「我が家のお稲荷さま。」第18話は、白鬼編の最終回。派手さは無いけれども、鬼たちの騒動の裏で芽生えた少年の初恋のようなほろ苦さを巧みに描いていたと思う。
たぶん原作に忠実に作っていたのではないだろうか(読んだ事は無いが)
少し残念なのは、登場キャラの多い割には天狐空幻には脇役の動きしかさせられなかったし、伏線が多い割には回収が雑なこと。
そもそもの騒動の張本人の天狐玉耀の動機も本編中でほとんど触れられずに、事件のエピローグパートで何とかフォローしている。封印した人間に対する恨みに対しての兄弟狐の態度の違い、美夜子との約束で高上家を守る立場の空幻狐の想いを描いて余韻を出した演出は悪くないが、少々やっつけ感がある。各話脚本の問題ではなくて、シリーズを構成する際にこの白鬼編はもう少し練りあげた上で、簡潔に構成しても良かったのではないだろうか。
この話数のバトルの数々、白鬼といえど生命力の無い土人形から精気を奪えず、コウの使うサカサエンでようやく土に還す。コウ対汨羅も、汨羅は案外と手ごわいが、クーの進言でコウを止める昇。
鬼の王となってしまい白鬼を従える事になれば、透が将来も鬼たちに付け狙われることをクーが案じたからであるが、この時点では事件の犯人を知っていなかったと思う。前話で月読が白鬼を過去に封印した事に不快感を示していたクーなのに、白鬼の再封印にすんなり同意するのは少し分かりにくい。
あれは自分が封印された恨みなのか、今回は単に透が心配だからか。そんなに心配ならば、守るのがクーの役目だろうと言っては身も蓋もないけど。
封印が解けて以降、体も成長し言葉も喋れるシロちゃん。声は釘宮理恵が月読との兼役。
シロちゃん=白鬼は、汨羅に再封印され月読に回収されて行ったが、勝者無き結末。
槐一味も再起の気合充分だし、玉耀の立場も大きく変わらないだろう。「シロちゃん再び」が可能な終わりかただから、また出会えるチャンスもあるのだろう。
この白黒つけない結末こそが、この作品の魅力のひとつであることは確かだ。





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