宮部紅葉と狼人間編は、捻りもなくあっさり終わった「我が家のお稲荷さま。」第22話。
クリスマスパーティーへ昇を招待した紅葉の狙いは、宮部家当主の使いキヨマロによって簡単な伏線が話中で張られていただけで、動機の描写と謎解きのシナリオが弱い。
弟の透の血を吸いたいから、兄の昇を使って弟を呼び出す計画は、見かけだけ華やかなパーティーの空疎さと共に、その動機も薄っぺらい。
でも、パーティーにやってきた昇は天狐空幻のダミーの土人形で、紅葉に対する反応が無感情に見えたのは、種明かしされて見れば悪くない演出だった。
特殊な能力を持った紅葉の、父にかまってもらいたいが為の狼人間ウイルス感染騒動のオチは、どうにも子供じみている。そんなキャラだと思っていなかったから、紅葉の救済につながる昇のフォローも、スッキリしない。
学園のアイドルの華やかな裏側を、今まで伏線なしで来ているから、あまり今回のドラマで演じきれてない恨みが残る。学園エピソードの中で、もう少し昇やクラスメイトの中で紅葉の姿を描いていればと思うのだが遅かった。
保管係のパトロンが宮部家だった種明かしも、何も伏線として生かされておらず、もったいない。あまりにも緻密さに欠ける設定とシナリオが残念。
原作に準じたシナリオなのかもしれないが、物語に力がない。かと言って、ユルさも感じられない展開で、他のサブキャラの活躍のチャンスはない。天狐空幻への調査依頼主の保管係汨羅が動いたくらいか。
Cパートでの紅葉から美咲へのライバル宣言、キャラ作画の変化は唐突な感じで収まりが良くない。
手伝いの報酬に天狐空幻が汨羅から得た、白鬼の消息が救いか。

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