九鳳院の家を出て半分ほどの自由を得た紫だけれども、真九郎のいない五月雨荘では自由すぎる住人たちにより、年端もいかない子にしては豊富な知識を得てゆくのが末恐ろしい「紅」第7話。
男遊びと称して大学に行く環に見たものは、自由そうで強そうな顔の裏に隠された女の弱さ。
男は自分から振るものだと言いながらも、男からの別れを切り出される予感に紫をダシに使って切り抜けようと謀った環を責められまい。
「こんな時ビールでもご馳走できれば」などと殊勝な態度の紫。
紫にとって今回の外出の教訓は「男は身近にいて、ちょっと弱そうな女を選ぶ」
そこで紫の脳に閃くのは、天敵の崩月夕乃。真九郎が篭絡されはしないかと慌てて五月雨荘に戻り「今すぐ夕乃と別れろ」とのご宣告。
紫視点での環お当番回的なエピソードだが、シリーズ後半への転機の回だろう。
ファミレスで紫を九鳳院紫と知る男。紫の居所は九鳳院蓮丈の知れる所となり、紫を取り戻そうとリン・チェンシンが動くことになるのだろう。
九鳳院家での蓮丈と紅香、亡き蒼樹と紅香の関係も回想シーンで登場する。
これまで明瞭に語られていたか記憶が無いが、蓮丈と蒼樹は実の兄妹で近親姦で生まれた子供が紫。九鳳院家に生まれた女子は「奥ノ院」に一生囲われる。蒼樹の友人だった紅香が紫を連れ出して第1話が始まると理解している。
紫と九鳳院の話は随分進んできて、次回以降でひと騒動ありそうだ。
真九郎側の物語は誘拐事件から紅香の世話で崩月家で修行したようになっているが、銀子が真九郎に「ラーメン屋一緒にやろうと思っていた」と言わせる幼馴染みのエピソードが無いが、これから挿入されるのかスルーされるのか、後者なら惜しい。
キャラの目元や頬の線に特徴があると思えば、作監はごっきーこと後藤圭二。第1話で原画もやっていたが、テレビシリーズの作監は久しぶりかも。




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