サービスエリアでの真九郎と弥生のボケた会話とか、蓮丈と和子の不思議と自然な夫婦会話シーンを九鳳院での戦いの前に振ってくる配置の妙が好ましい「紅」第11話。
一方的なバトル押しで来ないし、乱戦の中での紫の心情も拾って、最終話前の見ごたえのある出来上がりだった。
竜士との会話で見せる健気な表情、竜士に抱え連れられる時に真九郎に向けた眼差し。
七五三の写真の紫とは違うそれらの表情に、紫を守る約束を改めて噛みしめて屋敷に単身向かう真九郎の意気や良し。男の真価を試される最終回は、真九郎だけではなく蓮丈も同じ。
男たちがもがくなか、守るべきものを持つ女たちは逞しくも輝いている。
亡き蒼樹への忠誠を抱いた女中頭も、紅香への借りと相殺する覚悟でリンと刺し違えた。因習に囚われた奥の院が変わる事を夢見たであろうまま散っていった。地味な役だが倉田雅世が節々で良い演技を見せてくれる。
瀕死の弥生は紅香が奪還したが、再びリンに敗れた屈辱はどこかでフォローが必要だろう。単に敗れただけでなく、紅香の戦法まで見切られていた致命的な敗北なのだから…
リンは単に雇われとしての役回りで終わるのか、彼女の掘下げがないのがもったいないような気もする。ローテンションの演技は良いものの「紅香っ!」と呼び止めるハイなシーンでの植田佳奈の演技は、シゴフミのフミカと同じだったのが残念。
竜士もかなり手強いのだが、その師匠は紅香。そういえば紅香が九鳳院で働いていた過去は、今回が初出だったか。真九郎も腕の角を出したが、これは自由自在に出せるものでもなく、感情と連動しているのだろうか。
最終話での男たちの輝きと紫の笑顔を待ちたい。
脚本・絵コンテ:松尾衡、演出:市村徹夫、作監:ふくだのりゆき・中村深雪・松本健太郎
バトルの多い話数だったけれども、竜士に抱えられながらも真九郎を見る紫の表情が素晴らしかった。
原画に冷水由紀絵がいたが、J.C.を離れたの?


COMMENT
無題
「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」の管理人のピッコロでございます。
記事とは関係のないコメントで大変失礼いたします。
今回、「今期終了アニメの評価をしてみないかい?」という企画を立ち上げましたので少し宣伝させてください。
今期放送中の幾つかのアニメが最終回を迎えますが、それらの作品に限りブロガーの皆様に点数で評価して頂き、その平均点を算出してみたいと思っております。
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宣伝大変失礼いたしました。今後も色々とお世話になると思いますが、どうかよろしくお願いいたします。