この作品はテレ玉で見ているけれども、ちょうど真裏のtvkではルイズ様の第3期が始まっている。第2期のダメさ加減にため息が出たが、あれの第1期はこの「我が家のお稲荷さま。」の岩崎良明監督だった事を思うと、さらにため息。
こちらは、ほぼ原作に沿った構成のようで、物の怪バトルを前面に出さずに高上家を取り巻く人々と人で無いものたちの事件をゆるゆると2クール目に展開中。
既に新事件への伏線が色々と貼られていたけれども、いよいよ事件のカギを握る「シロちゃん」が登場というか、宅配便で高上家に届けられた。怪しげな配達員の黒猫に疑問をもたないコウも、そろそろ社会常識が身につく頃なのだが…
しかし危害は無いと判断して受け取ったのだろう。
「シロちゃん」の名付け主は高上父だが、事態に悠然としているところなど、亡き母といい独特の感覚の夫婦みたい。それが兄弟に伝わってか、高上家の独特の雰囲気を表現しているのが面白い。
包帯で全身を巻かれたシロちゃん、その包帯は何かの力を封じた呪符らしいが、正体は人ではないらしい。目を覚ますと弟の透とはコミュニケーションできるらしい。
そのシロちゃんを探しているらしい者たちが沢山動き回っているが、目的が同じなのかは定かではない。野球をする透に接触する金髪の物の怪、高上家やクーのことは事前に知っているらしい。彼の情報ではシロちゃんと呼ばれる少女は全身に入墨(にゅうぼく、いれずみ:MSIME2000は乳僕と素敵な変換をしてくれるが、ユーザーのせいだろうか)
それとは別の巨乳メガネっ娘はダウジングで街を歩き、昇とコウに遭遇。
その他に修道士の一団は本来のシロちゃんの荷受人なのか?天狐空幻が荷物を横取りしたと疑い、こちらは昇を誘拐してシロちゃんと人質交換の条件を突きつける。
受け渡し場所が教会のバザーだと言うことなので、前話で登場したシスターや鬼の集団の噂と宮部紅葉が絡んでくるのだろうか。そういえば歌舞伎や信州戸隠・鬼無里に鬼女紅葉伝説があるが、学園のアイドル宮部紅葉は鬼の集団と関係があるのだろう。
事件の役者が揃ったところで、事件の本番へ。昇と待ち合わせて下校する約束をした佐倉美咲は、結果としてすっぽかされた事になり、肩透かし。今後も実らない空回りの片想いの役割を演じる事になりそうだ。
無表情のシロちゃんが透に対する時の表情変化はなかなか文章で表現しにくいところを、アニメではメリハリつけて見せてくれる。
もうひとつのメリハリは、たゆんたゆん揺れるダウジング娘と微動だにしないコウの胸を昇の視点切替えで上手く見せてくれたこと。
絵コンテは下田正美だった。
我が家のお稲荷さま。 第壱巻 天孤盛りパック アニメイト限定版

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