まだ第2話だが、駆け足でエピソードを拾って突っ走るアニメ版「図書館戦争」
回想やナレーションで「メディア良化法」の問題に触れる程度だが重く引きずっても仕方ないので、手塚も登場した事だし、ラブコメ路線の三角関係とのバランスを取ってスピーディに展開するのも悪くはない。
一応は「日野の悪夢」に触れ、「問題図書を考える会」と館長の面会の件も伏線で張っているから、キモの部分を置き去りにしたラブコメになる事はないだろうと思うと一安心。
タスクフォースの野外訓練や閉架書庫での奮闘を通して、特殊部隊に配属された郁と手塚の確執からスタートする。良化隊の館長室襲撃、そして「問題図書」の押収を阻止するための郁を援護する手塚の活躍から、「オレと付き合わないか?」の手塚の一方的な告白でまとめた。
郁との関係では手塚はキャラ立ちしたが、もう少し話が先に進まないと図書館隊の中での彼の立ち位置はわかりにくいだろう。
話を回す裏方として柴崎が重要なポジションだが、沢城みゆきの緩急・硬軟切替の早い演技が寄与している。
絵は郁の大きな心情変化をデフォルメで表現して漫画的な手法で悪いとも思わないけれど、シリアスな表現でチャレンジしても良かったのではないかと感じる。

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