九鳳院に居場所を突き止められた紫。七五三のささやかなお祝いの平和な光景の裏側で、九鳳院の裏側も透けて見えてきた「紅」第8話。
和食の蓮丈と洋食の和子の、ちぐはぐで冷え切った九鳳院家の朝食の光景。和子と蓮丈の間には九鳳院を守るためだけの形式的な夫婦関係しか無い。
紫の事を探すのに積極的でも無さそうな蓮丈、それを見透かす前当主と、蓮丈の息子の竜士。
実妹の蒼樹を愛し、その間に出来た紫を奥の院に閉じ込めておく事をためらう蓮丈を置いて、事態が動き出すプロローグを描く。
紫の七五三のお祝いは花園神社ではなく、近くの神社へ。手近なところならと紅香は許可したのだが、弥生からの報告を受ける紅香は目隠し人質にピストルを突きつけながらのシュールなシチュエーション。
五月雨荘のロケーションは大久保の設定だが、五月雨荘の路地から大久保通りに出た先の神社へ参拝。新大久保の皆中稲荷がモデルだと思うけれど、確実ではない。
東京ロケーションボックスが取材協力しているからか、店舗の看板や町並み、街頭の風景などの背景は現実的。
神社で引いた凶のおみくじ、銀子の調査では判然としない紫の存在と九鳳院の強大な力と不安を煽ってから、九鳳院の手先が五月雨荘の前で遂に真九郎に手を出す。
真九郎は「角」を使わなかったが、不意を突かれたからか、それほどの相手ではなかったからか、今後は彼の戦いもシリアスになりそうだ。
「ボロアパートでも住めば都」との前夜の紫との会話があるから、紫の居場所がバレて五月雨荘に居られなくなる真九郎の不安と動揺を増幅して見せてくれる。
紫の着物姿も、九鳳院にいた時とは違い表情も明るく演技もこなれてきている。怪しげな大人の知識を環から詰め込まれても、それ以上に世界を吸収する子供の伸びやかさを感じることが出来る。
「胸が大きな女が好きか?今の紫では真九郎を満足させてやれない」
これは健気な子供の言葉と受け取っておこう。「今の紫がいい」と言う真九郎も、まあ、なんだけれど。
環が紫の着付けをしたのは驚きだが、それを聞いた夕乃は頬染めて何を想像したんだろう。
紅 1
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