松尾衡監督でこのキャストでミュージカルとなったら大方想像は付くのだが、練習から本番通し稽古へ雪崩れ込むコンテが見事。第1話と同じく、この第6話は脚本・絵コンテ・演出とも松尾衡。
キャストも即席素人ミュージカルの下手さ加減を上手く演じていて、プレスコでの演技に絵も良く付いていっている。アフレコだと、ここまで細かな動きは表現しても音が付いて行かない。
五月雨荘オールキャスト+2で展開するミュージカルの練習、いわば劇中劇を捻った脚本で一本押し通した。「貴方の頭上に光が輝くでしょう」のサブタイはミュージカルのタイトルでもあるのだが、いつも五月雨荘の前で一人寂しい弥生が初めて輝いた回かもしれない。闇絵との地味同士の掛け合いにはニヤリとさせられる。
尻に敷かれタイプの真九郎が呼んだ夕乃にしても闇絵にしても音痴の設定だが、子供らしく正直に「下手」と切って捨てる紫が可愛らしい。紫にとって夕乃は天敵だから、部屋での二人きりの練習が気になって仕方が無い。練習に紛れ真九郎にアタックする夕乃の薄黒さも強調されている。
紅香が仕込んだお遊びに、釣られた一同がノリノリでオリジナルパートまで作ってしまったのは予想以上だったのだろうが、これは何かと淋しい紫へのプレゼントだろうか。
巻き込まれた弥生も楽しそうだが、騙されて公園に行った銀子だけがつまらなそうなオチ。
キャラを使ったオリジナルな遊び回でも、真剣にしかも楽しそうに作っているのが伝わってくるから、たまには悪くない。



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