前話から14年が過ぎた2025年の東京・新宿。近未来はスラム化した街になってしまったかと思ったが、この間に大震災を経験し未だ復旧途中らしい。麻生祇コンサルティングの雑居ビルにも退去勧告が出されているが、彼女たちには何処吹く風のようだ。
元刑事のたもっちゃんは仮設住宅で一人暮らし。怪しい一味に追われていた前埜輝紀を匿った事から話が回り始める。
前話で逝った前埜光輝の息子も、今は怠惰な大学生。「時竺の実」に連なる因縁か、彼もやはり事件に巻き込まれて行く。そんな運命を知ってか知らずか、燐は以前から彼のことを気にかけていたようだ。仕事のパートナーとしてか恩人としてか、それはわからないものの光輝には特別な感情を持っていたように見える。
輝紀の母親、光輝の妻である有紀は、兄と夫を「時竺の実」により「天使」となって失い、息子も巻き込まれて行く。有紀は、そして燐やミミもエイポスの掌で踊る運命なのか、もっと大きな運命をユグドラシルが司るのかわからないものの、狭い人間関係の中で第4話も動いている。
バーチャルとリアルが融合しだした近未来。そのレイヤーを示すのが【2.0】(仮想空間)、【1.0】(現実空間)の記号だろう。災害後の退廃した街の中で、現実から逃避するように人々は境界の【1.5】でアバターを使ったヴァーチャルアイドルと遊んでいる。
セカンドライフの中で初音ミクとプレイできる世界が普及しているようなもの
前埜輝紀は【1.5】でヴァーチャルアイドル瑠音(るおん)とのヴァーチャルセックスに満足していたが、【1.0】の世界に彼女の実態が現れる。
瑠音の作者といわれるマッドサイエンティスト神山克行がエイポスに利用されたのか、サイボーグの体(筐体と言っていた)を持った瑠音に復讐されることになる。
父親に殺され、知性のプロラムを仮想空間に封じられた「永遠の16歳」瑠音が筐体を得て、現実空間で復讐を果たす。そのプログラムの一時セーブ場所は【1.0】世界では輝紀の体。それはキスで埋め込んだようだが、体を裂いてでも回収するのだろう。騎乗位風のポーズはフェイクで、セックスで回収されるわけではなさそう。
不死身のアイドルサイボーグ瑠音とユグドラシルの生んだ不老不死の燐との飛行機内での対決は、ジェットエンジンタービンに巻き込まれて結末は不明ながらも、燐は蘇るのだろう。筐体の壊れた瑠音は助からない。パラシュートで降下した前埜輝紀は生き残って、この不老不死の娘たちの物語を次世代に引き継ぐ役目を果たすのだろう。
この物語では男たちが死んでゆく。今回はたもっちゃん。定年後も燐の世話にはならないと一人暮らしを頑張って、聞き込み役も務めた。死亡フラグが明らかだから意外ではなかったものの、やはり残念だ。
燐が電話で話していた男はオープニングにもいたが、羽があるから「天使」なのか?今後のカギになるだろう。
殺し屋のローラは不老不死から更にサイボーグ化されてパワーアップ。でも電気系統へのダメージには弱い。この先もエイポスに再利用されそうだ。
瑠音にしてもローラにしても、燐の前に現れる敵はエイポスの仕掛け。燐の体にある「時竺の実」を美味しくいただくため、それだけの目的で熟成させることが全てであるかのよう。
今回はヴァーチャル世界が多いからか、グロテスクな描写が薄い。エロティック方面ではミミのベッドプレイで釘宮理恵の演技が、冒頭では前埜輝紀に立ちバックで貫かれる瑠音の生天目仁美の演技がある程度。
その前埜輝紀のキャストは平川大輔(書くまでも無いが伊藤誠役で有名)
音響は頑張っていても、画では裸体も見せずでサービス薄い回だが、大した問題ではあるまい。
脚本:大野木寛、絵コンテ:アミノテツロ、演出:うえだしげる、作監:明珍宇作、山崎正和、松浦力
南町奉行所のグロス回。



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