「俗・さよなら絶望先生」第11話は2部構成で、市川崑追悼オマージュのABパート。
オープニングは劇伴もタイポグラフィーも、「犬神家の一族」そのままに見える。
鬼人村の糸色叫の館の12人の娘。主人が亡くなった後の遺産配分を巡る殺人事件に東京から呼ばれた偶然同姓の糸色望。
遺言に名前すら載せてもらえなかった実の息子の影郎の犯行、死体をアニメの名場面に見立てたのは他の娘たち。だが娘たちは実の娘ではなく、モデル兼愛人だったと。
浜辺に倒れる麻菜実のダイイングメッセージ「ご~る」、見つめるカラス、どろり濃厚ピーチ味は「AIR」の見立てだが、千里と晴美の「予定通りならなかったわね」「季違いだけど仕方ないでしょ」はTV版と劇場版の「Key違い」ってオチでOK?
娘たちが高校を卒業したら誰か一人を花嫁にすると言って、誰も選ばずに逝ってしまった当主の糸色。誰も愛していなかったのではないかと気付いた娘たちの絶望。誰が一番愛されていたのか言い争い、決着をつけた末の殺人が真相。蔵が炎上し容疑者の娘たち全員死亡で、絶望探偵のオチ。
映画オマージュに、館モノ・サスペンス・アドベンチャー風味を加えた構成は見事。
絵コンテ:龍輪直征、演出:宮本幸裕、作監:西田美弥子・村山公輔
Cパートはガイナックスグロス回。ガイナックスと言えばエヴァのオープニングのL字配置タイポグラフィが市川崑の影響を指摘されるが、今話のコンボは偶然か。
絵コンテ・演出:佐伯昭志、作監:日下岳史。
七夕の短冊にかける前世から、来世への願いネタ。
ABパートに比べると地味だが、ラのプリクラ風七夕フレーム、ポイントで舞い落ちる笹の葉など細かな演出が見どころ。最終回第13話Aパートも、佐伯コンテ・演出の予定。



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