前にしたタメの無さからすると、やはり当初は全24話くらいでシリーズ構成していたのではないだろうか。制作途中で短縮された感じがしてならない。
23話にあたる番外編「夏休みの出来事」は、学園祭後のエピソードを拾った、本当に番外編なのだろう。
地上波の4:3フレームレイアウトの制約といい、制作に関しては少し残念な感じが漂う。
次回、第22話「影二つ」が最終話。そのエンディングに流れるのはやはり「影二つ」なのだろうか。
第2期「アフター」は(脳内)規定事実で「やるかやらないか」ではなく、「いつどれくらいやるか」が問題だ。






COMMENT
無題
>春原役の阪口大助の演技が地味に見事
この作品、本当に声優さんのレベルが高いのですが、
その中でも阪口さんは随所で魅せてくれます。
アフレコ現場を覗いてみたいなあと思っちゃいます。
>あまり重い演出にしていないのが救い
重さは渚のあの表情だけでお腹一杯ですからね。
それにしても小さい渚も、”若い”早苗さんも可愛いなあ。
私からもトラックバックさせていただきます。
Re:無題
アフレコ現場は関係者でないと難しいですよね。昔々東映アニメーション版Kanon DVDでアフレコ風景の特典映像がありましたが、貴重でした。
あとは公開イベントでの生アフレコで雰囲気を感じる程度なのが残念です。
>それにしても小さい渚も、”若い”早苗さんも可愛いなあ。
やはり「小さい」と「若い」に敏感に反応しますね(笑)