パイロットフィルム的なOVAが出てから音沙汰がないので、てっきり企画中止かと思っていたTVアニメーション「ストライクウィッチーズ」がようやくスタート。折に触れて書いているが、決して「スカイガールズ」の続編ではない。原案が同じ島田フミカネであること以外は全く違うのだが、そこかしこに世界観や設定に共通点があるのは致し方ない。しかしスカイガールズのコナミ、ストライクウィッチーズの角川と製作のスタンスの差は明確で面白い。
先に書いておくけれども、私のこのアニメシリーズへの評価は、高村ファンでフミカネファンだから割り引いてもらってもかまわない。まずは高村和宏の初監督作品を祝いたい。
この作品、キャラデも高村だが、第1話のメイン宮藤は可愛く描けていて申し分ない。山川宏治のキャラ作監とGONZOの制作スタッフも原案とキャラデを良く再現している。
第1話の脚本は玉井☆豪と高村和宏、オープニング曲「STRIKE WITCHES ~わたしにできること~」の作詞は只野菜摘・高村和宏と、高村は監督以外にも手を出している。制作現場の仕切りは副監督の八谷賢一が中心なのだろうか。「まじぽか」で見せてくれた八谷の独特のセンスと組み合わさり、さらに良くなることを願う。
基本的な話はパラレルワールドの1939年、ネウロイに制圧された欧州大陸から孤立したブリタニアを扶桑皇国海軍の空母赤城を旗艦とする艦隊が救出に向かう、いや、魔女の能力でストライカーユニットを装着してネウロイに立ち向かう宮藤を送り届けるといったところか。
既にブリタニアには何人かの魔女たちが「ストライクウィッチーズ」として前線で活躍している。
消息不明の父と戦争を結びつけ、戦いに加わることを良しとしない宮藤と、無理強いまでして誘わない坂本少佐、なぜか今頃ブリタニアから届いた父の手紙にブリタニア行きを決意する宮藤と、旅立ちの理由付けは慌ただしく、何とか整合性をつけた。
赤城に便乗する宮藤に映るネウロイの空襲。彼女がストライクウィッチーズに加わるまでの心境の変化をどのように描くだろうか。戦った果てのラスボスが、実は父だったなんてことがないように願いたい。
あまり細かい設定に突っ込むと負け。なぜかパンツ姿で装着するストライカーユニット、これは「
パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」らしい。セーラー服にスク水の女子制服、なぜ女の子ばかりなのか、考えてはいけない。
赤城などは往時の雰囲気が出ていた。駆逐艦天津風が海上公試でもない配備中に「アマツカゼ」などと舷側に艦名を入れるはずもないのだが、そこはミリオタは黙ってスルーすべき。
まして魔眼やらブリタニアでギアスを思い出してはならない。
オープニングもAパート冒頭も、なめるようなレイアウトにこだわりを感じる。宮藤役の福圓美里はGONZOパンツアニメに連投か。魔眼の主の坂本は、千葉紗子の作ったような演技は合ってないと思うが、プライベートになると甘い感じになるのだとしたら、業務中はこれでも許せる。
ほかのヒロインたちは、まだまだこれから。それにしても男キャラが極端に少ない、女子校みたいな第1話。
制作スタッフの本気は伝わってきたので、高村監督も好きなようにやればいいと思う。




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